2015年12月8日
タイ最大規模の「タイ バンコク 2 データセンター」を開設
~洪水リスクが低い安全な立地でBCP用途に最適なデータセンター~
NTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com)は、約40億円を投じたタイにおいて2番目となる「タイ バンコク 2 データセンター」の提供を本日開始します。
本データセンターは、タイの首都であるバンコク市郊外にあるアマタナコン工業団地内に位置し、同国最大規模のサーバールーム面積約3,800m2(1,400ラック相当)を提供します。
1.背景
メコン経済圏の中心に位置するタイは、堅調な経済成長を背景に、多くのグローバル企業が進出しています。これらの企業や金融機関はICT環境の最適化のため、データセンターのアウトソーシング需要を急速に高めていますが、特に近年は大規模な洪水被害や都市部の政情不和などを契機にBCP(Business Continuity Plan: 事業継続計画)強化の観点から、バンコク市郊外の安全なデータセンターが注目されています。
NTT Comは、このような需要に応えるため、2013年に株式取得したタイのデータセンター事業者であるDigital Port Asia Limited (本社:タイ バンコク、略称:デジタル・ポート社)の技術ノウハウを活かした新たなデータセンターを建設しました。これにより、さらなる成長が期待されるタイ市場において、データセンターサービスを含めたシームレスICTソリューションの提供能力を強化していきます。
「タイ バンコク 2 データセンター」の外観イメージ
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2.概要・特長
タイ国投資委員会(BOI: Board of Investment)が初めて正式認定した同国のデータセンターでは最大の規模を誇る地上4階建てのデーセンター専用ビルに、高信頼設備とNTT Comのグローバルネットワークノードを備え、Nexcenter™ブランド*の下でサービス提供します。
(別紙1)「タイ バンコク 2 データセンター」の仕様
(1) 洪水リスクが低く、政治デモなどの影響が少ない安全な立地
バンコク市中心部から約70km離れた都市部の政治闘争などの影響を受けにくいエリアで、洪水の心配が無い海抜4m以上の敷地に立地する安全なデータセンターです。さらに、敷地周辺とエリア周辺には海抜4.7mの防水壁が二重に設けられ、想定を超える万が一の事態にも、安全な運用が継続できます。
(2) 金融機関の利用に適した、タイで最高レベルの信頼性
二系統完全冗長構成の電力設備により、電力可用性99.9999%を保証する同国で最高レベルの信頼性を備えたサービスを提供します。また、空調・通信設備の充実、安全なセキュリティ運用に加え、複数キャリア利用によるネットワークの冗長化も可能で、ミッション・クリティカルな金融機関や企業の基幹システム用としてだけでなく、バックアップ用のデータセンターとしても最適です。
(3) BCP に最適なお客さま用オフィスを完備
本データセンターは、非常用発電装置によるバックアップ電源を備えた大型のお客さま用オフィスを備えております。データセンターと一体化したオフィスの利用により、お客さまはBCPを容易に実現できます。
*:データセンターサービス ブランド「Nexcenter™」
「高品質」、「低コスト」、「柔軟性」を統合した次世代データセンターサービスの需要に応えていきます。