入館証が磁気不良で使えなくなる原因と対策

入館証が磁気不良で使えなくなる原因と対策

公開日:2023/12/07

入館証は、自社ビルなど特定の建物に入退室する際に身分を示す証明書のことです。一般利用者が自由に出入りできる建物も多いですが、特定の区域は関係者以外立ち入り禁止になっていたり、そもそも関係者のみしか入ることができなかったりする建物もあります。このような建物で入館証などが用いられるケースが多いです。

現在、入館証の種類にはさまざまなものがありますが、磁気カードで運用されているところもあるのではないでしょうか。磁気カードは磁気不良が発生すると使えなくなってしまいます。実際に磁気不良の原因やすぐに悪くならないための対策方法を知りたいという方もいるでしょう。

本記事では、入館証が磁気不良で使えなくなる原因や対策について詳しく解説します。入館証の磁気不良で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

一般的な入館証の磁気の種類

入館証で用いられる一般的な磁気の種類は、下記の2つです。

  • 磁気ストライプカード
  • 全面磁気カード

それぞれの種類の特徴について解説します。

磁気ストライプカード

磁気ストライプカードは、その名の通りカードにストライブの磁気テープが貼り付けられているタイプです。キャッシュカードや診察券など入館証以外にもさまざまなカードで用いられています。

データを読み取るときは、専用の端末にスライドさせて情報を読み取るのが一般的です。磁気カードといえばストライプカードを思い浮かべる方も多く、スタンダードな磁気カードとなります。

全面磁気カード

全面磁気カードとは、カードの裏面全体に磁気が埋め込まれているタイプです。ポイントカードやプリペイドカードなどで利用されていることが多くなっています。

全面磁気カードは磁気ストライプカードに比べて厚みが薄く、すぐに折れ曲がってしまうような作りになっています。全面磁気カードで情報を読み込むときは、専用の機器に挿し込むのが一般的です。入館証として磁気カードが使われる場合は、全面磁気カードよりもストライプカードのほうが多くなっています。

入館証の磁気不良の原因5選

磁気不良が起こると入館証が使用できなくなってしまいます。ここでは、なぜ入館証の磁気不良が起こるのかについて解説しますので、原因が知りたいという方は、ぜひチェックしてみてください。

磁気のあるカード同士を重ねる

1つ目の原因は、磁気のあるカード同士を重ねて保管しているからです。

前述した通り、入館証以外にも磁気カードはたくさんあります。例えば、キャッシュカードやポイントカードなどです。これらを重ねて保管しているとお互いの磁気が悪影響を及ぼしたり、摩擦で損傷したりする可能性があります。

実際に、磁気のあるカード同士を重ねてしまう機会は少なくありません。例えば、カードケースに重ねて収納してしまったり、使用頻度の低い入館証や病院の診察券をまとめて重ねて輪ゴムで縛ったりしている方もいるのではないでしょうか。このように、磁気カードを重ねると磁気不良の原因となるため、できるだけ接触させないようにすることが重要です。

磁気の強いモノに近づける

2つ目の原因は、磁気の強いモノに近づけてしまうことです。

磁気カード以外にも磁気を発しているものは少なくありません。例えば、スマートフォンやゲーム機、テレビなどです。

この中でも特に近づけてしまう可能性が高いのがスマートフォンです。デザイン性の向上や落下時のスマートフォンの損傷を防ぐためにスマホカバーを使用している方も多いですが、カバーの中にはカードケースの機能が内蔵されているものもあります。手帳型のスマホケースによく見られますが、その中に磁気カードを入れていると、スマートフォン自体が磁気を発するため、故障の原因となる可能性が高いです。

このように、磁気の強いものと一緒に管理すると磁気不良になる恐れがあるため、磁気が強いものから遠ざけて管理するのがおすすめです。

汚したり濡らしたりする

3つ目は、汚したり濡らしたりすることです。

汚れたり濡れたりすると読み取りづらくなるので、磁気不良の原因になります。実際に、入館証をパンツのポケットに入れていてそのまま洗濯してしまうなど、濡れてしまう機会は少なくありません。また、道に落としてしまうなど汚れる機会も同様に多くなるため、日頃から汚れたり濡れたりしないように保管することが重要です。

傷つけたり、曲げたりする

4つ目は、傷つけたり、曲げたりすることです。

磁気テープのところに傷が入ってしまうと汚れと同様に読み取りづらくなります。また、曲げてしまうとカードを専用機器にスライドさせられない可能性もあるでしょう。

経年劣化

5つ目は、経年劣化です。

入館証を長年使用していると摩擦によって傷ついたり、汚れたりするケースは珍しくありません。また、普段から車に乗る方は、社内で入館証を管理している人もいるかもしれまんが、夏の季節は車内の温度が大幅に上昇します。磁気は熱に弱いので社内で入館証を管理していると磁気不良の原因となる可能性が高いです。

経年劣化は仕方のないことかもしれません。しかし、使い方によって経年劣化を遅らせることはできるので、普段の管理や使い方に注意するようにしましょう。

入館証の磁気不良を防ぐための4つの対策

入館証の磁気不良を防ぐためには、日頃から対策を講じることが重要です。ここでは、4つの対策方法について解説しますので、入館証の磁気不良に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

磁気の強いモノに近づけない

1つ目の対策方法は、磁気の強いモノに近づけないことです。

例えば、入館証とスマートフォンを同じポケットに入れたり、スマホカバーのカードケースの中に入館証を入れたりしないようにします。また、『テレビの近くで入館証を管理する』、『パソコンと入館証を同じ鞄に入れる』というような管理も避けるようにしましょう。

カードを重ねて保管しない

2つ目の対策方法は、カードを重ねて保管しないことです。

磁気ストライプが付いているカードと一緒に重ねると磁気不良の原因になるため、カードケースに入れるときも入館証と磁気カードを重ねて保管しないように注意するようにします。また、財布やポケットに入館証を入れるときは、1枚ずつ個別に収納するようにしましょう。

防止ケースで保護する

3つ目は、防止ケースで保護することです。

少し手間がかかるかもしれませんが、入館証など磁気ストライプが入っているカードは防止ケースを使用してカード同士が接触しないようにすることも一つの対策方法です。防止ケースを使えば、傷つくことが少なく、磁気の影響も受けづらくなるため、磁気不良を防ぐことができます。

入館証のデジタル化を検討する

4つ目は、入館証のデジタル化を検討することです。

入館証をデジタル化することで、物理カードを廃止し、その代わりにスマートフォンなどを使用することになります。磁気で情報を読み取ることがなくなるので、磁気不良のリスクをなくすことが可能です。また、磁気不良により再発行にかかるコストや手間も削減することができるので、その点も大きなメリットであるといえるでしょう。

まとめ

今回は、入館証が磁気不良で使えなくなる原因や対策方法について詳しく解説しました。磁気が搭載された入館証は、磁気カード同士を重ねないようにしたり、防止ケースを利用したりするなど、日頃から対策をすることで磁気不良を防止することができます。しかし、根本的に磁気不良の問題を解決したいという方は、入館証のデジタル化がおすすめです。

NTTコミュニケーションズでは、入館証をデジタル化するサービス『Smart Me®』を提供しています。Smart Me®を導入することで、スマートフォンで入退室が可能になるため、磁気搭載の物理カードを廃止することが可能です。入館証の磁気不良に悩んでいる方は、この機会にSmart Me®の導入を検討しましょう。

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