サプライチェーンの概念で特徴的な点として、自社だけでなく、他社(協力会社など)をまたいでモノの流れを捉えることが挙げられます。
たとえば自社がメーカーである場合、部品メーカーや材料メーカーなどから製品の製造に利用する部品および原材料を仕入れて製造します。また販売においては、配送業者や卸業者、そして小売業者が関係するでしょう。このように、サプライチェーンでは自社の業務だけでなく、モノが製造されて販売されるまでのフロー全体を捉えます。
このサプライチェーンを管理し、製品の開発や製造、販売を最適化する手法をサプライチェーンマネジメントと呼び、SCM(Supply Chain Management)と呼ばれるシステムを導入している企業も少なくありません。SCMを利用する目的として、部品/材料メーカーや卸売業者、販売店などを含めて在庫情報を共有し、在庫の適正化を図ることなどが挙げられます。