デジタル学生証とは?導入によって獲得できるメリットや注意点を知ろう

デジタル学生証とは?導入によって獲得できるメリットや注意点を知ろう

公開日:2024/3/11

従来の学生証は、紙またはプラスチック製のものが多く、カード形式で提供されるのが一般的でした。しかし、現在では物理的な学生証カードを、デジタルに移行する学校も増えています。

デジタル学生証を導入すると、スマートフォンを通じて学生身分が証明できるようになるため、学生のみならず学校にとっても幅広いメリットを獲得できます。

本記事では、デジタル学生証への移行を検討している学校向けに、概要から導入メリット、知っておきたい注意点まで詳しく解説します。

デジタル学生証とは?わかりやすく解説

デジタル学生証とは、紙やプラスチックの学生証を、デジタル形式に置き換えられるものです。活用することで物理的なカードを持ち歩く必要がなくなり、スマートフォンがあれば学生証として使用できるようになります。

デジタル学生証には、学生の写真や名前、学籍番号、学部などの情報がすべて含まれていますが、認証機能によって高いセキュリティを維持できます。万が一の紛失でも認証機能によって情報が閲覧されることを防げるため、カード形式の学生証と比べても安全性が高いことで注目されています。

デジタル学生証を導入することで学校側が得られる3つのメリット

デジタル学生証を導入することで、学校側が得られるメリットは3つあります。紙のタイプの学生証との比較にも活用できるので、ぜひ参考にしてください。

スムーズに学生証を発行できる

1つ目のメリットは、スムーズに学生証を発行できる点です。

物理的なカードは、発行するにあたって学生一人ひとりの情報を1枚ずつ作成する必要があり、発行や配布に手間と時間がかかります。また、生徒の情報を更新しなければならない場合、すべて手作業で修正を加えることになるため、学生証の発行を担当している方の負担も大きくなります。

しかし、デジタル学生証は、登録するだけで簡単に発行ができます。また、情報の変更があった場合も、デジタル学生証であればリアルタイムで更新できるため、新しいカードを再発行する手間を省けるのです。スムーズに学生証を発行できるのは、デジタル学生証ならではのメリットと言えるでしょう。

カード発行によるコストがかからない

2つ目は、カード発行によるコストがかからないことです。

カード形式の学生証は、カード本体と印刷費用等のコストが別途でかかります。つまり、デジタル学生証には必要のない材料の費用の負担が大きくなるのです。

それに比べてデジタル学生証は、1枚あたりの発行費用のみとなり、カード本体の費用や印刷費用は不要ですし、カードを発行するために必要なプリンター等、関連する機器も必要ありません。

トータルで計算した際に大幅なコスト削減が可能になるため、学生証の発行にかかる費用を抑えたい学校にとって多くのメリットが獲得できます。

出欠票の集計作業が不要

3つ目は、デジタル学生証を使用することで、出欠管理に関する業務を効率化できることです。

デジタル学生証には、電子的な出欠確認や管理をサポートする機能が備わっています。具体的にはQRコード等があり、読み取ることで自動的に出欠確認ができるようになります。

また、学生の出席情報は、リアルタイムでデータベースに収集・記録されます。これにより、誰がいつどの授業に出席したのかが自動的に集計されるのです。教員や管理スタッフがこれまで手動で行っていた部分を自動化できるため、大幅に業務の負担を軽減できます。

デジタル学生証を運用する上で気を付けたい注意点

デジタル学生証にはこれまでにない幅広いメリットをもたらしてくれますが、導入と運用にはいくつかの注意点もあります。ここでは大きく分けて3つの注意点をご紹介するので参考にしてください。

スマホなどの端末が必要

1つ目は、スマホなどの端末が必要になる点です。

デジタル学生証は、その名の通りデジタル端末が必要になり、すべての学生がスマートフォン等を所有しなければなりません。

そのため、運用をする上で注意したいポイントとしては、スマートフォン等のデジタル端末の所有率を事前に調べておくことです。

所有率が高い場合は、持っていない生徒に対し、学校がスマートフォンやタブレット等のデジタル端末を貸し出すことで解決できます。数が少なければ学校側の負担も減らせるため、デジタル学生証に移行してもそれほど問題にはなりません。

また、所有率が低い場合は、デジタル学生証のみに依存することはせず、紙の学生証の併用もすることで、すべての学生が利用できるようになります。完全移行ではありませんが、紙の学生証の発行が減ることで教員や管理スタッフの負担も減らせるため、対策することで運用上の問題は解決できます。

バッテリー切れや故障、紛失のリスクがある

2つ目は、デジタルデバイスに依存することによる、バッテリー切れや故障、紛失のリスクがある点です。

スマートフォン等のデバイスのバッテリーが切れたり、故障したりすると、デジタル学生証へのアクセスが困難になります。また、紛失した場合にも利用できなくなるほか、セキュリティ対策がされていなければ個人情報が漏洩してしまうリスクがあります。

運用するにあたってこれらのリスクへの対策をする必要がありますが、その一つとして、充電ができる環境を用意しておくことです。学校での充電が可能になることで、バッテリー切れによるトラブルを防ぐことができ、心配要素をなくせます。しかし、全生徒が充電をすると電気代のコストも上がるため、できる限り生徒にモバイルバッテリー等の購入を検討してもらうことで、余分なコストを発生させずに済みます。

バッテリー切れ等の問題は特に心配される部分かと思いますが、これらの対策をすることでスムーズな運用を実現できます。

プライバシーやセキュリティに配慮する必要がある

3つ目は、プライバシーやセキュリティに配慮して運用する必要がある点です。

デジタル学生証には、学生に関する個人情報を含んでいます。紛失や盗難による情報漏洩が発生しないよう細心の注意を払うことが大切です。

対策としてはさまざまな内容がありますが、例えばブロックチェーンを活用したセキュリティの高い認証であれば、なりすましが防止できます。また、認証機能は万が一の紛失の際にも他人がアクセスできないため、情報の流出を防ぐことが可能です。

デジタル学生証を提供しているサービスは、それぞれでセキュリティ対策が異なります。どこのサービスを契約するかといった点も重要になるため、しっかりと比較しながら選ぶことが大切です。

まとめ

今回は、デジタル学生証の概要から導入のメリット、運用にあたっての注意点を詳しく紹介しました。デジタル学生証は、これまでのカード形式の学生証では得られないたくさんのメリットがあります。特に学生証の発行をスムーズにできる点や、コスト削減につながる点は大きな利点言えるでしょう。

しかし、導入から運用をしていくにあたって注意点もありますので、対策をしながら自校に最適なデジタル学生証の導入を検討してください。

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