2013年6月4日
タイのデータセンター事業者
Digital Port Asia Limitedの株式取得について
NTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com)は、タイのデータセンター事業者であるDigital Port Asia Limited (本社:タイ バンコク、略称:デジタル・ポート社)の株式取得について、株主と基本合意に達し、2013年6月3日に株式引受契約を締結しました。
1.株式取得の背景
メコン経済圏の中心に位置するタイは、堅調な経済成長を背景に、日系企業を含む多くのグローバル企業が進出しています。これらの企業では、ICT環境の最適化に加え、2011年の洪水被害を契機としたBCPの観点から、データセンターサービスへの需要が急速に高まっています。
デジタル・ポート社は、タイ有数のデータセンター建設事業者Unitrio Technology Limited(ユニトリオ・テクノロジー社)の創業者が2012年に設立したデータセンター企業です。同社は、現在、日系企業も多く進出しているバンコク郊外のアマタ工業団地において、大規模データセンターを建設しており、2014年6月よりサービスを提供開始する予定です。本データセンターは、総延床面積約9,600㎡(1,400ラック相当)とタイ最大級の規模を誇り、データセンター専用設計により高い品質を確保します。また、過去に洪水被害が一度もないエリアに立地するなど、高い安全性を備えます。
NTT Comは、「Global Cloud Vision」を掲げ、「Nexcenter™」ブランドのもとに、全世界140拠点以上でデータセンターサービスを提供しています。今回の株式取得により、さらなる成長が期待されるタイ市場において、データセンターサービスを含めたワンストップでのICTソリューションの提供能力を強化するとともに、グローバルシームレスなクラウドサービスの展開を加速していきます。
2.株式取得の概要
- 株式取得比率:74%
3.デジタル・ポート社の概要
- 会社名: Digital Port Asia Limited
- 所在地: 17/178 Moo 4 Prachachuen Road, Tungsonghong, Laksi, Bangkok 10210, Thailand
- 設立年: 2012年
4.同データセンターで提供を予定しているサービス
- クラウドサービス
- コロケーションサービス
- マネージドサービス
- インターネット接続サービス
<デジタル・ポート社のデータセンター外観(完成予想図)>