業務用スマホは、固定電話の番号が使えない!?
スマートフォンは、今や老若男女を問わず、誰もが所持するのが当たり前の時代となりました。ビジネスシーンにおいても同様で、従業員に業務用スマホを貸与している企業も多いでしょう。テレワーク中や外出中でも電話やメールなどが使用できるため、多様な働き方を実現するためには欠かせないツールのひとつです。
しかし、業務用のスマホを導入すると、オフィスの固定電話との兼ね合いで、ややこしい事態が起きがちです。たとえば、オフィスのAさんの座席の固定電話に、顧客のBさんから着信があった場合、オフィスにいる従業員がAさんの電話を取り、Bさんからの伝言をメモした後、Aさんのスマホに「Bさんから電話がありました」と連絡。そのことを知ったAさんが、Bさん宛てに折り返しの電話を入れる……といった面倒なプロセスを踏む必要があります。
面倒なのは、何も企業側だけではありません。たとえばAさんが、顧客のBさんにスマホから連絡をした場合、Bさんの電話の端末には、今まで慣れ親しんだ「03」「06」といった市外局番から始まる番号ではなく、「080」「090」といった携帯電話の番号が表示されます。この場合、Bさんは”見知らぬ番号だ。迷惑電話かもしれない”と、Aさんからの着信を意図的に見逃してしまう恐れもあります。
固定電話の番号を残すことは、
企業にとってメリットがある
こうした「03」「06」など、市外局番から始まる電話番号は、通信業界では「0ABJ」番号と呼ばれます。
0ABJ番号とは、日本の一般的な固定電話に割り当てられる、最大10ケタの電話番号のことです。03なら東京、052なら名古屋、06なら大阪、092なら福岡といったように局番が公開されているため、発信元を確認しやすく、電話の受け手に安心感を与える効果が期待できます。相手側が電話を掛ける場合も、番号が0ABJ番号であれば、「ちゃんと実在する会社だ」という安心感を生み、顧客からの入電も多くなる効果が期待できます。
一方で、080や090で始まる携帯電話番号だと、相手がどこの誰だかが分かりづらいため、着信が受け取られなかったり、折り返し電話も来ない場合もあります。特に顧客とのコミュニケーションを重視するBtoBビジネスにおいては、機会損失につながる恐れもあるでしょう。
「モバイル オフィス番号セット」なら、
スマホでも0ABJ番号での着発信ができる
社外でも業務用スマホから、オフィスの電話番号による発着信するためには、どうすれば良いのでしょうか? それを可能にするサービスが、「モバイル オフィス番号セット」です。
モバイル オフィス番号セットは、業務用スマホでオフィスの固定電話番号による発信・着信に対応したサービスです。
モバイル オフィス番号セットを使用する際には、まずは会社の0ABJ番号を、同サービスのクラウド上にセットします。その後、従業員のスマホや携帯電話に自動で着信が転送されます。そのため、たとえテレワークなどで社外にいても、顧客からの電話が受け取れます。そのため、電話の取り次ぎ業務も発生しません。発信する際は、相手の電話番号の前に「0035-43」を付けることで、先方にオフィスの0ABJ番号が通知されます。
モバイル オフィス番号セットの設定はWeb上ですべて完結できます。さらに、現在使用中の電話番号を、そのまま継続して使用することもできます。特別な回線工事や現地対応も不要です。
使用するスマホの縛りもなく、国内すべての携帯電話で利用可能で、月々の料金は880円(税込)から始められます。ドコモ法人携帯の場合、月額料金は550円(税込)と安価に利用できます。
業務用スマホでも0ABJ番号を使えるようになれば、従業員にとっても顧客にとっても、安心感につながります。オフィスの固定電話の対応のために、電話の取り次番業務が発生しているのであれば、「モバイル オフィス番号セット」を導入することで、社員もこれまで以上により柔軟な働き方が可能になるでしょう。