株式会社村田製作所
ネットワーク最適化とコミュニケーションの共通プラットフォームで
グローバルビジネスを加速
株式会社村田製作所
情報技術企画部 情報技術活用推進課
シニアマネージャー
坂森 孝洋 氏
「一通りコミュニケーションプラットフォームとしての基盤が標準化、最適化できました。今後は更なる有効活用、更にスピーディーなビジネス対応、新サービスの導入展開を進めたい。」
株式会社村田製作所
情報技術企画部 情報技術活用推進課
シニアスペシャリスト
河角 正次 氏
「こちらの依頼の背景・目的を把握したうえで、パートナーとして提案してくれる点を感謝しています。」
課題
地域別の階層型ネットワークの変革
効率的なコミュニケーションの追求
株式会社村田製作所は「グローバルNo.1 の部品メーカーとして持続的に成長し続ける」というビジョンを掲げ、主要ビジネスである通信市場事業を強化する一方、自動車、エネルギー、ヘルスケアなど注力市場への事業拡大に向けて積極的に活動。海外売上高比率約90% 超という、突出したグローバル企業である。
激しい市場変化に即応するべく有機的に協働する「バリューネットワーク」を築き、お客さまに価値を提供することを目指す中で、(新たなコミュニケーション基盤として)グローバルにスピーディーに対応できるコミュニケーションインフラを再構築しなければならないと考えていた。
株式会社村田製作所 情報技術企画部 シニアマネージャー 坂森孝洋氏は、「システムのグローバル化の推進やクラウド利用等が進み、国際トラフィックが増大し、従来のリージョンごとに構築した階層型ネットワークでは品質とスピードを保つことが難しくなり、ビジネスのスピードに対しインフラが足かせとなるリスクがでてきました。また、組織やビジネスパートナーが拡大する中で、グローバルでいつでもどこでも社内外の関係者とコミュニケーションがとれる、電話番号がわからなくても連絡がとれる、相手の状態をみて連絡がとれる、こうしたコミュニケーションがビジネスのスピードや質を決める重要なファクターの一つとなりました。そのため、プレゼンス、スケジュール等の、コミュニケーションインフラを充実させなければならないと考えたのです。」と語る。
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対策
グローバルネットワークをArcstar Universal One に集約
ツールをシームレスに連携し共通PFに
同社はパートナーにNTT コミュニケーションズ(以下、 NTT Com)を選定しネットワークとしてArcstar Universal Oneを、コミュニケーションのプラットフォームとしてArcstar UCaaSと Cisco WebEx®を採用。クラウド PBXとしての Arcstar UCaaS, 社内外をつなぐWeb会議サービスのCisco WebExをユニファイドコミュニケーション用アプリケーションであるCisco Jabber®でリンクさせ、世界中どことでも同じインターフェースで使えるコミュニケーションの共通プラットフォームを生み出した。
坂森氏は「ネットワークを敷くことが目的ではなく、その上で何ができるか、が重要です。国内だけでなく海外でも高い品質でサービス提供してくれる点、他サービスもラインナップが揃っている点、さらに将来に渡り自社サービスだけにこだわらず、パブリッククラウドなど他社サービスも含め、しっかり提案してくれそうだ、という期待感が選定のポイントでした。」と振り返る。
ネットワークの再構築は中国、ASEAN、欧州、米国のエリアごとに約2 年で実施。最終的に計100 回線以上のネットワークをArcstar Universal One配下に切り替えた。情報技術企画部 シニアスペシャリスト 河角正次氏は「特に稼働を止めることができない工場、時差の大きい海外地域の対応はネットワーク調達、現地スケジュール調整も含め大変でしたが、NTT Com と連携しながら進め、完了できました。」と語る。懸案であったWeb 会議、チャットツールの導入を完了し、音声通話の連携は日本国内の全拠点導入を終えて、現在中国、ASEAN の展開を実施しているところだ。
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効果
品質向上、状況把握も可能に
活発なコラボレーションがビジネスを加速
NTT Com の基盤に置換していった過程を坂森氏は「グローバルでのネットワーク状況が可視化できるようになりました。障害が発生してもすぐに把握できる安心感は大きいですし、基盤を統一したことで国ごとのインフラレベル・対応力が把握できるようになりました。」と語る。
ネットワーク構成がシンプルになり、品質が向上するとアプリケーション層も安定し、Arcstar UCaaS やWeb 会議も音声品質の維持向上を実現。約2万ID を投じたArcstar UCaaS およびCisco WebEx はどこからでもすぐにつながり、コミュニケーションスタイルをドラスティックに変えた。約18,000 件/ 月のWeb 会議が社内のみならず、お得意先や外部パートナー様とも開催され、コラボレーションによる意思決定が加速。海外や遠隔地同士はもちろん、近くにいてもあえてオンラインで会議を行うのは会議室予約不要、ペーパーレスで、メンバーの都合を確認後、短時間でもすぐにコミュニケーションがとれる、場所を選ばないメリットが大きいという。グローバルでコミュニケーションの品質・スピード・効率を追求する同社では、コミュニケーションに使うインフラの整備に対し経営トップの理解も深く、力点を置いている。
坂森氏は今後の展開とNTT Com への期待について、「一通りコミュニケーションプラットフォームとしての基盤が標準化、最適化できました。今後は更なる有効活用、更にスピーディーなビジネス対応、新サービスの導入展開を進めたいです。帯域を有効利用した動画配信やビッグデータ解析など、現場ニーズにさらに応えたい。CS(顧客満足)とES(従業員満足)はもっとも大切な価値観。それを支える1つにコミュニケーションインフラが不可欠で、NTT Com には更なる総合的なサポートを期待しています。パートナーとWin-Win の関係を築くのが我々のポリシーですので、ディスカッションしながら一緒に模索して、共に成長できると良いですね。」と語った。
※記載されている会社名や製品名は、各社の商標または登録商標です。
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