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ニュース

2009-R061
平成21年10月22日

「Bizホスティング エンタープライズ」における新機能の提供開始について

NTTコミュニケーションズ株式会社(略称:NTT Com)は、いつでもどこでも、安心便利に業務ができる「BizCITY」コンセプトのもと、企業の基幹システムや情報インフラ基盤に対応する仮想化技術*1を活用した高品質ホスティングサービス「Bizホスティング エンタープライズ」において、ICT基盤として利用する上で必要不可欠なセキュリティ機能およびWEBサーバーへのロードバランス(負荷分散)機能を仮想的に実現する「vファイアウォール」「vロードバランサー」を本日より提供開始します。

本サービスは、従来「グリーンホスティング エンタープライズ」として提供してきましたが、BizCITYラインナップの主要サービスのひとつとして「Bizホスティング エンタープライズ」と改称することとしました。

1.提供背景

「Bizホスティング エンタープライズ」は、NTT Comのホスティングサービスにおける約10年の実績と、TierIII基準*2以上の信頼性の高い堅牢なデータセンターや安定した通信設備と高セキュリティサービスに加え、最新のサーバー仮想化技術を合わせたサービスです。

本サービスをご利用中のお客さまからの「ECサイトによるビジネス拡大に合わせ、インターネットからのアクセス環境は余裕を持って設計したいが、コスト削減も迫られている」、「需要ピークに合わせて一時的にハードウェア増設がしたい」といったご要望にお応えし、インターネットからのセキュリティおよび負荷分散機能に仮想化技術を取り入れた新機能をラインナップに追加します。

2.新機能概要

(1) vファイアウォールサービス(以下、vFWサービス)

インターネットなどの外部ネットワークを通じて第三者からのアクセスを制御する仮想専用型のファイアウォール機器に必要なリソースを割り当てて提供します。また、故障発生時にはバックアップ機器を自動的に提供するアクトスタンバイ構成になっています。

(2) vロードバランサーサービス (以下、vLBサービス)

インターネットなど外部ネットワークからのWEBサーバーへのアクセス要求を管理し、同じ機能の複数のサーバーに要求を転送する仮想専用型のロードバランス(負荷分散)機器に必要なリソースを割り当てて提供します。上記と同様アクトスタンバイ構成です。

3.特長

両サービスについて、従来の共用型サービスとは異なる以下の特長があります。

  • お客さま専用ネットワーク機器によるセキュアなサービスと同等の性能を安価でご利用頂けます。
  • 一定のトラフィック処理能力および同時セッション数単位でリソースを提供するため、性能拡張にあわせて柔軟に対応できます。
  • イベント時などには一定期間のみのリソース追加が可能なため、将来性を考慮した先行投資は不要です。
  • リソースのご利用状況はカスタマポータル*3経由でご覧いただくことができ、リソース増減計画を立てるために有効です。
  • インターネットのみでなくNTT Comのe-VLAN、Arcstar IP-VPN、Group-VPNなどの閉域網との接続も利用可能です。

4.申込受付開始日

平成21年10月22日

5.システム構成例と概算料金(別紙1参照)

下記の構成にて、サーバーサービス利用料1VM(バーチャルマシン)*4あたりの月額料金は、35,100円となります。

<システム概算料金(税込)>

初期料金:1,750,000円、月額料金:756,000円

■月額料金内訳
  • vFWサービス +vLBサービス (各1リソース)
76,700円
  • 仮想サーバーサービス 16 VM
561,600円(1VMあたり35,100円)
- 物理サーバー機器 1台
- 高信頼ストレージ機器 1台
  • その他利用料
117,700円
- インターネット接続(ベストエフォート上下各10Mbps)
- リモート用SSL-VPNアクセス 1アカウント
- DNSサービス

※ホスティングサービスであるため、料金に以下を含みます。

  • システムハードウエア保守
  • 故障受付サポートセンタ(24時間365日、電話およびメール)
  • テクニカルヘルプデスク(平日10-17時、メール対応)
  • カスタマポータルによる情報提供(リソース状況、トラブルチケット)
  • ご依頼に基づく設定変更作業(vFWにおける設定変更など一定量の作業)

6.その他

なお、BizCITYコンセプトに基づく仮想化技術を用いたクラウド型サービスのブランド統一を図るべく、ネットワーク一体型で安価な仮想ホスティングサービス「グリーンホスティング ベーシック」ならびに大容量ストレージをネットワーク上で利用できる「グリーンストレージ」についても、「Bizホスティング ベーシック」「Bizストレージ」に名称を変更します。今後は海外向けにも仮想化技術を応用したホスティングサービスを強化・拡充していきます。(別紙2)

また、各サービスについて下記のイベントにて展示します。イベントの詳細や参加申込みについては公式Webサイトをご覧ください。

NTT Communications Forum 2009 (会場:帝国ホテル東京)

URL:http://www.ntt.com/forum/ ...事前登録制(無料)

*1:仮想化技術

サーバー機器、ストレージ機器、ルーターなどのネットワーク機器などが保有する物理的なリソース(CPUやディスク容量など)の特性に捉われず、論理的に分割・統合することで柔軟に提供する技術。

*2:TierIII基準

米国TUI (The Uptime Institute)における商用電源、空調、UPS、発電機、配電ルートなどデータセンターに必要なファシリティの冗長構成や、運用体制・レベルを詳細に評価することにより、データセンター全体としての品質、信頼性を客観的かつ包括的に評価する仕組み。「TierI」から「TierIV(最高水準)」があり、「TierIII」以上であると運用中の設備などのメンテナンスも可能な可用性の高い構成となる。

*3:カスタマポータル

「Bizホスティング エンタープライズ」をご利用になるお客さまにて、カスタマポータル上でご利用中のサービスにおける故障情報や性能情報(リソース情報)、インシデントチケット情報などを閲覧可能。

*4:VM(バーチャルマシン)

従来、物理的に1台のサーバー機器には1つのOSのみ利用するケースが一般的だったが、サーバー機器の持つ資源(CPUやメモリなど)をソフトウェアによって複数に分割し、それぞれで異なるOSのインストールが可能になった。その分割された1つをバーチャルマシン(VM)と呼ぶ。

※参考
■Bizホスティング エンタープライズ概要(別紙3)
(1) ビジネスクリティカルシステムのための高品質なサービス

高い信頼性と相互接続性を備えた機器によるサービス基盤により稼働率99.99%のSLOを実現します。また、JSOXなどの法令順守を維持するサービスマネジメント体制(ISO9001,ISO27001,18号報告書、ITIL準拠など)を提供します。

(2) クラウド型サービス

仮想化技術を活用しビジネス環境の変動に柔軟に対応し、短期利用、一定期間のリソース追加も合わせてコストパフォーマンスの高いサービスを提供します。

(3 ) システムライフサイクルのサポート

お客さまシステムの設計、構築から安定運用、パッチマネジメントやOSのアップグレードまでトータルで支援し、サービスマネジャーを通して、システムのSLOマネジメント、システムライフサイクル、ビジネス環境の変化、技術のトレンドに合わせたアップグレード提案も実施いたします。

(4) インテグレーション

お客さまのプライベートIPアドレス設計をホスティング環境に適用でき、クラウド型サービス基盤を自由に活用いただけます。また企業向けホスティングサービスの運用経験により、お客さまにとって最適なソリューションと広い選択肢をご提供します。

<本件に関するお問い合わせ先>




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