2018年12月21日
NTTコミュニケーションズ株式会社
Transatel
フランスのMVNE/IoTモバイル通信事業者 Transatelの株式取得について
NTT コミュニケーションズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:庄司 哲也、以下 NTT Com)は、グローバルでIoT向けモバイルコネクティビティサービスを提供している Transatel (本社:フランス パリ、CEO:Jacques Bonifay、以下 トランザテル)の株式の過半数取得について、経営陣を含む主要株主と基本合意の上、契約締結にあたっての必要プロセスであるコミットメントレター(Binding Offer)の発出と、トランザテルによる労働評議会の協議が、2018年12月20日(パリ現地時間)までに完了しました。今後、最終的な株式買取契約の締結を実施した上でトランザテルの株式取得を進め、連結子会社とする予定です。
1.背景、目的
世界におけるIoT市場は拡大を続けており、2021年には1兆1,000億ドルに達する見込みです※1。IoTによって、あらゆる人とモノがインターネットにつながる時代は、さまざまな分野の産業や企業に大きなビジネスチャンスをもたらすと同時に、コネクテッドカーやスマートホームの進展により我々一人ひとりの生活にも大きな変革をもたらすと期待されています。
NTT Com はDX Enabler™として、企業がICTを活用して「ビジネスを変革、創出」するデジタルトランスフォーメーション(DX)の実現をサポートしており、「Things Cloud」をはじめとするIoTプラットフォームやM2Mサービスの提供、eSIM※2実証実験の実施など、IoTを活用したDXの実現に向けた取り組みをグローバルで推進しています。
トランザテルは、2000年に事業を開始して以来、フランス、イギリス、ベルギーなどで170以上のMVNO事業をサポートしてきた、欧州の代表的なMVNE事業者の1つです。2014年にIoT市場に参入し、”Global Connectivity Solutions Provider for the MVNO and IoT markets”というビジョンの下、自動車・インダストリアルIoT・コンシューマーデバイスの3つのセグメントに注力し、eSIM対応可能なIoT向けモバイルコネクティビティを世界130カ国/地域において提供しています。
今回の株式取得によりNTT Com は、トランザテルが保有するモバイルコネクティビティサービスなどをネットワーク、データセンター、クラウド、IoTプラットフォームと組み合わせることで、グローバルでのIoTトータルソリューションの提供力をさらに強化していきます。
2.トランザテルの概要
(1)会社名:Transatel
(2)所在地:49-51 Quai de Dion Bouton CS 50034 92806 Puteaux Cedex, France
(3)設立年:2000 年
(4)代表者:Jacques Bonifay(CEO)
(5)拠点:フランス パリ
(6)事業概要:MVNE/IoT向けグローバルモバイルコネクティビティサービスの提供
(7)主要顧客:自動車、航空機、電子機器、通信 など
※1: IDCの調査を参照。
※2: embedded SIMの略。遠隔で通信プロファイルを書換えすることができるSIMのこと。
本件に関するお問い合わせ先
2018-R114