ちがいは通話料金の負担先
コールセンタなどの企業の問い合わせ窓口の電話番号としてよく目にするのが、ナビダイヤル(0570)とフリーダイヤル(0120)です。どちらも電話番号の最初の4桁に割り振られている数字ですが、それぞれちがうサービスの番号となっています。
この2つの番号のもっとも大きなちがいは通話料金の負担先です。ナビダイヤルは、発信者が通話料を負担し、フリーダイヤルはかかってきた電話の通話料をフリーダイヤルの契約者が負担する(着信課金)のサービスとなります。
消費者(企業に電話をかける立場)としては、この通話料金の負担先のちがいだけ抑えておけばよいですが、ナビダイヤルやフリーダイヤルの導入を検討している企業の場合は、より具体的な機能や、活用シーンについて、知っておく必要があるでしょう。
ナビダイヤルの特徴
では、一般通話からナビダイヤルに変更するとどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは3つのメリットを紹介します。
一つの番号で全国受付が可能
ナビダイヤル最大の強みは一つの専用電話番号(例:0570-◯◯◯◯◯◯)で全国複数の拠点・オフィスでの受付が可能になることです。これにより、複数の拠点を持つ企業でも、拠点ごとに固定電話を持つ必要がなくなります。特に有効なのが問い合わせ窓口やコールセンタとしての利用です。全国どこでも一つの番号で電話を受けることができるため、顧客の混乱を防ぐことにもつながります。
多彩なルーティングが可能
多彩なルーティングが可能なのもナビダイヤルの特徴です。発信地域・発信端末や電話番号などで受付先を変更し、電話を効率的に受付することが可能となっています。これにより、事故対応といった地域性の強い問い合わせに対しても、最適な場所にある拠点で対応することができます。
IVR(音声自動応答)の充実
時間帯や用件に応じてIVRでコールの振り分けを行い、コールセンタ運用を効率化することが可能です。
その他にも、受付回線数の変更や、各種ルーティング、ガイダンスの変更がWeb上でリアルタイムに設定・変更できるなど、ナビダイヤルは、企業の問い合わせ対応やコールセンタ業務を最適化するための機能を有しています。
フリーダイヤルの特徴
フリーダイヤルにもナビダイヤル同様、ルーティングやIVRの機能はありますが、もっとも大きな特徴は、着信課金であるため、顧客が通話料金を気にすることなく、電話がかけられることです。電話をかけるハードルが下がるため、顧客とのリレーションが築きやすくなり、問い合わせ件数の増加や、顧客満足度の向上も期待できるでしょう。また、フリーダイヤルの「0120」は、認知度が高く、信頼感の醸成にもつながります。
企業にとって、ナビダイヤルやフリーダイヤルは、通話料金の負担先こそ異なりますが、問い合わせ窓口やコールセンタ運用の効率化につながるサービスです。もし問い合わせが多いにも関わらず一般電話を使っているのであれば、ナビダイヤルやフリーダイヤルへの変更を検討してみるのも一つの方法かもしれません。
※本記事は2024年1月の情報をもとに制作しています
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