1.オフィス外で仕事をするなら「MDM」が欠かせない理由
かつて「仕事」といえば、オフィスで行うのが当たり前でした。しかし現在では、自宅やシェアオフィスを利用したリモートワークも積極的に実施されており、もはやオフィスで働くことが当たり前ではなくなってきています。
こうしたオフィス外での勤務を可能にしているのが、ノートPCやスマートフォン、タブレットなどのモバイル端末です。しかしこれらの機器は、その高い利便性の一方で、紛失や盗難などの危険性も孕んでいます。顧客の情報や機密データなどが大量に詰まった端末をうっかり紛失してしまったり、盗難されてしまった場合、企業はそのインシデントに対応しなければなりません。
このような事態を避けるために、企業には社員に貸与しているモバイル端末の管理が求められますが、その際に役立つツールが「MDM」(Mobile Device Management)です。MDMを導入することで、企業の管理担当者は対象となる複数のモバイル端末を遠隔で管理・操作できるようになります。もし端末が紛失や盗難された場合も、端末を遠隔でロックし、情報の流出が防げます。
ただし、MDMで管理できる端末は、一般的にはAndroidやiOSを搭載したスマホ・タブレットに限られます。WindowsやmacOSなどのノートPCの管理には、IT資産管理ツールという別のツールが使用されるケースも見られます。
2.LANSCOPEなら、モバイル端末もPCも一括管理できる
しかし、モバイル端末とノートPCが一括管理できるツールも存在します。それが、ドコモが提供するネットワークセキュリティ統合管理ツール「LANSCOPE」です。
LANSCOPEは、端末の紛失対策というMDMの機能に加え、デバイスの利用制御・アプリ管理といった高度な管理も可能になります。さらに、アプリの管理、Webサイトの閲覧、Wi-Fiの接続など、「どのPCで」「誰が」「いつ」「どんな操作をしたか」というPCの利用状況も把握できます。
端末紛失時に役立つ機能としては、位置情報や操作ログを保存している点があります。管理画面では端末の最新の位置情報を画面で表示し、その日の移動履歴が取得できます。紛失が発覚した際は、位置情報から所在を確認したり、遠隔ロック、遠隔ワイプ(データ消去・初期化)を実行することで、情報漏洩が防止できます。輸送関係の業務で使用する場合は、顧客からドライバーの現在位置の問い合わせがあった際に最新の位置情報が回答できるという利点もあります。
その他の機能としては、管理者が設定したファイルを、PC利用者の操作なしでダウンロード・実行できるファイル配信機能や、情報漏えいに繋がりかねないUSB メモリなどの記録メディアの利用を防止する機能も備えています。
このような多くの機能を備える一方で、管理画面の使いやすさにもこだわっています。LANSCOPEの端末へのインストールは、QRコードを読み取るだけで可能。マニュアルレスで誰でも操作できるよう、UIもシンプルなデザインとなっています。
3.LANSCOPEを使うと「名刺」が集まる!?
LANSCOPEはすでに多くの企業で導入が進んでいます。建設会社A社のケースを見てみましょう。この会社では、業務用スマホの利便性を活かすためにLANSCOPEを導入したといいます。
A社ではかねてから、名刺管理アプリの活用がなかなか進まないという課題を持っていました。そこでLANSCOPEを導入し、業務用スマホにインストールされている名刺管理アプリの起動回数や起動時間を分析すると、そもそもアプリを起動していない社員が一定数いることが判明しました。
このデータを踏まえ、社員に対しアプリの利用を以前よりも推進したところ、アプリ利用時間が前月比1.5 倍に増加、名刺も順調に収集が進んでいます。
同社では、LANSCOPEの位置情報機能も活用しています。端末の紛失連絡があった社員に対し、LANSCOPEの位置情報を元に最後に示されている場所を伝えると、端末を紛失したわけではなく、単純に自宅に置き忘れていただけということが判明し、冷静に対処できたといいます。
次に、サービス業のB社の導入事例を見てみましょう。同社は以前まではスマホにMDM、PCはオンプレミス型の管理ツールを利用していましたが、同じ担当者が2つのツールを使って端末の管理を行うという、非効率な体制となっていました。そこでLANSCOPEを導入し、1つのツールでスマホもPCも管理することで、業務が効率化したといいます。
すでにMDMを導入していたり、MDMの導入を検討する企業は多いかもしれませんが、LANSCOPEのようなツールであれば、スマホやタブレットだけでなく、PCの管理まで可能になります。MDMの導入・更改の際には、PCの管理も見据え、選択肢にLANSCOPEを加えてみてはいかがでしょうか。
MDMの導入とあわせて端末の購入や見直しを検討されている方はドコモビジネスの法人携帯・スマホのページをご覧ください。