ドロップインとは。仕組みから利用方法や注意点についても解説

ドロップインとは。仕組みから利用方法や注意点についても解説

公開日:2023/2/14

「仕事が残っているが、家には持ち込みたくない」「急きょWeb会議をする予定ができたが、自宅でするのは難しい」といった場面では、ドロップインの利用が大いに役立ちます。しかし、料金システムや利用方法がわからず、ドロップインを利用しづらいと感じている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、ドロップインの概要や利用に向いているケース、利用時の注意点などについて解説します。

ドロップインとは

コワーキングスペースにおける「ドロップイン」とは一時的な利用を指します。月額プランとは異なり数時間だけ、1日だけなど不定期に利用しやすいシステムです。

料金はコワーキングスペースによって幅がある

ドロップインの料金設定は一様でなく、時間単位や日単位など、さまざまな形態があります。ほとんどは退出時に利用時間分の額を支払うシステムであり、例えば「1時間あたり500円(税込)」「1日セット2,000円(税込) 」のように設定されています。

多くの場合1日単位のプランは、滞在時間が数時間に及ぶ際に活用することで、時間プランよりも安く利用可能です。また、最初の5分未満は無料など、施設内の様子を気軽に伺えるような料金体系のワークスペースもみられます。

ニーズに合わせた使い方がしやすい

カフェのようにくつろげるスペース、個室で集中できるスペースなど、コワーキングスペースは種類が豊富です。設備の種類は施設によりますが、貸出用のPC機材やWeb会議用のブースなどもあり、多様なニーズに対応しています。

NTTコミュニケーションズが提供するdroppinでは、近場のワークスペースの即時検索・予約が可能です。設備やサービスなどを絞って検索できるフィルター機能もあり、希望に沿ったワークスペースをすぐに探し出せます。

利用時間が短い場合には適している

ドロップインの料金は1時間単位、1日使い放題など細かい区切りがあり、短時間かつ低頻度で利用したい場合に適しています。中には30分単位で加算しているコワーキングスペースもあり、気軽に立ち寄りやすい点は魅力的です。

気になるワークスペースのトライアルとして、ドロップインを活用するのもよいでしょう。最初の数分間は無料で入室できるスペースもあるものの、設備の使いやすさをみる時間として十分とはいえません。ドロップインであれば30分〜1時間の間、じっくりと施設内をリサーチできます。

気分の切り替えにも役立つ

ドロップインは在宅勤務で集中しづらい場合に、気分を切り替える方法のひとつとしても役立ちます。外観がガラリと変わるだけでなく、人目のある環境で緊張感をもって仕事に臨める点はコワーキングスペースの大きなメリットです。

利用頻度が高いほどコストとのバランス調整が大切になる

ドロップインの利用頻度が高い場合、コストパフォーマンスのバランスを定期的に見直すことが重要です。利用頻度が過去よりも高ければ、月額プランに切り替えた方がコストを抑えられる可能性もあります。プランの切り替えに踏み切れない場合は、他のワークスペースの利用も検討しましょう。

ドロップインの利用に向いているケース

ドロップインと月額プランのどちらを利用すればよいか迷う場合もあるでしょう。ここでは、ドロップインの利用が適しているケース例をみていきます。

自宅での作業ではモチベーションを保てない

リモートワークで他人とのコミュニケーションが不足し、モチベーションの維持が難しい場合にはドロップインを利用するとよいでしょう。コワーキングスペースには静かな施設もあれば、アットホームな雰囲気で作業できる施設もあります。そのため、定期的な交流の場として訪れる利用者も少なくありません。

また、同居人や子供の生活音、工事の音などで集中が続かない場合にもドロップインを推奨します。私語禁止のワークスペースであれば、静かな環境で仕事や作業に没頭できるでしょう。

気分を切り替えたい

日ごろから気分転換に外出したいと考えているものの、仕事が忙しく室内にこもりがちな場合はドロップインの利用を検討してみましょう。カフェのような空間や見晴らしのよいテラス席を設置しているワークスペースもあり、ささやかな非日常空間を楽しめます。

自宅では怠けてしまうため、仕事とプライベートのメリハリをつけたい方にもドロップインは最適です。コワーキングスペースであれば就業時間や服装などをプライベートと切り替えやすく、気持ちを新たに作業へ取り掛かれるでしょう。

出張先での利用

高頻度で出張する方にはドロップインの利用を推奨します。ドロップインは月額プランとは違い、固定契約が不要です。そのため、出張地に合わせて利用店舗を自由に変更できます。全国各地を転々とする場合にも活用しやすいのがポイントです。

定額制の月額プランは、利用していない期間もコストが発生するため、別店舗を利用しづらくなる場合があります。ただし、毎回同じ出張地かつ滞在日数も長ければ、月額プランの方がお得になる可能性もあります。

近場にあるコワーキングスペースの探し方を詳しく知りたい場合は、こちらの記事から。
近くのコワーキングスペースを探すには?見逃せない5つの選定ポイントについても解説

ドロップインの利用時の注意点

ドロップインは気軽に利用しやすい一方で、施設の確認を怠ると後悔につながる場合もあり、注意が必要です。ここでは、ドロップインを利用する際に注意すべき点を解説します。

必ず席を確保できるとは限らない

ドロップインで利用可能な座席は、基本的に先着順です。ドロップイン制があるワークスペースでは、会員種別によって座席を区別していることが多いため、固定プラン契約者の予約でブースが満杯になる可能性はほぼありません。しかし、人気の施設ではドロップイン用ブースが満席になりやすく、利用したいタイミングで利用できないリスクもあります。

満席で入れなかった場合は他のコワーキングスペースを探すのが無難ではあるものの、近場に数が少ない場合もあるでしょう。利用したいワークスペースの空席数や混みやすい時間帯などを事前に調べておけば、空いているタイミングを狙いやすくなります。

利用可能な時間のチェックが必要

固定プラン契約者とドロップイン利用者では入室できる時間が異なる場合があり、事前に確認が必要です。24時間利用可能と記されていても、ドロップインの利用時間はスタッフが在駐する時間に限られているケースもあります。ドロップインでも朝早くから、または夜遅くまで利用できるようなワークスペースは存在するため、時間のチェックは重要です。

会議に向かないケースもある

施設のオフィシャルサイトなどに「Web会議可」との表記があっても、実際に入ると話し声や雑音が多く、Web会議に適さない環境であるといったケースも少なくありません。急なWeb会議でドロップインを利用する場合、リスクを回避するために、利用者のレビューは判断材料のひとつになります。

また、防音加工を施した個室スペースが設けられている施設も数多くあります。外の音をシャットアウトするだけでなく、機密的なやりとりを行う際も安心です。周囲の話し声や雑音、セキュリティ面などが気になる場合は、個室つきのスペースを選択しましょう。

まとめ

思考を切り替えたい時や環境を変えたい時など、ドロップインは多くのシーンで重宝するサービスです。働き方改革のひとつ「ワークライフバランス」において、ドロップインの利用は仕事とプライベートを切り分ける有効な手段といえるでしょう。

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