マーケティングに取り組む企業は、
経常利益率が高い
中小企業にとっても、マーケティングは重要です。中小企業庁が公開している「2017年版 中小企業白書」の調査によると、マーケティング活動を実施している企業で「経常利益率が増加」と解答したのは44.5%、「経常利益率が減少」は19.5%でした。一方、マーケティングを実施していない企業では、「経常利益率が増加」は29.3%、「減少」が40.0%でした。マーケティング活動をしている企業の方が良い解答が得られており、ビジネスにも好影響が出ていることがわかります。
※中小企業庁「2017年度版 中小企業白書」
ホームページやメールでも、
マーケティングは始められる
とはいっても、中小企業が大規模な広告やイベントなどに取り組むのは、簡単なことではありません。大企業と比べ、資金やノウハウ、人員が不足していることで、マーケティング活動が後回しになってしまっているケースも十分に考えられます。
しかし、インターネットやWebなどを活用した「デジタルマーケティング(Webマーケティング)」であれば、比較的安価かつ簡単にマーケティングを行うことが可能です。たとえ中小企業であっても、マーケティングに取り組むハードルは比較的低いといえます。
たとえば「自社サイト(ホームページ)の制作、運用」も、デジタルマーケティングの一環です。商品やサービスを購入するに当たって、販売元の商品紹介ページをインターネットで調べることは、もはや一般的な行動となっています。商品情報や顧客の役に立つ情報を適切に更新し続けることで、集客や売上につなげることも可能です。
「SEO対策」も、デジタルマーケティングのひとつです。SEOとは「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)」の略で、Googleのような検索エンジンサイトで、自社のWebサイトやWebページを上位に表示させる取り組みのことです。
たとえば「レストラン」や「金属加工」といった漠然としたキーワードでは、検索エンジンで自社サイトを上位に表示させるのは簡単ではありません。しかし、「◯◯町・イタリアン」や「◯◯市・金属加工」といった地域と合わせたキーワードであれば、自社サイトやページ内に当該ワードを盛り込むことで、上位表示も狙えます。
また、「メールマーケティング」も、比較的簡単に始められるデジタルマーケティングです。たとえば新商品について、顧客や見込み顧客に対しDM(ダイレクトメール)を一斉配信したり、HPの更新情報を配信することで、自社サイトへの訪問が促せます。特に新たに告知するものが無くても、「メールマガジン」のように定期的にメールを送ることで、顧客の継続利用を促す効果も期待できます。
このほかにも、インターネット上に広告を配信する「インターネット広告」や、FacebookやX(旧Twitter)といった「SNS投稿」も、デジタルマーケティングに含まれます。
簡単かつ手軽に
ホームページ・メールマーケティングを
始めるツールが存在する
先に挙げたデジタルマーケティングのうち、SEO対策/メールマーケティング/インターネット広告/SNS投稿は、いずれも最終的には読者に対し、広告や投稿のリンクのクリックを促し、自社サイトへ遷移させることが目的となります。そのため、デジタルマーケティングにこれといって取り組んでいない企業は、まずは自社ホームページを充実させることが、デジタルマーケティングの第一歩といえるでしょう。
法人向けのホームページの制作サービスにはさまざまなものが存在します。たとえばドコモビジネスでは「dXホームページ」というサービスを展開しています。
dXホームページは、初心者向けの低価格なホームページ作成サービスです。「お客さまを増やせるホームページ」をテーマとして掲げており、顧客の問い合わせを促すようなデザインを採用しています。加えて、顧客のページ到達に効果の高いSEOのテクニックをテンプレートとしてシステム化しています。
さらに、中小企業や個人事業主向けに独自開発された、「Buddy」というCMSを搭載しています。CMSとは、コンテンツ管理システム(Contents Management System)の略で、HTMLなどWebの専門知識がなくても、Webサイトが簡単に作成できるシステムです。そのため、制作会社の力を借りなくても、自社内で簡単にホームページが作成・更新できます。インストールも不要で、ネット環境があればどこでも利用できます。
このほかにも、メールマーケティング用のツールとして「dXメール配信」というサービスもあります。これはメールマガジンやDMの一斉配信に最適なメール配信サービスで、メール本文作成、配信予約やターゲット配信といった、戦略的なメール配信が可能になります。
マーケティングに力を入れられていない中小企業は多いかもしれませんが、ホームページやメールといった身近なツールを使うことでもスタートできます。ノウハウやリソースがないと諦めずに、先に挙げた「dXホームページ」「dXメール配信」のようなツールを活用し、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2023年12月現在の情報を元に作成されています。