Vietnam Internet Network Information Center
ベトナムでの国際インターネット接続サービス提供における協業について
~外資企業として初めてベトナムで国際インターネット接続サービスを提供~
NTTコミュニケーションズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:有馬彰、以下:NTT Com)と、ベトナムでドメイン管理やインターネット相互接続点 (IX)の運営を行っているVietnam Internet Network Information Center(ベトナムインターネットネットワークインフォメーションセンター、本社:ベトナム ハノイ、以下:VNNIC)(*1)は、ベトナムでの国際インターネット接続サービス提供で協業することに合意しました。NTT Comは、2011年6月末までに、国際インターネット接続サービスをベトナム国内のインターネット接続事業者(ISP)向けに提供開始します。
1.協業の背景
近年、ベトナムにおけるインターネット市場の成長は目覚しく、ベトナムのインターネットトラヒック量はこの3年間で4倍以上増加しています。ベトナムにおける国際インターネット接続サービスの提供は国内の大手ISPのみが行っていますが、増加するインターネット需要に対応するとともにベトナム国内でのインターネット市場のさらなる活性化を図るため、ベトナム郵政通信省直轄の機関であるVNNICが検討し、NTT Comと協業することになりました。NTT Comは ベトナムで国際インターネット接続サービスを提供する初の外資ISPとなります。
2.両社の役割
VNNICは、国際インターネット接続を提供するためのプラットフォーム(IX)の提供を行います。
NTT Comは、本IXよりIPv4およびIPv6プロトコルをサポートした国際インターネット接続サービスを提供します。これにより、ベトナム国内ISPやインターネットコンテンツプロバイダ(ICP)が本IXへ接続すると、直接NTT Comが提供するグローバルTier1(*2)ネットワークサービスの利用ができるようになります。
3.協業によるベトナム国内インターネット市場へのインパクト
(1)Tier1ネットワーク接続による快適なインターネット接続
世界各国のコンテンツやISPと接続しているグローバルTier1ネットワークに直接つながることにより、ベトナム国内のインターネット利用者は、遅延が少なく快適なインターネットの利用が可能となり、ベトナムにおけるインターネット環境が改善されます。
(2)ベトナム初の商用IPv6サービスの提供
IPv6サービスの先駆者であり、世界最大級のIPv6ネットワークを持つNTT ComのIPv4/IPv6デュアルサービスが利用可能になります。ベトナム国内で初めての商用IPv6サービス提供となり、ベトナムのIPv6に関する国策の遂行にあたり大きな一歩となるとともに、世界的なIPv4枯渇後の対策の一助となります。
(3)国際インターネット接続の選択肢の増加
ベトナム国内ISPやICPにとって、国際インターネット接続を利用する際の選択肢が増え、ベトナムインターネット市場の活性化が図られます。
4.今後の展開
今後、NTT Comのベトナム現地法人であるNTT Communications VietnamがVNNICと連携して本サービスの販売、提供を行うとともに、ベトナムにおけるIPv6の普及活動、IPv6へ対応したネットワークへの移行サポートを実施し、両者でベトナムのインターネット市場の活性化に貢献していきたいと考えております。
関連リンク
*1 VNNIC:正式名称はVietnam Internet Network Information Center。ベトナム郵政通信省直轄の機関であり、2000年4月28日に設立された。ベトナムにおけるドメイン管理やインターネットの相互接続点であるInternet Exchange (IX)の運営を行っている。
*2 Tier1:インターネットの経路情報を他社から買わなくてよいほどの大規模なISPグループのこと。