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最新AI技術「ChatGPT」を実際に使ってみた

最新AI技術「ChatGPT」を実際に使ってみた

2022年11月、AIと会話形式でやりとりできるチャットボット「ChatGPT」がリリースされました。今回の記事では、ChatGPTの概要や使用例について解説していきます。

目次

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そもそも、ChatGPTとは何か?

2022年11月、AIと会話形式でやりとりできるチャットボット「ChatGPT」がリリースされました。

「ChatGPT」は、人工知能を研究している「OpenAI」というアメリカの非営利法人が開発したAIチャットボットで、会話形式でAIとやりとりできることが最大の特徴です。ChatGPTの入力欄に質問を入力するだけで、その回答文を自動で出力します。AIであるにも関わらず、人間を相手にしたような自然な対話が可能です。

入力できるテーマに制限はなく、ユーザーの質問やリクエストに対してAIが適切だと判断した回答が返ってきます。たとえば「短編小説を書いて」「論文を書いて」「プログラミングコードを作って」「文章を要約して」といった質問を入力した場合、小説/論文/プログラミングコード/要約文をアウトプットします。

ChatGPTを利用するためには、ChatGPTのURL(https://chat.openai.com/)へアクセスし、OpenAIのアカウントを作成します。現在は英語版のみのサポートとなるため、ログイン時の画面はすべて英語表記となっています。名前や電話番号といった個人情報を入力しアカウントを作成すれば、ブラウザ上でChatGPTが利用できます。利用料は2023年2月の時点では無料です。

質問を行う際は、ページ下部の入力ボックスに質問したい内容を入力し、エンターキーを押します。言語設定機能はありませんが、日本語で質問したら日本語で回答します。回答は自動的に作成されますが、パッと回答文が表示されるわけではなく、まるで人間がタイピングするように徐々に文字が表示されるため、全文が表示されるまでには少し時間がかかります。

ChatGPTが学習している内容は、基本的には2021年までの情報であるため、質問によっては回答が最新のものではない可能性もあります。

ChatGPTはブレインストーミングに最適

実際にChatGPTに質問して得た回答をいくつか紹介します。

【質問1】

5Gについて教えて

【ChatGPTの回答】

【ChatGPTの回答】

質問1のように語句の解説を求めた場合では、単純に定義だけを答えるのではなく、基本情報についても回答します。

【質問2】

春の旬の食材を教えて

【ChatGPTの回答】

【ChatGPTの回答】
【ChatGPTの回答】

質問2のように、追加の質問をしても回答が得られます。会話形式で連続性のあるやりとりができるというのもChatGPTの大きな特徴です。

【質問3】

休みの日は何をしたらいい?

【ChatGPTの回答】

【ChatGPTの回答】

質問3のように「どう思う?」や「何をしたらいい?」と意見を求めると、さまざまなアイデア提案をします。

このように、ChatGPTは機械翻訳のような不自然な文章でなく、まるで人間を相手にしているような自然な文章で受け答えを行います。会話形式でのやりとりもできるため、うまく質問をしていけば、AIとブレインストーミングをして、自分のアイデアをブラッシュアップするという使い方もできるでしょう。

ChatGPTが情報漏洩につながる?

前述したようにChatGPTはさまざまな使い方ができますが、とはいえChatGPTがアウトプットした文章をそのままビジネスシーンで利用できるかというと、まだそのレベルには至っていません。なぜかというと、ChatGPTは大量のテキストを学習したAIのため、誤った情報や偏った情報を学習していた場合、不正確な情報をアウトプットする可能性があるからです。

たとえば「〇〇〇駅周辺でおすすめのランチを教えて」と入力した場合、ChatGPTはいくつかの店名を挙げるものの、そのほとんどが存在しない店であるケースが多いです(2023年3月時点)。ChatGPTの学習が進んでいない分野の回答に関しては、鵜呑みにしない方が良いでしょう。

さらに、アウトプットできる文字数には限りがあり、大量の文章が欲しい場合は対応できません。文章の信憑性に不安があり、かつ文章のボリュームも用意できないとなると、ビジネスシーンでの利用法の幅は、現時点では広くなさそうです。

それ以上に注意すべきなのが、プライバシーの観点です。ChatGPTの規約には、入力されたデータがChatGPTの学習に使用されることがある旨が記載されています。ChatGPTにこのことについて聞くと、「一般的に、ChatGPTに入力されたデータはChatGPTの学習に使用されません」とのことだったが、続けて「一部のChatGPTモデルは、特定の目的で訓練されることがあり、その場合は入力データが学習に使用される可能性があります」という回答文が続きました。

日本の大手企業でも、情報流出を抑えるために機密情報を入力しないよう、ChatGPTの業務上の利用を制限する動きが見られています。たとえ相手がAIだったとしても、機密情報やプライバシーに関わる話題を何でもかんでも打ち明けるのは控えた方が良いでしょう。

ここまで挙げたように、ChatGPTにはいくつかの欠点はあるものの、AIが自動で文章を生成していく様子は壮観です。AIの底力を知るにはこれ以上ないツールのため、利用規約に配慮したうえで、ぜひ一度使ってみることをお勧めします。

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