会社のネットが遅い……それは「輻輳」のせいかも
インターネットは今や我々の暮らしに欠かせないものとなりました。日常生活はもちろんビジネスシーンにおいても、メールやWeb会議、勤怠管理や各種クラウドツールなど、業務を円滑に利用するために、インターネットは必須のインフラといえます。
しかし、そんな便利なインターネットも、時には不便になる時があります。それが「遅延」です。
インターネットを使用していると、急に回線速度が遅くなったり、サイトの読み込みやWeb会議の音声・映像が乱れることが起こることがあります。これがインターネットの遅延というもので、場合によっては遅くなるどころか、まったくデータを読み込まず、通信が止まってしまうケースもあります。
インターネットの遅延が発生する原因にはさまざまなものがありますが、特にビジネスシーンにおいては回線の「輻輳」によって引き起こされがちです。
輻輳とは、物が方々から1カ所に集まり混み合った状況を指す言葉で、インターネットにおいては複数のユーザーのアクセスが集中し、大量のトラフィックが発生する状況のことを指します。トラフィックとは、一定時間内にネットワーク上に転送されるデータの量のことを表します。
業務に欠かせない「Web会議」
「Windows Update」が輻輳を生んでいる?
輻輳は、ビジネスシーンのさまざまな場面で見られます。
たとえば社内で複数の従業員が同時にWeb会議を実施したり、Windows Updateを一斉に実施した場合、各従業員の端末から大量のトラフィックが発生し、社内の回線が逼迫、インターネットの通信に遅延が発生する恐れがあります。
もちろん遅延がすぐに解消されれば問題はありませんが、いったん発生した遅延は、簡単には元には戻りません。。たとえばWeb会議の場合、音声だけでなく映像データも送受信するため、会議中は常に大量のデータを送受信し続けています。そのため、Web会議を社内の複数のユーザーが同時に実行した場合、社内のネットワークに大量のトラフィックが生まれ、輻輳から遅延にいたる恐れがあります。
Web会議だけでなく、Windows Updateも輻輳に繋がる要因となります。
Windows Updateは、毎月第2水曜日に更新が行われます。このタイミングで、パソコン(Windows)が一斉にセキュリティパッチなどの更新プログラムをダウンロードすることで、通信データ量が増加。 結果として、インターネットに接続しにくい状態が起きます。
職場のネット環境で遅延が度々発生するということは、インターネットを使った業務に遅れが発生することになるため、従業員のストレスの原因につながる恐れがあります。さらに、ネットワークの不調から顧客や取引先への対応も遅くなり、最悪の場合は不信感を抱かれる原因にもなりかねません。
このほか、動画サービスや映像配信サービスの視聴利用も、輻輳を生む原因のひとつです。個人向けインターネット通信にて、こうしたサービスが利用されることで大量のトラフィックが発生し、企業が利用する通信にも遅延が生じる恐れがあります。
回線が輻輳しているなら、
「OCN光 IPoEサービス」でスムーズに
このように輻輳によるネット回線の遅延は、ビジネスシーンにおいてさまざまなデメリットを生む恐れがあります。できれば発生を防ぎたいところですが、どうすれば対策できるのでしょうか?
その方法のひとつが、ドコモビジネスが提供している法人向けインターネット回線「OCN光 IPoEサービス」です。
OCN光 IPoEサービスは法人向け専用設計のため、個人向けインターネットのトラフィックの影響を受けません。そのため、ファイルのアップロードのようなトラフィックが多い作業を行っても、快適に利用することができます。さらに、Web会議やWindows Updateなどの一部の通信を自動で別経路に分離可能なプランを利用すれば、トラフィックが業務に与える影響を最低限に抑えることができます。
たとえば朝の出勤時、従業員が勤怠の登録のためにクラウドサービスにアクセスしようとすると、クラウドサービスへの接続が集中し、輻輳が発生する恐れがあります。しかしOCN光 IPoEサービスであれば、個人向けインターネット通信のトラフィックを、論理的に分離しているため、滞りなくアクセスすることが可能です。急いでクラウドに接続しなければいけない場面でも、スムーズに利用できる仕組みが採用されています。
月に1度行われるWindows Updateの更新タイミングでは、Windows Updateのトラフィックと、通常のトラフィックを自動で識別し、前者のトラフィックを別のルートに振り分けて通信を行います。スムーズな業務を可能にするよう、通常のインターネット利用に悪影響を及ぼさない仕様となっています(OCN光 IPoEサービスワイドプランが対応)。
Web会議における輻輳対策としては、ZoomやTeams、WebexといったWeb会議のトラフィックと通常のトラフィックを区別し、別のルートに振り分けます。Web会議に集中できる環境が提供できるよう、Web会議が原因で発生する輻輳や、Web会議の映像や音声の乱れの発生を防ぎます(OCN光 IPoEサービスのワイドプラン アプリコントロールプランが対応)。
回線の安定は、ビジネスの安定につながる
ここまで述べてきたようにビジネスの現場では、各従業員の端末のトラフィックが増加することで輻輳が発生し、インターネットの通信に遅延が発生する恐れがあります。しかし、OCN光 IPoEサービスを利用すれば、Windows Updateの更新やWeb会議といった、特に負荷の高いトラフィックを別のルールに流し、通常の業務で使用する回線に余裕を持たせることが可能です。
コロナ禍を経て、Web会議を日常の業務で使用している企業は多いでしょう。しかし、もしWeb会議の映像や音声の乱れが発生していたり、通常の業務でも回線の遅さを感じているのであれば、OCN光 IPoEサービスのように輻輳を回避し、遅延を発生させないネットワークを利用することが、ゆくゆくはビジネスの安定にも繋がっていくはずです。