東欧3カ国における「グローバルIPネットワークサービス」接続拠点の開設について
~ハンガリー、ルーマニア、ブルガリアでTier1バックボーンへの直接接続を実現~
NTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com)は、国際IPバックボーン(「グローバルIPネットワークサービス」)の接続拠点(Point of Presence: POP)を、3カ国3都市に(ハンガリーのブダペスト、ルーマニアのブカレスト、ブルガリアのソフィア)新たに開設します。東ヨーロッパ域内の提供POP増加により、顧客であるコンテンツプロバイダー、ISP、通信事業者の需要に対応することが可能となり、インターネットトラフィック量が増加する当該地域のインターネット環境改善に貢献します。
1.概要
近年、東ヨーロッパにおけるインターネット市場の成長は目覚しく、2006年からの4年間でインターネットトラフィック量は2倍以上増加しています。NTT Comのヨーロッパ現地法人であるNTTヨーロッパが長年に渡って築き上げた東欧エリアの通信事業者との協調関係に基づき、増加するブロードバンド需要に対応するため今回新たに3都市へPOPを開設することとしました。世界各国のコンテンツやISPと接続しているグローバルTier1(*1)バックボーンに直接つながることにより、東欧域内のインターネット利用者は、遅延が少なく快適なインターネットの利用が可能となり、インターネット環境が改善されます。
2.NTT Comの国際IPバックボーン
NTT Comの国際IPバックボーンは、日本、アジア、アメリカ、ヨーロッパ、オセアニアと世界主要各国に展開する高速・大容量のIP通信サービスです。世界中の固定・携帯電話会社、ISP、データセンター事業者、コンテンツプロバイダーなどが接続し、主要なインターネットトラフィックをグローバルに運んでいます。現在日米間550Gbps、アジア・オセアニア間453Gbps、日欧間87Gbps、米欧間100GbpsのISP業界最大級の帯域を持つグローバルTier 1バックボーンに直接接続することで、インターネット上のデータを世界中に高速かつ安定的に配信することができます。
また、この国際IPバックボーンは、IPv4/IPv6のデュアルネットワークとなっており、次世代の通信規格であるIPv6ネットワークの中心に位置するコアネットワークの一つとして、2011年6月8日に行われた世界規模のIPv6トライアル「World IPv6 Day」においても大きな役割を果たしました。
NTT Comは、今後もお客さまに世界最高水準の品質保証、24時間365日ノンストップの世界規模なカスタマーサポートなど、「グローバルTier1キャリア」として、高品質な通信環境を提供できるよう努めてまいります。
関連リンク
* Tier1:インターネットの経路情報を他社から買わなくてよいほどの大規模なISPグループのこと。