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【マネカレ】仕事をしない50代部長、
それでも活躍の場がある

【マネカレ】仕事をしない50代部長、それでも活躍の場がある

部下のマネジメント、仕事の成果、重くなる責任……管理職になれば向き合う問題が次々と襲ってくるようになりますが、立場上なかなか相談しづらくなるのがつらいところ。そんな管理職のみなさんが抱えるマネジメントの悩みに、人材育成、女性活躍、ダイバーシティ、組織開発、チームワークなどに長けた3人の識者が回答します。

目次

今回の悩み

「課長になって数年経ちますが、50代の男性部長は口ではうまく言っていますが、実際には全然仕事をしません。それなのに自分が目立つような手柄だけは持っていき、細かな仕事や問題の処理はこちらに回してばかりで腹が立ちます。

どうしてこういう人が昇進してしまうのでしょう?さらに、こういう人の下で管理職をしていると、私の部下からも部長に対して不満が出てきます。

不満のある部下たちと、仕事をしない部長との間に挟まれてつらいのですが、社長はどうやら部長と飲み仲間でお気に入りのようなのです。どうやってこの部長と仕事をしていったら、この感情が割り切れるのでしょうか?」

今回の悩み

回答者:世永亜実さん
株式会社GOOD NEWS 取締役、オイシックス・ラ・大地 Brand Director/People's Adviser
サマンサタバサジャパンリミテッドでプレスやマーケティングの責任者として約20年勤務し、2000人近い女性社員を育ててきた。人事やブランディングなども行い、寺田和正・元社長の右腕としてサマンサの事業拡大に貢献。4年前にパラレルキャリアを選び、現在は様々な企業の女性活躍や男性管理職の意識改革、ブランディングなどに従事。多くの働く女性の支持を集めるが、同時に男性リーダーたちからの信頼も厚い。著書に『働く女性のやる気スイッチ』(翔泳社)。

【世永さんの回答】

ご相談ありがとうございます。

なかなか仕事をこなしてくれない上司や外からの評価ばかり気にする上司などは難しいですよね。

反面教師も含め、彼の価値がきっとある

私はこれまで社長直下で仕事をすることが多かったので、自分の上司というのは本当に能力もカリスマ性も持った人たちでした。難しさもありましたが、おかげで“実力のない上司”の下についたことはありません。

しかし、この部長さんが仕事はあまりできる人でないとしても、そこまで昇進してきた理由がきっとどこかにあるはずです。絶対何かがあるからそのポジションにいるはずです。

写真:kazuma seki / gettyimages
(写真:kazuma seki / gettyimages)

相談者さんがどんなに仕事ができる人だとしても、あなたができないことや好んでやらないことで、部長さんならそつなくこなせることはありませんか。交渉したり、プレゼンしたり、社長に話を通しやすかったり……。

社長が気に入っているというほどであれば、例えば社長へのプレゼンテーションなどは彼に任せるといいかもしれないですね。その立場をやるのは、みんな嫌がるかもしれませんが、「社長のことをよくご存じの部長にぜひ!」とお願いしてみるのもいいかもしれません。

「絶対彼(彼女)じゃないとできないことがあるから」と、私は同じような悩みを抱えるメンバーに話すこともあります。

「他の人でもできると思っても、その人がいなくなって『同じことやって』と言われたら大変だって思うことあるよね」と。

そういうことを任せる人だと思ってみてはどうでしょう。

写真:Yagi-Studio / gettyimages
(写真:Yagi-Studio / gettyimages)

交渉は自分以外の専門部署にお願いする

おすすめは、直接“戦わない、相手の価値を見いだす、頼る”こと。

部下の手柄を自分のものにしてしまうというのは、器の小さい人かもしれませんね。

それを本人に直接掛け合っても、きっと聞く耳を持たないでしょう。

大の大人である本人に変わってもらうというのは非常に難しいので、人事や周囲の人から声掛けをしてもらったほうがいいかもしれません。

相談者さんが日々一緒に仕事をしなくてはいけない状況で、本当に我慢ができないのならば社内のしかるべき窓口や担当者に話すべきだと思います。

本人と戦うのは、時間の無駄です。

きっとそんな彼の問題は、相談者さんだけじゃなく他の人も気づいているはずです。

写真:maroke / gettyimages
(写真:maroke / gettyimages)

戦わず、相手の得意に頼ってみる

その部長には、彼が得意なこと、彼だから進めやすいことを任せ、一定の距離を置くのがいいかもしれません。その部長の“価値”を見つけ、そこで活躍してもらう。

長く会社にいるならそれだけ見てきている歴史もあるでしょうし、転職しているなら他で経験してきていることもあるはず。それもその人の価値です。

その人に求められない部分は求めず、できるところだけ頼ってみる。

そして注意の必要があれば、しかるべき部署や人に委ねてみてはいかがでしょうか。

この記事はドコモビジネスとNewsPicksが共同で運営するメディアサービスNewsPicks +dより転載しております。

取材・編集:岩辺みどり
写真:鈴木愛子
デザイン:山口言悟(Gengo Design Studio)

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