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ビジネスソリューション本部 スマートワールドビジネス部 スマートインダストリー推進室 Catalyst
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令和6年能登半島地震により、石川県輪島市の伝統的な市場「輪島朝市」は大規模な火災に見舞われ、建物や道路が広範囲に損壊しました。多くの市場の関係者の方々が今もなお避難生活を送られており、再開にはまだ時間がかかると見込まれています。
そのような中、“売る場”を失った皆さんの支援はもとより、地元の観光・産業を少しでも盛り上げていこうと、石川県漁協金沢支所や金石商工振興会、民間企業の協力により「出張輪島朝市」のプロジェクトが発足。3月23日(土)、金沢市金石港にて第1回目の出張輪島朝市が開催されました。
NTTドコモグループも、西日本電信電話株式会社 北陸支店(以下、NTT西日本)、輪島市朝市組合、輪島朝市を応援する会と連携し、メタバース空間に「デジタル輪島朝市」を作り、被災した輪島朝市の復興・再建の支援に協力しました。
本記事では、NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)関西支社の林と酒井が、デジタル輪島朝市実現までの背景や大盛況に終わったイベントの様子、遠くからでも支援ができるメタバースの可能性についてご紹介します。
ゴールデンウィークに開催予定の出張輪島朝市の情報も掲載しておりますので、ぜひご覧ください!
メタバース「DOOR(ドア)⋆1」の仮想空間にかつての輪島朝市の雰囲気を再現したものが「デジタル輪島朝市」です。アバターを操作し、市場のにぎわいを楽しみながら、観光案内や特産品紹介、イベント発信ができる仕組みを提供しました。
さらに、食のライブコマース「foove(フーブ)*²」と連携し、出張輪島朝市に出店する店主の皆さんが海産加工品や伝統工芸で制作したアクセサリーなどをライブ配信で紹介。リアルの会場にいなくとも視聴することでその場で対話し、購入できる仕組みも整えました。
*1:DOORは株式会社NTTコノキュー(以下、NTTコノキュー)が提供する仮想空間プラットフォーム。2023年11月時点で累計総アクセス数1000万超、累計ユーザー数265万超、オリジナル空間制作数約20万ルーム(NTTコノキューが作成したもの、ユーザー制作のものの累計)。専用アプリなどは不要で、ブラウザで簡単にアクセスできるのが特徴。法人・個人問わず利用可能で、NTTオウンドメディアはもちろん、大規模イベントの開催や、教育・自治体でも活用されています。
⋆2: fooveはエヌ・ティ・ティ・スマートコネクト株式会社が運営する生産者・販売者と消費者とのコミュニケーションを通じて「食」を販売・購入できるプラットフォームサービス。
NTT Comでは発災後、災害対策本部設置と同時に非常態勢が敷かれ、NTTグループ全体で連携しながら物資提供や避難所の支援などを行ってきました。そして今、支援の動きは中長期的な復興のフェーズに入り、引き続き被災地の自治体やお客さまの声を聞き、歩みを進めている最中です。
その中で「出張輪島朝市」のプロジェクトについて耳にします。NTT Comとして「このイベントに何か協力できないか、積極的に盛り上げたい」との思いで、今まで一緒に被災地で活動を行ってきたNTT西日本も交えたOne NTTで、イベント支援の検討が始まりました。
そして生まれたアイデアが、当日出張朝市に来場できない方も参加できる「デジタル輪島朝市」です。NTT西日本から提案された「foove」も導入してライブ配信でも購入できる仕組みにし、全国への情報発信や継続的な事業活動を行えるようにしました。
2月末、輪島朝市を応援する会 発起人の橋本三奈子様をはじめ4人の方にアイデアを提案すると、皆さん笑顔で、「それは面白い、ぜひ!」と即答。一気に実現へと動き出しました。しかし、すぐにメタバース構築に着手したもののすでに3月に入っており、3月23日の出張輪島朝市当日まで約3週間しかない状況……。かなりタイトなスケジュールで開発をしなければいけませんでした。
そんな中、橋本様から被災前の朝市の写真をたくさんご提供いただいたことが大きな助けになり、われわれも「このメタバースが被災地の応援にきっとつながる」という強い思いで奔走。NTT Comの開発担当主管やNTTコノキューの皆さんにも、無理だと返されてもおかしくない要望を引き受けていただき、何とか間に合わせることができました。
関係者の皆さまのご協力で完成した「デジタル輪島朝市」は、看板猫の“たま”をはじめ、ご当地マンホールや通りの風景が忠実に再現されています。朝市組合の方々にお見せすると皆さま感激され、「どのアバターにしようか」と早速メタバース空間を楽しんでいただいている様子。輪島朝市の組合長が「あ! 俺の店がある‼」と喜ばれていた姿がとても印象的でした。
こうして無事に迎えた出張輪島朝市。当日は約1万3千人のお客さまが来場され、一時は入場制限が出るほどに。われわれもチラシを配布しながら操作方法を説明し、デジタル輪島朝市の普及活動を行いました。
結果として、fooveのライブ配信視聴者数は1200人を超え、デジタル輪島朝市のアクセス数も1600超(3月25日時点)となり、大盛況に終わりました。
またイベントは多くのメディアが注目し、デジタル輪島朝市も取材を受けました。
今回のメタバース「デジタル輪島朝市」は、これまで朝市に携わってきた皆さんが歩まれてきた歴史があってこそ構築できたものだと思っています。また多くの方がこのメタバース空間を訪れたのは、“輪島朝市”そのものに魅力があったからだとも思います。
日本は地殻の構造上、地震が定期的に発生してしまう国です。輪島朝市だけでなく、築き上げた生活や文化が一瞬にして壊されてしまう光景を何度も目にしてきました。そして、今持ち得ている技術では、地震を止めることはできません。でも、災害から立ち上がろうとする時、デジタルの力で復興を支えることはできます。その一つがメタバースであり、距離や場所、時間にとらわれず、皆さんの大切なものを未来へとつなぐ可能性を秘めているとも思っています。
デジタル輪島朝市が輪島朝市の復興に寄与することができるかは、まだまだ検討や改善が必要ですが、NTT Comは今後も皆さまの生き生きとした生活を支え、守ってきた伝統や文化が続いていくよう、さまざまな形でデジタルの世界を提供していきます。
出張輪島朝市は、ゴールデンウィークの5月3日~5日、2会場で開催されます。
会場②
※漆器などをメインに6~8店舗が出店予定
出張輪島朝市に関わっている方をはじめ多くの皆さんが、いつか輪島で朝市を再開する日をめざして日々活動中です。今後、石川県外での出張輪島朝市なども検討されています。
復興にはまだまだ時間がかかります。地域の皆さまに寄り添い、NTTグループも引き続き支援を行っていきます。
<参考>
NTT Comニュースリリース
令和6年能登半島地震復興応援イベント「出張輪島朝市」 におけるライブコマース・メタバース技術を活用した輪島朝市の復興・再建支援について(2024年3月19日)
NTTコミュニケーションズ関西支社
林 明子
主にNTTグループ連携をしつつ、地域創生の案件に取り組んでおります。2024年1月1日の能登半島地震の後は、石川県の創造的復興提案にも入らせていただき、デジタル、DXで皆さまの生活の復興をサポートできるよう、日々活動しております。
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