ネットワーク機器やセキュリティ機器の機能を仮想化し、汎用サーバー上で実行する方式のことをNFV(Network Function Virtualization)と呼びます。
ルーターやスイッチなどのネットワーク機器、あるいはファイアウォールやIPS/IDSなどのセキュリティ機器は、ハードウェアとソフトウェアが一体化したアプライアンスの形態で提供されることが一般的です。ただアプライアンスはスペースを占有するほか、処理能力を変更するといったことはできません。
これに対し、ネットワーク機器やセキュリティ機器を仮想サーバーのように汎用サーバー上で実行するNFVでは、専用のスペースを必要としないほか、CPUやメモリといったリソースの割り当てを変更することが可能なため、状況に応じて処理能力を増強するといったことが可能です。
昨今では、このNFVの仕組みを用い、ファイアウォールやUTMの機能をクラウド上で提供するサービスも数多く登場しています。