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TransTeleCom Company CJSC
日本-ロシア間光海底ケーブルを利用した新ルートの運用開始について
NTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com)とロシア大手通信事業者のトランステレコム社(TransTeleCom Company CJSC、略称:TransTeleCom)は本日より、日本~ロシア間光海底ケーブル(「北海道-サハリン・ケーブル・システム:Hokkaido-Sakhalin Cable System」略称:HSCS)を利用した、日本~欧州間を結ぶ新しいルート(HSCSルート)の運用を開始しました。
1.HSCS概要
HSCSは、NTT ComとTransTeleCom社*1が平成19年末に敷設した、北海道石狩市とサハリン州ネベルスク市間約570kmを結ぶ、最大640ギガビット/秒の大容量光海底ケーブルです。
NTT ComはこのケーブルをTransTeleCom社がロシア国内に保有する約55,000kmにわたるバックボーンと接続することにより、日本と欧州を結ぶ最短ルートを提供します。
2.HSCSルートを利用したNTT Comのサービスについて
NTT Comは、日本と欧州をつなぐネットワークにおいて、本ルートを利用したサービスを下記の通り順次開始します。米国経由および中東経由の既存ルートに本ルートを新たに追加することで、より高信頼・高品質なサービスを提供します。
(1)国際専用線
国際通信における課題である通信遅延を、日本~欧州間で、従来と比べ20%~30%*2改善できる国際専用線の販売を本日より開始します。
(2)国際IP-VPN
平成20年8月より、グローバルに展開する企業向けデータ通信サービス 「ArcstarグローバルIP-VPNサービス(MPLSタイプ)」のバックボーンに本ルートを追加します。
(3)トランジットサービス
アジア、アメリカ、欧州を広帯域なバックボーンでカバーし、グローバルTier1*3プロバイダとして世界の主要 ISP と直接接続しているNTT ComのグローバルIPネットワークにおいて、本ルートを活用し、日本と欧州を結ぶ新たなルートを本日より追加します。
TransTeleComはロシア国有鉄道100%出資の子会社で、欧州、ロシア、中国に総延長55,000kmにわたるバックボーンケーブルを保有し、高品質な国際通信サービスを提供するロシア新規通信事業者の中で最大手の会社です。同社の光ファイバー網を利用して、ロシアならびに欧州、中国での音声通信、IP、データ通信を提供しています。TransTeleComについてより詳しい内容については、http://www.transtk.ru/www/nsf/esite.nsf/をご覧ください。
*2当社のバックボーンネットワークにおける比較。
*3 Tier 1について
ティア ワン、インターネットの品質を上流のプロバイダに頼らずに、自らコントロールできる世界規模の広帯域IPバックボーンを保有するISPグループ。
NTTコミュニケーションズ株式会社
TransTeleCom Company CJSC
Ilya S. Fabrichnikov
Tel. +7 (495) 784-6670 ext. 7371
(※TransTeleComのお問い合わせ対応は英語/ロシア語のみとなります)