事務所で確保したいインターネット光回線速度の目安

働き方改革や業務効率化への対策として、インターネット活用に注力する企業が増えています。ビジネスユースでは、回線速度や通信品質などが業務に及ぼす影響の大きさから、安定性や可用性に着目したサービス選定が大切です。ここでは、法人契約で抑えておくべきインターネット速度や回線種別、メリット、デメリットなどを解説します。

従来のPPPoE方式に比べて大容量で、通信が混雑することなくスムーズに行われ、快適で安定した接続環境のため、法人向け回線としても大きなメリットがあります。IPoEは、いったいどのようなサービスなのか、詳しくご紹介します。

【IPoE接続とPPPoE接続】改善とヒント
Case Studies
◆Case1:サービス業 ◆Case2:製造業
◆Case3:建築業 ◆Case4:小売業

PDF 資料ダウンロード ※アンケートに回答いただくとダウンロードボタンが現れます。

ネットワーク環境について、ご意見をお聞かせください。

Q1:ネットワークの見直しについて

Q2:クラウドサービス導入後
   (例:Office365やG Suite)

Q3:今回の訪問の目的は何ですか

1. 法人(ビジネスユース)でおすすめのインターネット回線とは?

ビジネスユースを想定したインターネット回線としては、「光回線」と「Wi-fi」があります。

○光回線

●概要

光ファイバーケーブルを使用し、電気信号を光に変換して伝達します。電磁波の影響を受けずに大量のデータを遠く離れた場所へ伝送できることが特徴です。

●メリット
  • 安定性が高い
    かつて、ブロードバンドの代名詞として広く普及していたADSLでは、NTT収容局からの距離に通信速度が左右されます。また、送電線や幹線道路、鉄道架線などから放射される電磁波、電話回線への物理的接触といった「外来ノイズ」の影響を受け、通信品質が低下するという課題もありました。光回線ではこの点が改善されており、通信速度の安定性が増しています。
  • 通信速度が速い
    ADSLの通信速度は、ベストエフォート型で最大50Mbps前後であることが大半でした。ただし、この数値は理論上の最大値であり、実際には数Mbps~10M程度の通信速度であることも珍しくありませんでした。一方、光回線では理論上の最大値が1Gbpsまで上昇し、実際の使用時でも、100Mbps以上の速度を確保しやすくなっています。
  • 混雑や遅延による悪影響を受けにくい
    法人向け光回線(IPoEサービス)では、個人向け回線や従来のPPPoEサービスに比べ、通信品質が強化されているという特徴があります。例えば、OCN光 IPoEサービス(標準プラン)の場合、法人専用に収容設計2倍に拡大しており、通信品質の向上が図られています。さらに、OCN光 IPoEサービス(ワイドプラン)では、標準プラン比で3倍、PPPoE比で6倍の収容設計となっており、常に安定した速度を発揮できる環境が整っています。
●デメリット
  • 導入コストがやや高い
    光回線では初期工事費用が必要になることがあります。特に法人向けIPoEサービスの場合は、回線事業者の初期工事費用、プロバイダーのネットワーク工事費、IPアドレス割当手数料などが必要です。

○Wi-Fi

●特徴

国際標準規格であるIEEE 802.11に対応した無線通信規格で、本来はWi-Fi Allianceによって認定されたデバイス間の相互接続を指しています。無線AP(アクセスポイント)を設置するだけで利用できる手軽さから、ビジネスユースで広く使われるようになりました。

●メリット
  • 導入コストが低い
    回線契約さえ済ませれば、無線APを設置するだけで使用できるため、初期工事費用が必要ありません。また、補助金を活用したい法人向けに無線APなどを一括で買い上げる形式の契約も可能です。
  • 通信基盤を安価に構築できる
    ケーブルの施設やネットワーク機器の配置など、物理的な作業が無いため、迅速かつ手軽に情報通信基盤を確立できます。
  • 最大速度通信速度
    理論上、IEEE802.11acは最大6.9Gbps、IEEE802.11adでは最大6.7Gbpsの通信が可能とされています。実効速度でも、光回線を上回る通信速度(数百Mbps)を叩き出すことも珍しくありません。
●デメリット
  • 光回線に比べると通信の安定性がやや低い
    ここ数年で法人向けWi-Fiの安定性はかなり向上しています。しかし、物理的な距離や電波状況の影響を受けるため、光回線に比べると安定性に欠けるといえるでしょう。

○ビジネスユースで求められるインターネット回線速度とは

テキストベースのやりとりやWeb閲覧、音声コミュニケーションのみであれば、10M程度の下り速度で十分に対応可能です。しかし、ビジネスユースでは、大容量データのやり取りやファイル共有を行うことも少なくありません。こういった環境でストレス無く業務を進めるためには、50~100Mbpsの安定した通信速度を確保しておくべきでしょう。また、ビジネスユースの場合、双方向かつ頻繁なデータのやりとりを考慮すると、上り速度や回線品質、回線事業者のバックボーンも考慮したいところです。

2. 法人向けインターネット契約(光回線)のメリットとデメリット

これまでの内容から、単純な回線速度と導入コストでは一部のWi-Fiが有望であるものの、総合的には法人向け光回線を選択すべきといえそうです。そこで、法人向け光回線のメリットとデメリットを整理しておきましょう。

○法人向け光回線のメリット

  • 専用設計や帯域確保型サービスなどを利用すれば、ネットワークの混雑状況に左右されず、安定した通信が期待できる。
  • 固定IPサービスが利用でき、セキュリティ対策や外部システム連携、拠点間通信を構築しやすい。
  • 複数の固定IPアドレスを使用できる。複数の固定IPアドレスは、システムの冗長化や分散化に役立つ。
  • SLA(サービス品質保証)のレベルが高い。ダウンタイムがほぼ発生せず、安定した通信環境が構築できる。

○法人向け光回線のデメリット

  • 提供企業のバックボーンによって混雑時の回線品質や速度が上下しやすい。
  • 不正アクセスやサイバー攻撃を想定した強固なセキュリティ対策が必要になる。

法人向け光回線のメリットは、速度よりも「安定性」や「可用性」の高さに集約されています。特に、IPoEサービスは、安定した回線品質と速度、業務システムの分散化、拠点間通信などに役立つため、ビジネスユースに最適な回線かもしれません。

3.法人向けインターネット接続サービスで重視すべきポイント

最後に、法人向けインターネット接続サービスで重視すべきポイントをまとめます。

○SLA(サービス品質保証制度)の有無

SLAとは、サービスの提供者と顧客で結ばれるサービスレベルの合意です。このSLAの有無と内容で、サービス自体の信頼度が図れると言っても過言ではないでしょう。

○バックボーンの強さ

インターネットプロバイダーは、保有するIPバックボーン(基幹回線網)の規模によって格付けされています。これは「Tier+数字」で表されており、数字が小さいほどランクが高い(バックボーンが強い)プロバイダーです。国内では、NTT Comが「Tier1(ティアワン)」に位置付けられ、インターネット品質を自らコントロールできるトッププロバイダーの1つと言えます。

○セキュリティサービスの充実度

情報漏洩によるセキュリティインシデントは、企業に甚大な被害を与えます。したがって、ビジネスユースでは、不正アクセスやサイバー攻撃対策が必須です。サイバーセキュリティの3本柱とも言える「エンドポイントセキュリティ」「ネットワークセキュリティ」「Webセキュリティ」に対応しているサービスを選びたいところです。

まとめ

この記事では、法人向けインターネット回線の種類や、求められる速度などについて解説してきました。ビジネスユースで求められるインターネット速度は、業務内容や事業規模によって異なります。ただし、一定以上の通信品質とセキュリティは、どのケースでも必須であるといえるでしょう。法人向けのインターネット接続サービスの選定は、これら2つを両立できる事業者を中心に進めてみてはいかがでしょうか。

OCN光 IPoEサービス の詳細は以下からご覧いただけます。

【OCN光 IPoEサービスのご案内】
Case Studies ネットワークの改善とヒント
◆Case1:サービス業
◆Case2:製造業
◆Case3:建築業
◆Case4:小売業

PDF 資料ダウンロード

「法人向けOCNサービスとは」関連情報

オンライン会議もサクサク! OCN光 IPoEサービス

企業向けベストプランワイドプラン

標準プランから3倍の収容設計(従来サービスの6倍)。Windows Updateによる通信をその他の業務用通信から分離し、つねに安定した通信が利用可能です。

  • 標準プランから3倍の収容設計

  • Windows Updateによる通信をその他の業務用通信から分離

オンライン会議に最適アプリコントロールA

Windows Updateのトラフィックを分離するワイドプランに、オンライン会議用の独立した帯域をプラス。収容設計もワイドプランの6倍。ストレスフリーなコミュニケーション環境を実現します。

  • ワイドプランから6倍の収容設計

  • オンライン会議用、Windows Update用、一般業務用で帯域を分離

標準プラン

従来サービスから2倍の収容設計。動画サービスなど、混雑の原因となりやすい個人向けインターネット通信のトラフィックを論理的に分離し、快適なインターネット接続環境を実現します。

  • 法人向け設計

  • 従来サービスから2倍の収容設計

  • 固定IPアドレス利用可能

VPNセット

高品質なOCN IPoEインターネット接続と拠点間VPN機能、専用レンタルルーターをセットで提供。IPsecによる暗号化技術により、インターネットVPNによる高品質な拠点間通信を実現します。

  • IPoEインターネット接続と拠点間VPN機能、専用レンタルルーターをセットで提供

  • IPsecによる暗号化技術でセキュアな拠点間通信を実現

vUTMセット

IPoEインターネット接続とクラウド化されたUTMをセットで提供。運用保守をNTT Comが行うため、つねに最新のセキュリティ対策を実現します。クラウド利用時のセキュリティ対策にも最適です。

  • インターネット接続とセキュリティ対策をセットで提供

  • 専門スキルを有する人材不要

  • つねに最新のセキュリティ対策を実現

ご検討中のお客さま

ご検討にあたり、ご不明点などはお電話もしくは、お問い合わせフォームで承ります。お気軽にお問い合わせください。

お電話によるお問い合わせ

0120-003300

受付時間:9:00~17:00
(土・日・祝日・年末年始を除く)

このページのトップへ

法人向けインターネット回線

IPoEサービス

契約社数11万社

OCNが選ばれる理由

最適なプランのご相談など
お気軽にご相談ください

お問い合わせ

法人向けインターネット
サービス詳細

詳細はこちら
契約社数11万社

OCNが選ばれる理由