学生証を紛失してしまった場合の対処法

公開日:2024/1/29
学生証は、所有者がその学校に在籍することを証明するためものです。一般的には、新学期が開始されるときに配布されます。また、有効期限があるため、更新手続きが必要なケースもあるでしょう。
学生証があることで、身分を証明することができたり、学割など通常よりも低価格なサービスを受けたりすることができます。そのため、メリットも多いですが、逆に学生証を紛失してしまうとさまざまなリスクが生じてしまうことも少なくありません。実際に、学生証を紛失してしまい、どのように行動すればいいのかわからない方もいるのではないでしょうか?
本記事では、学生証を紛失することによって発生するリスクや対処法について詳しく解説します。
学生証の紛失によって発生するリスク
学生証を紛失することによって発生するリスクは、大まかにわけて4つあります。もし、学生証を紛失した人がこれらのリスクを知らない場合、事の重大さに気づけない可能性があるので、ぜひ参考にしてください。
個人情報を第三者に知られてしまう
1つ目は、個人情報を第三者に知られてしまうという点です。
学生証には、身分証明書欄が設けられ、学生の氏名や住所、学生ID、顔写真などが記載されています。もし、第三者が紛失した学生証を拾ってしまうと、個人情報を知られてしまう可能性が高いです。
基本的に、紛失した学生証を拾う多くの人が交番に届けてくれますが、必ずしもそれが保証されているとは限りません。また、悪意のある第三者が拾ってしまうケースもあるので注意が必要です。
悪用されるリスク
2つ目は、紛失してしまうと悪用されるリスクが考えられるという点です。
中学生や高校生など、未成年の学生証に関しても悪用のリスクがありますが、特に成人を迎えている大学生は、未成年ではないため、紛失した学生証を何かに使われるリスクが高くなります。特に考えられるのが金融機関などでの悪用です。そのため、学生証の取り扱いには十分に注意しなければなりません。
サービス登録に使用されるリスク
3つ目は、サービス登録に使用されるリスクです。
サービスを利用する際に身分証明書の提出を求められるケースがあります。その際に紛失した学生証を使用されてしまう可能性もあるでしょう。
見覚えのないサービスに自分の情報が登録されてしまうことになるので、十分にリスクがあると考えられます。
成りすましのリスク
4つ目は、成りすましのリスクです。
学生証はその学校に在籍することを証明するためのものになります。そのため、それを使用すれば学校内のさまざまな施設に侵入することができてしまうのです。
例えば、図書室から本を勝手に借りられてしまうなど不正利用が発生します。また、エスカレートすると犯罪行為に繋がってしまう可能性も高くなるため、十分に注意が必要です。
学生証を紛失してしまったときの対処法
学生証を紛失してしまったときの対処法はいくつか挙げることができます。上記で説明したようなリスクを最小限にするためにも必ずこれからご紹介する対処法を実行するようにしてください。
すぐに学生課に届け出をする
1つ目の対処法は、すぐに学生課に届け出を行うことです。
学生課に届け出を行うことで、紛失したという情報を学校内で共有することができます。これにより、学生証に対して付与された学校施設へのアクセス権を一旦廃棄することもできるため、成りすましなどのリスクを防止することが可能です。
また、学校によっても異なりますが、再発行を受け付けているところも多いため、完全に紛失した場合は再発行の手続きも同時に行っておくといいでしょう。
警察に遺失届を提出する
2つ目の対処法は、警察に遺失届を提出することです。
警察に遺失届を提出しておけば、万が一学生証が見つかったときに、連絡をもらえる可能性があります。再発行したあとでも紛失した学生証を回収することができれば、悪用されるリスクはなくなるため安心です。
また、警察に遺失届を出すのは、悪用後のトラブルを抑えるためでもあります。学校と警察署に届け出を行うことで、万が一悪用されたとしても紛失者によるものではないことが証明されます。例えば、消費者金融への登録は自分によるものではないことが認定されたり、成りすましによって起こった犯罪が自分ではなく、第三者によるものであることが証明されたりするので、必ず学校と警察署には届け出を提出するようにしてください。
心当たりの場所を探す
3つ目は、もう一度心当たりの場所を探すことです。
基本的に、学校と警察署に届け出をすることで、悪用後のリスクなども軽減されます。しかし、可能な限り自分で見つけ出し、第三者に自分の学生証が渡ってないことがわかれば非常に安心です。そのため、紛失する前に利用した施設やお店を確認したり、カバンや財布の中をもう一度探してみたりするといいでしょう。
学生証を紛失しないために普段から気を付けるポイント
学生証を紛失してしまうと不安になったり、学校や警察署に届け出を提出したりしなければなりません。非常に負担が大きくなるため、できるだけ普段から紛失しないように心がけることが重要です。
ここでは、学生証を紛失しないために普段から気を付けるポイントを解説しますので、紛失リスクを下げたいという方は、チェックしてみてください。
常に同じ場所に収納する
学生証は、常に同じ場所に保管することが重要なポイントです。
常に同じ場所に収納しておくようにすれば、紛失した際にすぐ気づくことができます。これにより、紛失時に素早い対応ができるのでおすすめです。
また、同じ場所に保管することで、『紛失していないのに紛失したと勘違いしてしまう』、『あとでカバンの底から学生証が出てきた』というような事態も避けられるでしょう。
カバンに入れるときは内側のポケットを活用する
カバンに学生証を入れる人は、内側のポケットを活用するのがおすすめです。
内側のポケットに入れることで、パソコンや資料を出すとき、一緒に学生証がカバンから出てしまうというようなトラブルを避けられます。また、財布でも定期券やキャッシュカードを出し入れする際に一緒に出てしまったり、薄いカードの学生証の場合は滑り落ちてしまったりするケースもカバーすることが可能です。
カバンの内側に学生証を入れることで、資料などと一緒に出てしまう可能性が低くなります。また、社員ホルダーのようなケースに入れておくとさらに紛失しづらくなるのでおすすめです。
学生証を電子化する
学生証を電子化することで、学校は学生全体を学生証紛失によるリスクから守ることができます。
例えば、紛失した際にWeb上から廃止・再発行が可能です。これにより、紛失時のリスクを大幅に削減することができます。
また、簡単に発行・再発行の手続きができるようになるため、管理者の負担も減らすことができるでしょう。
まとめ
今回は、学生証を紛失した際のリスクや対処法について詳しく解説しました。学生証を紛失してしまうと、個人情報の流出や成りすまし・悪用のリスクが高くなるので、適切な対応をすることが求められます。また、学校や警察署に届け出を出すことで、紛失後の学生証を利用した手続きが自分のものではないことを証明すること可能です。そのため、できるだけ早めに連絡するようにしましょう。
NTTコミュニケーションズでは、学生証を電子化するサービス『SmartMe®』を提供しています。SmartMe®は学生証の確認をその場でデジタル化できるサービスで、スマートフォンによる認証が可能です。Web上から学生証の発行・廃止・再発行ができるので、紛失時のリスクも大幅に軽減されます。興味がある方は、ぜひSmartMe®の利用を検討するようにしましょう。
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管理者は、発行・再発行のたびに掛かっていた物理カードの手配・管理コストが無くなるほか、
ICカードにはできなかった、紛失時に残るカードを悪用されるセキュリティリスクを低減できます。