NTTコミュニケーションズ
ソリューションサービス部
大坪 敬生
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新型コロナウイルスの脅威によって、大きく姿を変えた私たちの暮らしと働き方。アフターコロナ、ウィズコロナの時代へ移行する今、私たちは働き方をどう考えるべきでしょうか。
このシリーズでは、NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)グループの社員の皆さんに、ご自身の「働き方」を伺っていきます。今回ご登場いただくのは、NTT Com 第四ビジネスソリューション部(以下、四BS)ビジネスデザイン部門の許斐典子さん。人事総括系業務に長年携わり2児の母でもある許斐さんに、在宅勤務と育児との両立や今後の仕事スタイルについて聞きました。
※この記事は2020年5月の情報です。
――まずは、在宅勤務の状況について教えてください。
私は3月まで社内の別の組織に所属していたのですが、当時、3月上旬から在宅勤務に切り替えました。職場では2月中の早い段階からずっと出社していない方もいて、直接あいさつもできないまま新しい配属先である四BSに異動した形です。NTT Comではテレワークの環境が整っていたので、在宅勤務には難なく移行できました。
自宅では、朝のうちに洗濯や掃除など家事をある程度済ませます。朝食は夫が用意してくれるので、始業はだいたい8時半。昼休みに食事を用意して食べて片づけるのがちょっと大変ですが、生協のお料理セットなどを活用して工夫しています。食事は生活の中の楽しみの1つなので、同じような献立が続かないようにデリバリーなども活用しています。
昼休みが明けたら17時まで仕事。終わったら、日によって、子どもたちと散歩を兼ねてスーパーへ出かけることもあります。
――自粛期間中は、お子さんたちも学校が休校になるなどして、育児の負担も大きかったのではないですか?
うちは、11歳(小学校5年生)の娘と、3歳(年少)の息子の2人姉弟です。
娘は3月頃から休校になったのですが、当初は仕事が完全な在宅勤務ではなかったので、民間学童に行く日、在宅勤務を夫婦間でずらして対応する日、朝から祖母の家に行く日など、毎日異なるスケジュールを調整していました。実は、これがなかなか大変で、日によってお弁当を用意したり、祖母や学童に習い事のスケジュールを連絡し送迎をお願いしたり、また、業務中に学童から連絡が入ってきて対応したりなど、大きな負担となっていました。完全に在宅勤務に切り替わってからは、このあたりは解消できました。
緊急事態宣言(4月7日~、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県など7都府県)の後は、息子を保育園に預けないようにしたので、家族全員が自宅で過ごすことになりました。
在宅勤務をしながら子どもの育児をするのは確かに大変です。幸い、娘が息子の面倒をよく見てくれるのでとても頼もしいのですが、とはいえケンカは日常茶飯事ですし、騒いだり、息子が声をかけてきて付き合ってあげることもあります。どうしても子どもに入られたくない打ち合わせなどがある場合は、自宅の2階で仕事をしている夫(NTT Com社員)と相談しておいて、そちらに行ってもらいます。ジレンマはありますが、共存していくしかないだろうと思っているので、メリハリをつけて効率を上げるという方に考え方をシフトしていますね。
――自宅での育児の不安はありますか?
息子は特に、昼寝時間など生活リズムが乱れがちです。また、娘が勉強に没頭している間、息子が一人だと押入れのものを全て引きずり出したり、ビーズ箱をひっくり返したり(笑)、小さい子の破壊力は計り知れないなと思い知らされます。
動画を長時間見せっぱなしに……、なんてこともありますよ。それが一番静かになるんです(笑)。でも、できるだけそうならないように、ジグソーパズルやパズルアプリを探して、息子にもチャレンジさせています。4月頃はトランプやいろいろなカルタもやりました。自分がやっていた遊びで、子ども達が覚えていないものを教えてあげたいですね。今度は花札にも挑戦してもらいたいなと思っています。
――お子さんと長い時間を共にするメリットはどんなところに感じていますか?
子どもの成長を間近で見守れるのがいいですね。長女が食事づくりなども手伝ってくれるようになって、ハンバーグや揚げパン、ホットケーキなどを一緒に作る機会が増えました。
息子の方も、部屋を荒らすので腹が立つことは多いのですが、近くにいることで癒されますし、こんな遊び方をするんだなぁとか、保育園に行っている時には見えなかったことがいろいろ分かるようになりました。こういう部分で、気持ちのバランスを取っているのかなと思います。
子どもがいる環境で仕事ができるというのは、とてもうれしいし、楽しくもあり、ありがたいことです。私にとっては、日々仕事に対して精力的に向かう原動力になっています。
――四BSでは、どんな業務を担当されていますか?
人事・育成企画を担当しています。最近は、新入社員の受け入れ準備とオンライン研修の企画、配属後のフォロー面談などをしています。ビジネスソリューション本部では5月に65人の新入社員が出張派遣となり、2週間のオンライン研修を実施しました。研修は数日ずつに分けて各部の育成担当が対応。私たち四BSは第一~第三ビジネスソリューション部の育成担当と一緒に「業界・顧客理解」をテーマに、2.5日のプログラムを組みました。それまでの研修で学習した知識を基に、グループワークによって社会的課題を解決するワクワク感のある提案をまとめ上げ、グループ毎にプレゼンテーションし、投票によって競い合うというものです。
四BSに配属された新入社員の歓迎会もMicrosoft Teams(以下、Teams)を使って開催しました。バーチャル背景で遊んでみたりなど、想像以上に盛り上がりました(笑)。こうした育成業務の他に、給与系の仕事や、出産・育児で休業中の社員のサポートなどもしています。
――許斐さんは、在宅勤務のメリットをどんなところに感じていますか?
まず、朝が楽です。通勤・通学のバタバタ感がなくなり体力的に無理がないせいか、すんなり仕事に入れます。
実は、私はこの4月まで短時間勤務制度を利用していたのですが、研修企画など忙しい中、疲れよりも充実感があったことで自信がついて、5月からフルタイム勤務に復帰しました。
当初の予定では、長女が年中~年長になったらフルタイムに復帰するはずでしたが、同時期に夫のインド単身赴任(2013年~2017年)と長男の出産・育児(2016年~)が重なって長引いていました。4月の異動を機にフルタイムに移行する準備も進めていましたが、先行きが分かりづらくなったため継続。でも、時間が短いことによる業務面の制約を感じていたのです。フルタイムに移行する不安はありましたが、今は体力的にも問題なし。3月からずっと、年休もほとんど取らずに仕事に励んでいます。
――仕事の進め方などで工夫していることはありますか?
私の所属チームはメンバーが12人いますが、毎朝Teamsのチャットで簡単なあいさつを各自書き込んでから業務をスタートしています。そういうときに私は、もう一言、近況報告やその日考えたことなども簡単に付け加えています。4月に異動したばかりなので、少しでも私の人となりが伝わればうれしいですね。
それと、Teamsとメールには毎日とても多くの情報が届きます。そのすべてをキャッチアップするのは本当に大変だと私自身が感じているので、他の人もそうじゃないかなと思って、重要な情報については関連メンバーに共有するようにしています。「これ、知らなかった。ありがとう!」って喜ばれることもありますよ。
逆に、自分が知りたい情報は、把握していそうな人にダイレクトに聞くようにもしています。職場では相手の様子を見て「今は忙しそう」と遠慮してしまうことがありましたが、お互いに在宅勤務だとそれがない。欲しい情報を効率よく取りに行けますし、話すきっかけにもなります。情報を共有し合う雰囲気もできてきて、同僚とのやりとりがよりスムーズになった気がします。
――緊急事態宣言が解除されましたが、今後どのような働き方を望んでいますか?
人と直接会わなければ成り立たないと思い込んでいた仕事も、やってみれば案外リモートでもできるものです。だったら、通勤で時間や体力を奪われずに、家族との時間を増やして気力に満ちた状態で働くのは、悪くないですよね。私個人としては、今回の自粛生活を機に、新しい仕事や生活のあり方を模索していきたいと思っています。
「私自身、在宅勤務で家事や育児を妻と分担しているので、その大変さを痛感していました。そんな中、許斐さんからフルタイム勤務復帰のご相談を受けた時は、『えっ、本当に大丈夫? 無理はないですか?』と心配になり、思わず問い返してしまいました。でも、許斐さんは家庭と仕事をうまく両立されているので、ひとりの家庭人としてとても勉強になっています。きっとご主人も陰で支えてくださっているのでしょうね。私も仕事面では頑張ってサポートしていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします!」
「許斐さんとは4月から同じ担当になり、一緒にお仕事をするようになりました。最初の出会いは私が育休から復帰するときの面談です。復帰を迷っていたところ、温かい声をかけて後押ししてくださったことを今でも覚えています。リモート環境での勤務が続く中、子どもがいる状況でも頑張ってお仕事をしている姿をみて、私も同じ子育てママとして見習わないとなと、日々思っています。引き続きお互い仕事と子育てを頑張りましょうね!」
――NTT Comは社員が子育てをしやすい環境を作れていると思いますか?
100パーセント、そう思います。スタッフ系の仕事をして16年ほど経ちますが、この間、育児休暇が取れないなどの理由で会社を去っていった人を知りません。私自身、出産・育児休職から復職した女性社員のサポートに力を入れてきましたので、会社の制度をよく知っている分、使えるものはどんどん使って、子育てと仕事にまい進してきたつもりです。今回の在宅勤務中も、時間休に続けて昼休みを取り、昼寝に入ってしまう前に子どもを歯医者に連れて行ったりもしました。
皆さんが時間休や分断勤務など、会社の制度をもっと活用しながら、より効率的に働いていけたらいいなと思います。
――最後に、NTT Comグループで働く皆さんにメッセージをいただけますか。あわせて、ワーキングマザーの皆さんにも一言お願いします。
在宅勤務を2カ月ほど経験して、リモートでも十分仕事ができるという感触を持たれた方は多いのではないかと思います。せっかくですから、元に戻るという考え方をしないで、新しい働き方を推していくチャンスと捉えてはどうでしょうか。活力ある働き方を、一緒になって推進していけたらうれしいです。
子育て中の社員の皆さんには、活用できるものはうまく活用しながら、自分のやりたいことや、キャリア形成、未来への投資活動を実践していきませんかということをお伝えしたいです。
会社の制度に加え、民間のサービスもとても充実してきました。私も、勤務中の子どもの習い事の送り迎えを自治体のファミリーサポートにお願いしてきましたし、ベビーシッターの便利なサービスも増えていますよね。これらを上手く活用して、子育てをしながらでも、遠慮なく理想のキャリアデザインを描いてもらえたら、より楽しい会社生活を実感できるのではと思います。
NTTコミュニケーションズ第四ビジネスソリューション部
許斐 典子
第四ビジネスソリューション部の人事育成担当として、新入社員やデジタルトランスフォーメーション人材の育成業務に携わりながら、仕事と育児の両立にも奮闘中です。新型コロナウイルスでの経験を生かし、より多様で柔軟、活力ある新しい働き方を、社員の皆さんと推進していけたらと思います。
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