アジア初の統合型IPXの提供について
NTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com)は、通信事業者向けに提供している国際中継サービスである「IPX(IP eXchange)」に、新たに「RIM接続(*1)」を追加し、アジアの通信事業者として初めてとなる統合型IPXを提供します。
1. NTT Comが提供する統合型IPXについて
統合型IPXは、「国際ローミングデータ中継(GRX)(*2)」、「国際ローミング信号中継(*3)」、「国際音声通話」の3サービスに、新たに「RIM接続」を加えた4つのサービスをNTT Comが保有するグローバルネットワークをバックボーンとした、単一の「IPX」ネットワーク上で提供する通信事業者向けの国際中継サービスです。
2. 統合型IPXの特長
(1)ネットワークコスト削減
単一のネットワークでNTT Comと接続し、4つのサービスを重畳させることで、回線数の削減やネットワーク帯域の有効活用が可能です。
(2)保守・運用の一元化
NTT Comがネットワーク回線から4つのサービスまでをワンストップで提供することにより、サービス毎の対応が不要となり保守・運用の一元化が可能です。
(3)世界最高水準のネットワーク利用
グローバルTier1キャリアであるNTT Comが提供する、最高品質の通信環境をSLAに基づき利用可能です。
3. RIM接続について
新たに提供する「RIM接続」は、NTT Comが複数の通信事業者のトラフィックをIPXネットワークに集約し、RIM社インフラストラクチャーへの接続を一元的に実施します。
従来、BlackBerry® スマートフォンを自社の顧客に提供する通信事業者は、専用線などで個別にRIM社インフラストラクチャーに接続する必要がありました。「RIM接続」を利用することで、通信事業者は安価に、かつ他のIPXサービスとワンストップでRIM社インフラストラクチャーへの接続を実現できます。
*1 NTT Comは、BlackBerry® スマートフォンを提供するResearch In Motion社(略称:RIM社)インフラストラクチャーへの接続を実現する、RIM接続サービスの提供についてRIM社と合意しました。RIM社は、BlackBerry® スマートフォンのメーカーとして、メール、テキストメッセージ、インターネット、アプリケーションによる情報へのシームレスなモバイルアクセスを実現するソリューションプロバイダーです。
*2 国際ローミング中のメールやウェブサイト閲覧などのパケット通信サービス中継するサービス
*3 国際ローミング中の携帯電話の在圏情報や、SMS(ショートメール)を中継するサービス