※掲載内容につきましては取材当時の情報です。
ご案内いただくのは
NTTコミュニケーションズ
クラウドサービス部
瀬尾 浩史
「 Nexcenter™ 」とは?
1 NTT Comのデータセンターサービス「Nexcenter™」は、どんな特長があるんですか?
NTTコミュニケーションズ 瀬尾(以下、瀬尾) グローバル統一の設備基準とサービス運用基準を設け、それに準拠したデータセンターを「Nexcenter™ 」拠点として提供しています。世界140拠点以上でサービスを提供しているほか、ネットワーク・カバレッジも広く、最適な地域でデータセンターを利用していただくことができます。電力・空調・通信設備などの主要設備は、すべて冗長化され、万が一の場合でもお客さまのシステムが停止するリスクを最小化していますので、高い業務継続性が望めます。また、先進技術を採用した高効率の設備導入により継続的にエネルギーコストを改善することで、お客さまは低コストでシステム運用ができるといった特長があります。
2 その「Nexcenter™」拠点の1つとして、東京第9データセンターを提供しているわけですね。ここはどういったお客さまに向くデータセンターなのでしょうか。
瀬尾 NTT Comでは、先進的な性能を備えた「東京第6データセンター」や信頼性を高めた「大阪第5データセンター」、大規模利用に適した「東京第8データセンター」など、さまざまなデータセンターを提供しています。その中で「東京第9データセンター」は、都心からのアクセスのよさや広いオフィススペースを求めるお客さまに最適なデータセンターであると考えています。
入館時には、事前に申請した本人であるかどうかの確認が行われます。予約方法としては、Webブラウザを使って入館申請ができる、Web入館システムが提供されているので手続きの煩わしさはありません。
データセンター選びのポイントは?
3 現在さまざまなデータセンターが提供されていますが、実際に選ぶときに最も重視すべきポイントは何でしょうか。
瀬尾 いくつかありますが、その1つとして重視したいのが1ラックあたりの電力供給量です。特に古いデータセンターでは、スペースに余裕があっても電力供給量の問題から搭載機器が必要とするスペースに対してより多くのラックを借りざるを得ないケースがあります。そのため、電力供給量に余裕のあるデータセンターに移行することで、必要なラック数を減らすことができてコスト削減を果たせることも珍しくありません。なお、東京第9データセンターではラックあたり6kVAの電力供給が可能であり、1ラックでも多くのサーバーを稼働させることができます。
データセンター内には整然とラックが並んでいました。サーバーやネットワーク機器が安定して稼働するように、室温は空調によりきめ細かく制御されています。
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サーバーを社内のサーバールームなどで運用されている企業も多いと思います。
そこからデータセンターに移行することで、どういったメリットが生まれるのでしょうか。
瀬尾 大きいのは災害への備えでしょう。東京第9データセンターであれば、耐震構造である上に浸水対策設計も盛り込まれているため、災害時の不安を解消することができます。また電力が2ルートで引き込まれていて、一方のルートから電力が途絶えても電力供給を継続できるほか、非常用発電装置と無停電電源装置(UPS)を備えることで、24時間365日安定した電力供給を可能にしていることも、オフィスビルでの運用との大きな違いではないでしょうか。セキュリティ設備が整えられていて、第三者が簡単に入れないこともデータセンターを利用する利点と言えるでしょう。
これは電力供給が途絶えた際に使われる、非常用発電装置です。万が一の停電時にきちんと使えるように、毎月1回始動するかどうかの確認が行われているそうです。
5 データセンターにはセキュリティ設備が整えられているとのことですが、東京第9データセンターにはどういった設備があるのでしょうか。
瀬尾
まず24時間365日体制で警備員を配置しているほか、Web入館システムで事前に登録しなければ入館できない仕組みになっています。さらに入館時の本人確認チェックがあるのはもちろん、共連れ防止の入室ゲートや入室時にICカードと生体認証による確認を行うなど、入室者をきめ細かくチェックしています。
ラックが並ぶスペースは、ICカードと手の甲の静脈を利用した生体認証の2つをパスしなければ入室できません。監視カメラは死角がないように、ラックの列ごとに配置されていました。これなら重要なシステムも安心して預けられますよね。
入館時はもちろん、退館の際も通る必要があるセキュリティゲートは、ICカードがなければ扉が開きません。
東京第9データセンターの特色は?
6 東京第9データセンターならではの特色としては、どういったことが挙げられますか。
瀬尾
まず、大型のオフィススペースを備えていることが挙げられます。データセンター内にお客さまの常駐スタッフを置きたいといったケースで、オフィススペースは便利にご利用いただけるのではないでしょうか。また1席から利用可能なBCPデスクもあり、最小コストで、災害発生時などの業務継続に備えるといったことも可能です。
東京第9データセンターのオフィススペースは本当に広く、災害時だけでなく平時の業務にも利用できます。また、BCPデスクは1席単位で契約することが可能なので、コストを抑えて災害に備えられますね。
都心部にあるデータセンターで、ここまで豊富な設備を持つデータセンターは他にはないとのことなので、東京第9データセンターは貴重な存在です!
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BCPデスクがあれば、万が一の災害時でも駆け付けて作業が行えますね。
そのほかには、どんな設備があるのでしょうか。
瀬尾 アメニティが充実していることも、東京第9データセンターの魅力だと考えています。具体的には、わざわざ外に出掛けなくても食事ができる食堂や、気軽に身体を動かすことができるフィットネスルーム、深夜勤務時に便利な仮眠室などがあります。会議室やラウンジも用意しているので、打ち合わせなどにも便利にご利用いただけます。
食堂も用意されているなど、東京第9データセンターは本当にアメニティが充実しています。ちなみに、この食堂では安全のために一切火は使わず、すべて電気調理器具が使われているそうです。
フィットネスルームには、ランニングマシンをはじめさまざまな機器が設置されていました。長時間作業の際、身体を動かしてリフレッシュできるのはうれしいですよね。
8 データセンターを利用する場合、オフィスと接続するためのネットワークが必要になると思います。東京第9データセンターでは、どのようなネットワークが利用できるのでしょうか。
瀬尾 東京第9データセンターはキャリアニュートラルであり、お客さまが自由にネットワークを選択することができます。たとえば自社のサーバールームで運用していたシステムを移したいといった際、東京第9データセンターであれば既存のネットワークサービスをそのまま利用することも可能であり、データセンター移行の影響を抑えられます。もちろん、NTT Comが提供するVPNサービスである「Arcstar Universal One」や、インターネット接続回線の「スーパーOCN」も利用可能です。
9 東京第9データセンターに向く用途としては、どういったものが考えられますか。
瀬尾 たとえば大型オフィスとデータセンターを組み合わせ、コンタクトセンターを開設するといった使い方が考えられます。また24時間365日体制でシステムを監視する必要があるといった際にも、オフィススペースやBCPデスクが使える東京第9データセンターは便利でしょう。サーバーやネットワーク機器の近くで作業する必要があるなら、東京第9データセンターを開発拠点として利用することも考えられます。都心部にあってアクセスしやすく、さらにリーズナブルなため、初めてデータセンターを使うといったお客さまにもおすすめです。
サービス担当者から一言
10 最後に、データセンターを利用しようと考えているお客さまにアドバイスをお願いします。
瀬尾 東京第9データセンターは東京駅から車で約20分とアクセスもよく、またオフィスやBCPデスクを備えることで幅広い用途に対応できる、使い勝手のよいデータセンターだと考えています。そのほか24時間365日常駐するエンジニアがお客さまの作業を代行するリモートハンズサービスもご利用いただけるので、お客さまは安心して機器をお預けいただけます。見学も可能なので、興味があるお客さまはぜひ一度お問い合わせください。
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