インターネットを使うことは、不正アクセスの危険と隣合わせ
インターネットは不特定多数の人々が利用するもののため、常にリスクが潜んでいます。
代表的なリスクとしては、不正アクセスや機密情報の漏えいがあります。本来アクセス権限を持たない者が、インターネットを経由してネットワークに侵入することによって、情報システムやサーバーの停止、自社のホームページの改ざんや機密情報の漏えいといった大きな損害を受ける恐れがあります。
不正アクセスには「踏み台」の危険性もあります。踏み台とは、不正アクセスした端末を中継地点に、さらに別の第三者へ危害を与える行為を指します。これにより、知らないうちに自分自身も加害者となっていたというケースも起こり得ます。
ほかにも、インターネット上の悪意あるウェブサイトにうっかりアクセスしてしまっただけで、ウイルスに感染してしまうといったケースもあります。
このようなインターネット上のリスクに備えるには、ソフト面とハード面の両方による対策が必要です。ソフト面では、従業員の情報セキュリティに対する意識向上を目的とした教育など、ハード面では、最新のソフトウェアへの更新や、ウイルス対策ソフトやセキュリティソフトの導入などが挙げられます。
テレワークにも適している「閉域網」とは?
よりリスクに備えるのであれば、先に挙げたセキュリティ対策に加えて、「閉域網」を導入することも重要といえるでしょう。
閉域網とは、不特定多数が利用できるインターネットとは切り離された、閉鎖的なネットワークを指す言葉です。閉域網の中では、限られた利用者・範囲でしかネットワークに接続することができません。そのため、インターネットから切り離されたネットワークが構築でき、外部攻撃のリスクを大きく抑えることができます。
セキュリティレベルの低い通信環境でインターネットにアクセスしてしまうと、個人情報や顧客情報など、外部に漏えいしてはいけない情報の漏えいリスクが懸念されます。しかし、閉域網を利用すれば、その危険性を抑えることが可能です。
テレワークを導入している場合は、外出先で閉域網を使うことで、セキュリティが確保された状態での通信が可能になります。機密情報を取り扱うためだけにわざわざ出社する必要もなくなるため、業務効率化にも貢献できます。
あわせて読みたい記事
ドコモビジネスの閉域網「アクセスプレミアム」は5Gと連携できる!
実際にビジネスシーンで閉域網を使用するとどのようになるのか、ドコモビジネスのサービス「アクセスプレミアム」を例に見てみましょう。
アクセスプレミアムは、企業LANをドコモビジネスのモバイル網につなげることで、閉域網の環境を作ることができるサービスです。専用線などで社内LANを5G/LTEネットワークへダイレクトに接続することで、非登録ユーザーによるインターネットアクセスを防止します。
加えて、アクセスプレミアムは1登録ユーザーごとに1回線を確保する帯域保証型となっています。高速・大容量・低遅延という5G/LETネットワークの強みを活かし、大容量の動画や画像データもスムーズに転送可能です。
接続方法は「OPEN接続」と「CLOSE接続」の2パターンから選択できます。OPEN接続は、すべての5G/LTE対応端末から接続できますが、CLOSE接続では、あらかじめ登録された5G/LET端末に限られます。 CLOSE接続は完全に外部から隔離された状態を保つことができるため、セキュリティの高い通信環境が可能になります。
回線は専用線だけでなく、ISDN、フレッツ、広域イーサネットにも対応。通信速度も64kbpsから10Gbpsまで選択可能で、自社の通信環境に応じた閉域網が設定できます。
企業を狙ったサイバー攻撃は手口が巧妙化し続けており、攻撃の被害を受ける企業が増えています。近年では、重要な情報を保有する大企業だけでなく、取引先の企業を踏み台にして大企業のサーバーにアクセスするといった手口も見られています。セキュリティ対策は、すべての企業の課題と言っても過言ではありません。
万が一、情報漏えいが起きた場合、業務の継続はもちろん、顧客や取引先からの信用も失ってしまいます。リスク管理の一歩として、アクセスプレミアムのような閉域網を導入してみてはいかがでしょうか。
※本記事は2022年9月時点の情報を元に作成されています。