2018年4月13日
デロイト トーマツ コンサルティングの次世代RPAサービスにAI(人工知能)エンジン「COTOHA®」を提供
〜AIとRPAの融合により、自動化可能な業務を拡大して「働き方改革」に貢献〜
NTTコミュニケーションズ株式会社(以下 NTT Com)は、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社(以下 DTC)が2018年4月13日より開始する次世代RPAサービス(以下 本サービス)に、自然言語解析AIエンジン「Communication Engine “COTOHA®”」(以下「COTOHA®」)を提供します。
「COTOHA®」は、自然言語による対話機能を備えており、業務システムと連携した作業の代行も可能なAIエンジンです。これを、パソコンなどで行う業務を自動化するRPA (Robotic Process Automation)に組み込むことで、対話式のインターフェイスによるユーザビリティの向上や、自動化できる業務の拡大を行うことができます。
DTCはこの次世代のRPAを「Robotics & Cognitive Automation (R&CA)」と呼んでおり、現在の主流であるRPAの次のステージにあるものと位置づけて推進しています。
1. 背景
RPAとは、表計算ソフトやERP、メールソフトなど複数のアプリケーションをまたがって処理する業務プロセスを人に代わって自動化するもので、業務効率化や「働き方改革」を強力に推進するサービスとして注目を集めています。
RPAはルールにもとづいて定型的な作業を繰り返すような業務の自動化に適している一方で、ルールから外れたデータが入力された場合や、必要な情報が入力されていない場合には、それらを補うために人手の作業が発生することがあります。
NTT Comの「COTOHA®」は、対話式のインターフェイスによってデータの不備や不足をその場でユーザーに伝え、速やかに解決することができるため、RPAの円滑な利用や、自動化する範囲の大幅な拡大が可能です。NTTグループの40年以上にわたる研究成果である日本語辞書・自然言語機能により高い精度で日本語解析が実現可能な点が評価され、本サービスにおける「COTOHA®」の採用に至りました。
2. 次世代RPAサービスの概要
本サービスは、NTT Comの「COTOHA®」とRPAサービスを組み合わせ、DTCが提供します。DTCは、日本国内においていち早くRPAを展開し、多様な業種の企業向けに導入支援を行ってきました。その実績を踏まえて、本サービスを効果的に利用するための提案、企画構想、業務コンサルティングや、PoC(概念実証)から本格導入、運用・保守までを提供します。
3. 次世代RPAサービスが可能にすること
現在のRPAでは、所定のシステムないし所定の様式に、ルールに従ってデータを入力していくことが必要です。「COTOHA®」を活用すれば、日本語での対話に応えるだけで必要なデータの入力が完成します。また、不足している情報があれば、「COTOHA®」が自動的に質問してくれます。これにより、通常のRPAとは一線を画したユーザビリティを実現します。
(1) 様式に合わせた“記入”が不要
所定の様式に合わせてデータを打ち込んで、それをシステムに投入して読み込ませる、といったプロセスが不要になります。「COTOHA®」がチャットなどの対話の中から必要な情報を読み取って、システムへの投入まで一気通貫で行います。
(2) 音声認識や音声合成との組み合わせにより、声だけで指示や確認が可能
別途音声認識や音声合成のシステムと連携すれば、「COTOHA®」との会話だけですべてのプロセスを完結することも可能です。
<参考:Communication Engine “COTOHA®”について>
30 万語におよぶ日本語データベースや多量の文型サンプルに照らして係り受け構造の意味を理解する述語項構造解析技術、膨大な文例にもとづいた類似度判定技術などを結集することで高精度の日本語理解を実現するAIです。ユーザーと以前対話した内容を記憶し、それにもとづいた対応が可能なほか、ユーザーが「COTOHA®」に伝えた情報に不足があると自発的に質問するなど優れた対話機能を有します。
「COTOHA®」は、NTTグループのAI関連技術「corevo®(コレボ)」を用いています。「corevo®」は、日本電信電話株式会社の商標です。 http://www.ntt.co.jp/corevo/
本件に関するお問い合わせ先
2018-R028