2023年6月2日
NTT Com、竹中工務店ほか4社とともに第34回電気設備学会賞で最優秀施設賞を受賞
NTTコミュニケーションズ株式会社(以下 NTT Com)は、株式会社竹中工務店(以下 竹中工務店)のほか4社とともに、一般社団法人電気設備学会※1(以下電気設備学会)の第34回電気設備学会賞において「技術部門 最優秀施設賞」を受賞しました。
横浜市役所新庁舎 ※2 (以下 本施設)の電気設備が評価されての受賞であり、竹中工務店が立案・設計した本施設のクラウド型のビル・エネルギーマネジメントシステムの実現にNTT Comが貢献しました。
1.賞の内容
電気設備学会は、電気設備に関する調査研究、標準の調査及び立案などを行うことにより、電気設備に関する工学及び技術の進展を図り、我が国産業の発展と国民生活の向上に資することを目的として、1980年(昭和55年)5月に設立されました。「電気設備学会賞」は、電気設備学会が特に顕著な功績、優秀な学術・施工・技術開発等の業績に対して表彰するものです。
2.受賞のポイント
本施設は災害に強い脱炭素超高層庁舎として建設され、「今の時代に合致した先駆的な施設」と評価され6社での受賞に至りました。NTT Comは、竹中工務店が実施したビル全体の省エネシステムの立案・設計に基づき、ビル内のエネルギー消費にかかわるデータを可視化・分析し、最適なエネルギー管理を行うクラウドBEMS(Building and Energy Management System)や関連アプリケーションの構築、それらと建物内設備を安定的かつ効率的に接続する通信ネットワークの構築を手がけました。
3.今後について
NTT Comは、本施設へのビル・エネルギーマネジメントシステムの提供を通じて得た知見を活用し、省エネと快適性の両立を高レベルで実現するAI空調制御クラウド(以下 本サービス)の提供を開始しました。本サービスは、建物のエネルギー消費量の約40-50%を占めると言われる空調関連エネルギーに着目し、快適性を維持しつつ空調の省エネルギー化を実現するサービスです。BEMSやBAS※3、人流システムから取得されるビル内データのほか、天気などのビル外データなどをAI学習することで空調制御シナリオを算出し、省エネと快適性を高いレベルで実現します。※4
NTT Comは今後も「Smart World」※5の実現に向け、省エネルギー化(GX)に資するソリューションの提供・拡充を通じてお客さまのDXへの貢献に取り組んでいきます。
NTTドコモ、NTT Com、NTTコムウェアは、新ドコモグループとして法人事業を統合し、新たなブランド「ドコモビジネス」を展開しています。「モバイル・クラウドファースト」で社会・産業にイノベーションを起こし、すべての法人のお客さま・パートナーと「あなたと世界を変えていく。」に挑戦します。
NTT Comは、事業ビジョン「Re-connect X®」にもとづき、お客さまやパートナーとの共創によって、With/Afterコロナにおける新たな価値を定義し、社会・産業を移動・固定融合サービスやソリューションで「つなぎなおし」、サステナブルな未来の実現に貢献していきます。
※1:電気設備学会についてはこちらをご確認ください。
※2:横浜市役所新庁舎は、地下2階、地上32階、高さ155.4m、延べ床面積142,582m2で2020年6月に全面供用開始されました。
※3:BAS(Building Automation System)とは、建物内の照明、空調、電力メーターなどの設備機器をネットワーク経由で一元管理し、設備機器の監視や制御を行うシステムです。
※4:AI空調制御クラウドについてはこちらをご確認ください。
※5:「Smart World」の取り組みについてはこちらをご確認ください。
関連リンク
- 報道発表「RFIDタグによる室内環境センシングシステムを開発」(2021年7月16日)
本件に関するお問い合わせ先
2023-R052