離れた場所にあるPCのデスクトップ画面を、手元にあるPCのディスプレイとマウス、キーボードを使い、ネットワークを介して操作する仕組みのことを「リモートデスクトップ」と呼びます。
これを利用すれば、たとえばオフィスにあるPCを自宅のPCで遠隔操作するなどといったことが可能であり、普段作業しているデスクトップ環境を使ってテレワークを行うといったことを実現することができます。またスマートフォンやタブレット端末、あるいはシンクライアントと呼ばれる専用の端末を利用して遠隔操作できるソリューションもあります。
リモートデスクトップでは、実際に処理を行うのは操作される側のPCであり、手元のPCには作業に利用したデータなどは保存されません。このため、テレワークの際にリモートデスクトップを使えば自宅のPCにデータを保存せずに済むため、情報漏えいのリスクを低減できるメリットがあります。
リモートデスクトップによく似た用語にVDI(Virtual Desktop Infrastructure)があります。こちらは実際のPCを遠隔操作するだけでなく、サーバー上などで実行される仮想PCのデスクトップ環境をリモートで操作します。1台のサーバーで複数の仮想PCを実行することで、複数の従業員の作業環境を集約できるメリットがあります。また、同様の仕組みをクラウド上で提供するソリューションはDaaS(Desktop as a Service)と呼ばれています。