ユビキタス(Ubiquitous)とは、いつでもどこでも存在するという遍在を表す言葉です。またITの世界では、コンピューターやネットワークが遍在し、使いたいときに場所を選ばずに利用できることなどを表す用語としてユビキタスが使われています。
現在は高速なモバイル通信を可能にする通信インフラが整備されたほか、気軽に持ち運んで利用できるコンピューターとしてスマートフォンやタブレット端末が普及したことで、場所を問わずにインターネットを利用し、必要な情報の取得やサービスの利用が可能な環境が実現されています。
さらにクラウド・コンピューティングの普及も、ユビキタスの実現において大きなポイントとなっています。たとえばクラウド上に業務で利用しているファイルを保存しておけば、必要なときにその場でクラウド上のファイルにアクセスし、内容を参照したり編集したりすることが可能です。
このように、場所を問わずにコンピューターやネットワークを使うことができる環境はすでに実現されています。今後はあらゆるモノがインターネットに接続されるIoTの考え方などが広まり、社会課題の解決や人にとってより便利な社会の実現に向けた動きが加速するでしょう。