2023年4月12日
ANAホールディングス株式会社
NTTコミュニケーションズ株式会社
羽田みらい開発株式会社
地域滞在型越境学習による社員育成と地域活性化をめざす「アグリ・スマートシティ」構想の実証実験地域を拡大!
- 地域に滞在しながらリモートワークと地域の仕事をし、地域課題の解決や新たな事業創出など、社員育成と地域活性を目指す「アグリ・スマートシティ」構想の実現にむけた実証実験の第2弾を実施します。
- 2022年12月に開始した香川県高松市に加え、新たに北海道安平町、山口県宇部市、香川県綾川町の3地域が参加し、計4地域で第2弾の実証実験を行います。
宇部市内のコワーキングスペース
昨年に実施した高松市内での農業体験の様子
ANAグループ(以下「ANA」)とNTTコミュニケーションズ株式会社、羽田みらい開発株式会社は、「アグリ・スマートシティ」実証実験(以下「本実証実験」)の第2弾を実施します。2022年3月に発表※1した本実証実験には、趣旨に賛同する多くの自治体・企業様より参加表明があり、第1弾は香川県高松市で開始しましたが、この度、新たに北海道安平町、山口県宇部市、香川県綾川町の3自治体が加わり、4地域での実施へと拡大します。
本実証実験は、賛同する首都圏企業の従業員が地域に滞在してリモートワークをしながら地域の仕事を兼業し、他の参加者や地域住民との交流の場を活用することで、地域におけるフィールドワークやワークショップ、伴走支援などを通して事業開発のできる人財の育成をめざすものです。また、受け入れ地域においては地域の活性化や移住者の増加が期待できます。
2022年12月に香川県高松市で開始※2した第1弾の実証実験では、首都圏の企業などから計13名が参加しました。リモートワークと農業体験に加え、参加者・地域の方と地域の魅力や課題解決を考えるワークショップに取り組み、移住に対する意欲向上、リモートワークが可能と考える日数の増加などの成果が得られました。
今回実施する第2弾では、新たに3地域が加わり、参加者への選択肢を増やすとともに、地域・企業側双方の目的の達成をめざします。なお、第2弾の実施期間は地域ごとの設定となるため、参加条件などは募集概要をご確認ください。
「人的資本経営」の時代となり、社外でのさまざまな経験を通した「越境学習」による社員育成の需要も高まる中、本実証実験を通して社員の人財育成および地域の活性をめざすとともに、全国の一次産業への貢献や地域の課題解決などを通じ、地域の活性化に取り組んでまいります。
※1 「アグリ・スマートシティ」に向けた実証実験のプロジェクトを開始:https://www.anahd.co.jp/group/pr/202203/20220309.html
※2 第1弾、高松市での実証実験開始:https://www.anahd.co.jp/group/pr/202209/20220916.html
報道機関からのお問い合わせ先
ANAホールディングス株式会社
広報・コーポレートブランド推進部
03-6735-1111
NTTコミュニケーションズ株式会社
羽田みらい開発株式会社
広報
03-5544-1248
<各地域での実施概要>
詳細情報を含めた募集概要は以下URLよりご覧いただけます。ご応募は、応募アンケートフォームよりお申し込みください。お申し込み後は各自治体よりご応募者に順次ご連絡をして、個別相談をさせていただいた上で、参加者を決定させて頂きます。
https://www.anahd.co.jp/group/ari/news/20230412.html
■実施地域1 高松市(昨年より実施中)
実施地域 | 香川県高松市 https://www.city.takamatsu.kagawa.jp/ |
概要 | 市街地から海・山・島を目の前に望むコンパクトシティ高松。抜群のテレワーク環境と自然環境で、生産性の高い農業を学びながら、快適で楽しいイイトコドリ生活を始めませんか。 |
魅力 | 複数のコーディネーターが常駐するコワーキングスペース有り!多様な職種の方と交流ができ、既に多くの移住者が活躍しています。充実の航空便で急な出張にも対応できます。 |
募集概要(抜粋)
対象者、参加条件 | 特に制限はありません。 なお、本事業の展開を通じて、本市の魅力をより多くの方にお伝えしたく、本事業の参加状況をSNS等により積極的に発信していただければと思います。 |
実施期間 | 2023年6月中旬~12月末 |
滞在期間と滞在開始⽇ | 個別のご相談となります。 |
実施地域 (滞在・仕事体験地域) |
市の北西部に位置し、山間と瀬戸内海に囲まれた下笠居(しもかさい)地区(昨年12月よりスタート)に加えて、今後島しょ部を含む市内の他の地域にも順次拡大予定。応募者の希望と受け入れ地域の状況を踏まえて個別にご相談させていただきます。 |
お手伝い(兼業)可能な 地域の仕事 |
求人募集中の農業者の下での従事やお試し就農制度を活用した体験が可能です。ただし、期間、内容および時給等は農業者と要相談となります。 |
募集人数 | 同時に最大20名まで募集します。 |
募集期間 | 2023年4月20日~8月31日 (受入後の状況を見ながら、適宜、追加募集を行う予定です。) |
選考方法 | 個別にご相談の上で、自治体にて選考させていただきます。 滞在希望時期や期間を考慮することと、できるだけ多様な参加者の交流をめざしています。 |
応募後の流れ | 応募後、市担当者よりEメール又は電話にてご連絡 → 必要に応じ、オンライン相談等を実施 → 順次、期間や滞在場所などの詳細を決定 |
※詳細情報、募集概要の詳細は、上記HPよりご覧ください。
■実施地域2 安平町(新規)
実施地域 | 北海道勇払郡安平町 https://www.town.abira.lg.jp/ |
概要 | のどかな田園風景と北海道の各地へのアクセスも好立地な安平町。チーズ「工場」発祥の地として酪農の草分けとして知られ、軽種馬の産地としても全国的に有名です。道の駅満足度ランキング全道TOP10の「あびらD51ステーション」には農畜産品や加工品などの特産品、地域の観光情報、歴史・文化情報が集結しています。ゴルフ場やキャンプ場、スキー場、スケートリンク場なども充実しており、暮らしも遊びも楽しめる町です。 |
魅力 | 新千歳空港から約20分の好立地。積雪量も道内では少なく、過ごしやすい環境です。道内でも有数の認定こども園や今年開校の義務教育学校(早来学園)など「子育て・教育」を政策の柱としており、特に子育て世代の移住者が年々増加しております。 |
募集概要(抜粋)
対象者、参加条件 | 特に制限はありませんが、子育て世代でのびのびとした子育て・教育に関心がある方。本町の特産品や魅力を積極的に発信いただける方は大歓迎です。 |
モニター参加対象期間 | 第1期:2023年7月5日~7月9日 第2期:2023年7月19日~7月23日 5日間をコア活動日として設定予定 |
滞在期間と滞在開始日 | 滞在期間はコア日を含んだ1週間程度をお願い致します。 コア活動日には交流会、農業体験など参加必須のプログラムを実施致します。 |
実施地域 (滞在・仕事体験地域) |
安平町内各地区(遠浅地区、早来地区、安平地区、追分地区)より応募者の希望と受け入れ地域の状況を踏まえて個別にご相談させていただきます。 |
お⼿伝い(兼業)可能な 地域の仕事 |
収穫・選別・出荷補助・草刈りなど |
募集⼈数 | 第1期、第2期それぞれ、町外4名、町内4名(合計16名)を募集予定 |
募集期間 | 2023年4月12日~6月16日 (受⼊後の状況を見ながら、適宜、追加募集を行う予定です。) |
選考⽅法 | 個別にご相談の上で、自治体にて選考させていただきます。 滞在希望時期や期間を考慮することと、できるだけ多様な参加者の交流をめざしています。 |
応募後の流れ | 応募いただきました内容を踏まえて、担当者より直接メールや電話にてコンタクトさせていただき、必要に応じてオンライン会議などでご相談させていただいた上で、順次参加者および参加期間、滞在場所の確定をさせていただきます。 |
※詳細情報、募集概要の詳細は、上記HPよりご覧ください。
■実施地域3 宇部市(新規)
実施地域 | 山口県宇部市 https://www.city.ube.yamaguchi.jp |
概要 | 工業都市として発展してきた歴史があり、南部には工業地帯が広がりますが、北部地域には豊かな自然に包まれたうべの里が広がり、中山間地域と都市部のバランスのとれたまちです。 宝島社「田舎暮らしの本」の「2023年版住みたい田舎ベストランキング(人口10万人以上20万人未満のまち総合部門)」にて、第3位を獲得しました。 |
魅力 | 市街地に山口宇部空港があり、東京定期便が1日10往復就航、所要時間は90分です。 北部地域ではカヌーやキャンプなどのアウトドアスポーツを、まちなかでは緑と花と彫刻に彩られた総合公園「ときわ公園」や市内各所に設置された彫刻作品を鑑賞しながらの散策が楽しめます。 |
募集概要(抜粋)
対象者、参加条件 | 海あり山ありの自然豊かな風景や田舎暮らし・農業体験など、宇部市の魅力をより多くの方に情報発信してくださる方。 人手不足の解消だけではなく、農業体験や農業団体との交流を通じて、宇部市の農業、農産物に興味を持ってもらい、その魅力の発掘やPR方法、販路拡大といった消費拡大に向けての課題の抽出、解決にチャレンジする意思のある方。 |
実施期間 | 2023年10月25日~27日をコア日とし、コア日を含んだ1週間程度を予定。 |
滞在期間と滞在開始⽇ | 滞在期間は、コア日を含んだ 1週間程度をお願いします。コア日には農業体験、交流会や地域課題解決のワークショップを実施致します。 |
実施地域 (滞在・仕事体験地域) |
宇部市北部地域(厚東、二俣瀬、小野、船木、万倉、吉部地区) 山口宇部空港から北へ約30km、車で約40分程度のところです。 |
お⼿伝い(兼業)可能な 地域の仕事 |
収穫・選別・出荷補助・農機具のオペレーター補助・草刈りなど |
募集⼈数 | 最大5名まで募集します。 |
募集期間 | 2023 年4~8⽉(その後は、状況を見ながら順次募集予定) |
選考⽅法 | 個別にご相談の上で、自治体にて選考させていただきます。 滞在希望時期や期間を考慮することと、できるだけ多様な参加者の交流をめざしています。 |
応募後の流れ | 応募いただきました内容を踏まえて、担当者より直接メールや電話にてコンタクトさせていただき、必要に応じてオンライン会議などでご相談させていただいた上で、順次参加者および参加期間、滞在場所の確定をさせていただきます。 |
※詳細情報、募集概要の詳細は、上記HPよりご覧ください。
■実施地域4 綾川町(新規)
実施地域 | 香川県綾川町 https://www.town.ayagawa.lg.jp |
概要 | 全国一小さい県「香川県」のほぼ中央に位置する綾川町。それぞれのライフスタイルに合った綾川町での「ほどよい田舎暮らし」を始めてみませんか? |
魅力 | 高松空港に近いため、東京から1時間30分で「ほどよい田舎暮らし」が体験できます。 また、県都高松への交通アクセスが良く、国道32号が町を横断し、私鉄の駅が6駅あるなど香川県内の交通の結節点として、利便性の高さが魅力のひとつになっています。 町名の由来ともなった清流「綾川」は、南東部の山中に源流を発して北部に流れ、綾川上流の柏原渓谷は、讃岐百景のひとつにも選ばれており、緑と水の豊かな自然が広がっています。 「利便性」と「ほどよい田舎」のバランスの良さが魅力で、「教育のまち」として教育・子育て支援などが充実しています。 さらに、綾川町は「讃岐うどん発祥の地」と言われており、町内には地元住民をはじめ町外・県外から多くの人が足を運ぶ名店が揃っています。 |
募集概要(抜粋)
対象者、参加条件 | 特に制限はありませんが、中山間地域での2地域生活や就農に興味のある方の参加をお待ちしています。 |
実施期間 | 2023年4月24日~2023年9月30日 |
滞在期間と滞在開始⽇ | 個別のご相談となります。 |
実施地域 (滞在・仕事体験地域) |
実施地域である西分地区は、綾川町の中心部から南へ車で15分程度のところに位置する、穏やかな山に囲まれた緑豊かな中山間地域です。昔から「さぬきの米どころ」として米づくりが盛んな場所であり、周囲には田園風景が広がります。 また、観光スポットとして、春には「堀池のしだれ桜」、また讃岐七富士のひとつである標高512mの「高鉢山」を有し、夏には全国的にも珍しい「高鉢山の風穴」を目的に多くの人が訪れます。 そのなかでも「大相集落」は、高鉢山麓に位置する13世帯から成り立つ集落であり、米づくりを中心とした1年のサイクルを過ごし、集落の景観整備作業や、集落内で季節の節目に郷土料理の「どじょう汁」を作るなど、住民同士の付き合いを大事にして、集落の風土を継続しています。 |
お⼿伝い(兼業)可能な 地域の仕事 |
○大相集落の農家での農作業体験 季節により体験できる内容が異なります。(稲作(田植え・稲刈り)、夏野菜、サツマイモなど) |
募集⼈数 | 同時に受け入れる人数は、3名程度を想定しています。(1名でも可) 3名以上になる場合は、日程を調整させていただきます。 |
募集期間 | 2023年4月17日~5月30日 (受入後の状況を⾒ながら、適宜、追加募集を行う予定です。) |
選考⽅法 | 個別にご相談の上で、自治体にて選考させていただきます。 滞在希望時期や期間を考慮することと、できるだけ多様な参加者の交流をめざしています。 |
応募後の流れ | 応募いただきました内容を踏まえて、担当者より直接メールや電話にてコンタクトさせていただき、必要に応じてオンライン会議などでご相談させていただいた上で、順次参加者および参加期間、滞在場所の確定をさせていただきます。 |
※詳細情報、募集概要の詳細は、上記HPよりご覧ください。
<別紙> 補足説明
「アグリ・スマートシティ」について
リモートワークしながら地域に滞在し、都会の仕事と、農業などの地域の仕事を両立し、多様・多才な人が交流して、豊かなライフスタイルを満喫できる新たなコンセプトの街
「越境学習」について
新型コロナウイルス感染拡大によって、私たちはまさに「VUCA」(※1)の時代に生きていることを実感することとなりました。様々な環境変化が急激に訪れるポストコロナを目前にして、日本産業界は多くの課題に直面しています。
正解の無い中で自ら課題を発見して解をつくり出し、事業を創造・変革していくことが求められます。イノベーションに必要な、従来のビジネスを深化させつつ、その延長線上ではない新たな事業の探索も行う「両利きの経営」を、どうしたら実現できるのでしょうか。
不確実な時代においては一人一人の「キャリア自律」が求められます。一方で、将来有望と思われる人材が辞めていくことに多くの企業が悩まされています。社員のキャリア自律を促すと同時に、人が辞めない組織づくりをどのように実現していけば良いのでしょうか。
(※1)VUCAとはVolatility(変動性)・Uncertainty(不確実)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性) が飛躍的に高まった状況を示す言葉。
経済産業省 「越境学習によるVUCA時代の企業人材育成」
2023-R039