NTTコミュニケーションズ
アプリケーションサービス部
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ビジネスソリューション本部 スマートワールドビジネス部 スマートインダストリー推進室 Catalyst
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2021年2月18日~19日に開催された「Developers Summit 2021」に、NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)から沓澤 遼(@oliva/イノベーションセンター テクノロジー部門)が登壇しました。オンラインワークスペース #NeWork をわずか3カ月でリリースできた事例について発表しました。
レガシーな企業文化の中で、短期間でプロダクトローンチするにはどのような「勘所」があるのかを紹介し好評を博したこのセッションを、弊社の技術顧問でありアジャイルコーチの吉羽龍太郎氏(@ryuzee)の解説やQ&Aも交えた社内向けセミナーとして開催しました。サービス企画や開発エンジニア、経営幹部まで多くの社員が参加し、有意義なセミナーとなりました。その模様をご紹介します。
発表スライドはこちら。NeWorkの開発裏話はnoteもぜひご覧ください。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、リモートワークが急増している頃、NTT Comでは新たなコミュニケーションサービス(NeWork)の企画を開始しました。経営層から、新型コロナ禍でリモートワークを行っている企業に対してなるべく早くサービスを提供したいとの要望を受けました。経験したことのないスピード感だったため、その時はNeWork開発チームの誰もが「炎上案件」になることを覚悟していました(笑)。
これまでNTTグループは“堅い”プロセスでしっかり開発を行うスタイルでしたが、何とかうまくやるしかない! とNeWork開発チームは覚悟を決め、内製アジャイル開発に取り組みました。その決断の裏には、3人の技術顧問陣(吉羽氏、和田卓人氏 @t_wada、及川卓也氏 @takoratta)が経営幹部や会社全体にモダンなプロダクト開発に関する勉強会を繰り返し行っていて、会社全体に良い波が来ていたことがありました。
しかし、開発に取り組み始めた頃、期間の短さに対してスコープが大きすぎるが、スコープを小さくする作業も難しいという問題に直面しました。NeWork開発チームは、スクラムを使って仮説検証を繰り返し、短期間だからこそ「本当に解決したい課題」や「本当に必要な機能」を見極めました。さらに、ベロシティの実測を基に無理をすることなくスコープを見直しながら、提供したい価値に直結しない機能は初期のリリース(MVP: Minimum Viable Product)のスコープから外しました。
このように、1つ目の勘所は、短期間でプロダクトローンチするにはスクラムなどを用いて短期間の検証を繰り返し、提供したい価値に直結する機能・直結しない機能を見極め、アウトカムにフォーカスしたプロダクト(通称: 「筋肉質なプロダクト」)を目指すということです。
2つ目の勘所は、意思決定者や社内のステークホルダーを初期から巻き込み、協力関係をつくることで、開発のスピードと品質の両立を図ることです。
MVPのスコープが決まり開発が前に進み始めた頃、NeWork開発チームの一番の懸念点は、経営幹部など最終的な意思決定者とうまく方向性が合わせられず、プロダクトの方針が変わることでした。実際に、弊社のような比較的大きい企業では承認プロセスが多く、経営幹部などの意思決定者は多忙を極めるため、プロダクトの詳細を頻繁かつ細やかに共有することは困難であり、それゆえ意思決定に時間を要したり、プロダクトの方向性にズレが生じたりすることがあります。
そこでNeWork開発チームは、開発初期からたとえ短い時間でも「毎週」の頻度で報告し、その際はドキュメントだけではなく「実際に動くデモ」を見たり、時には直接触ってもらったりすることで期待値を細やかに擦り合わせていき、「承認ルートのラスボス」ではなく「開発チームの仲間」になってもらうようにしました。
また経営幹部が現場に一切を任せてくれているという感覚は、チームのモチベーションを高め、「僕らのプロダクトだ」というNeWorkへの愛着が生まれていきました。
プロダクトのリリースには一定の社内プロセスを通過する必要があります。多くのプロダクト開発では、セキュリティや品質管理、知的財産などの社内プロセスの関係者とは対立構造に陥りがちです(例:「審査完了まで2週間お待ちください」「そこを何とか早められませんか?」など)。しかし、社内プロセスを回避したいわけではなく、短期間で万全の品質を担保してリリースしたいだけで、本当は専門家の知見やスキルを借りたいのです。そこでNeWork開発チームは、リリースの直前に初めて専門家を頼るのではなく、開発初期からコラボレーションし味方につけることにしました。これは、大きな企業ならではの豊富な人材を生かせるとともに、リリース直前に大きな欠陥が見つかるというリスク回避にも効果的でした。
3つ目の勘所は、大きな企業だからこそドッグフーディング※を通じて顧客体験を確かめ、素早いフィードバックサイクルを回すことです。そして、MVPでリリースしても価値を感じてくれるユーザーはたくさんいるので、ユーザーの声としっかり向き合っている限り安心してMVPのスコープを小さくするべきということです。
※ ドッグフーディング…自社プロダクトの開発において、自分たちでプロダクトを利用しながらテストを行うことこと。または、社員が自社プロダクトを使うこと。
リリースが近づいてきた頃、NeWork開発チームの一番の心配事は、「本当に最小限の機能だけでリリースしてSNSなどで叩かれないか」ということでした。そこで、次のように段階を踏んでリリースしました。
最初は、ドッグフーディングを通じてNeWorkの改善に取り組みました。ドッグフーディングは、社内であるが故に失敗が許されたり、市場よりも詳細かつ多様なユースケースからフィードバックがもらえるというメリットがあり、何よりも社内からのフィードバックはNeWork開発チームのモチベーションにつながりました。それでも、市場へリリースできるほどNeWorkはまだまともに動作しない状態の中、プロモーションサイトでは事前申し込みが殺到し、チームに最もプレッシャーがかかる状況になっていました。
そこで、1万人を超える事前申込者に対し、リリースから最初の1週間はごく少数のユーザーのみ招待し、詳細なフィードバックをもらいながら、内製開発チームが素早く改善するというアプローチをとりました。これにより、「最小限の機能しかなくても十分市場に受け入れられる」という自信を深めることができ、徐々にユーザーを増やしていきました。
セミナーの後半は、吉羽氏からの解説とQ&Aを行いました。
日頃、社内のアジャイル開発チームの支援やトレーニングを実施いただいている吉羽氏からも、「大企業ではスタートアップのように短期間ではプロダクトや事業が作れない、というわけではまったくありません。NeWorkのやり方は大企業における一つのうまいやり方になります。手の届く範囲の工夫=『勘所』を押さえながら、NeWorkのような期待感のある新たなプロダクトをNTTコミュニケーションズからたくさん生み出していきましょう」という力強いコメントを頂きました。
NTT Comグループは、社外技術顧問の強力な支援を活用しながら、真の「DX Enabler®」としてお客さまから選び続けていただけるサービス・ソリューションを開発する力を身に付け、Smart Worldの実現、ひいては社会的課題の解決に一層取り組んでいきたいと思っています。
NTTコミュニケーションズヒューマンリソース部
植田 純生
ヒューマンリソース部が掲げる「人は競争力の源泉」というビジョンの下、全社の人材開発を担当しています。技術顧問をはじめ、NTT Comにおけるさまざまな人材開発の取り組みをお届けします!
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原田 結衣
IT技術の進化により“単純なモノ売り”から“顧客体験(カスタマーエクスペリエンス、C...
2020年06月25日
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