2015年9月24日
国際インターネット接続サービス「グローバルIPネットワーク」の
日米間通信容量が世界で初めて1Tbpsを突破
NTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com)の国際インターネット接続サービス「グローバルIPネットワーク」において、2015年9月、日米間回線の通信容量が1Tbps (毎秒1テラビット、1テラ=1兆)*1を超えました。
インターネットを流れるデータ量(トラヒック)は、今後も急速に増加し続ける傾向にあり、NTT Comは、2年後には現在の2倍程度の容量が必要になると予想しています。
NTT Comは今後も日々のトラヒック動向を注視し、タイムリーに回線容量の増強を図っていきます。また、「グローバルTier1キャリア」*2として、世界最高水準の品質保証、24時間365日ノンストップのグローバルなサポート体制によって、高品質なIPネットワークサービスを提供し続けることができるよう努めていきます。
1.「グローバルIPネットワーク」の特長
NTT Comの「グローバルIPネットワーク」は、日本、アジア、アメリカ、ヨーロッパ、オセアニアと世界主要各国に展開する高速・大容量のIP通信サービスです。日米間回線の容量は、ISPの中でも最大級を誇り、このたび世界で初めて1Tbpsを超えました。「グローバルIPネットワーク」は、米国Dyn社のリサーチ(Dyn Research)によると、アジアでは1位、グローバルで2位の市場シェアと位置付けられています。
また、アジア・オセアニア域内のバックボーン総容量については、日米間を上回る1.5Tbpsを突破しています。
2.回線容量拡大の背景とそれを支える技術
昨今のスマートフォン・タブレット型端末の普及や、アクセス回線のブロードバンド化により、音楽・動画配信、SNS・ミニブログ、クラウドコンピューティングなどのインターネットサービスの利用者は世界的に急増しています。また、定額制で視聴し放題の音楽・動画配信や、ハイレゾ、4Kなどのデータ量が大きなコンテンツも普及の兆しを見せており、今後もこの拡大基調は続くものと予想されています。
このような市場の伸びに迅速かつ効率的に対応するため、NTT Comは、積極的に新たな技術を開発・採用しています。バックボーンへの100ギガビットイーサネット技術の導入はその1つであり、既にアメリカ、ヨーロッパ、日本へと展開しています。今回の日米間の通信容量1Tbps超拡大においても、日米間海底ケーブル「PC-1」の100Gbpsデジタルコヒーレントを用いた光伝送システムを活用しました。
NTT Comは、引き続き高速かつ安定的なデータ配信を実現する環境作りに努めるとともに、世界のインターネット環境発展、ICT化推進に貢献していきます。
関連リンク
*1: 1秒間あたり約80本のHD映画に相当するデータ量を配信できる。
*2: インターネットの品質を上流のプロバイダに頼ることなく、自らをコントロールできる世界規模の広帯域IPバックボーンを保有するISPグループのことで、世界でも数社のみ。アジアではNTT Comが唯一のTier 1事業者。