新型コロナウイルスが加速したテレワーク導入
長引くコロナ禍により、いまや大企業のみならず中小企業でもテレワークへの移行が急速に進んでいます。東京商工会議の調査によると、東京23区内中小企業のテレワーク実施率は前回調査から6.6ポイント増加して37.8%となっています。内訳を見ていくと、301 人以上の企業は実施率が最も高く63.6 %、 50 人以下の企業が最も低く 28.9 %、企業規模が小さいほど実施率が低い結果となっています。
<従業員規模別>テレワーク実施率
このように企業規模によってテレワークの実施率に大きな差が生じている要因は3つあります。
1つめの導入障壁は「慢性的なIT人材不足」です。情報システム担当者が1名以下、いわゆる「ひとり情シス」の企業がなんと3割を占めるという調査結果もあり、テレワークの導入に充分な人材や稼働が割けない事態を招いています。
このようなIT人材不足に加え、2つ目の導入障壁となっているのが「セキュリティ対策の煩雑化」です。今日のセキュリティ対策ではランサムウェアやフィッシング詐欺、Webサイト改ざんといった高度化するサイバー攻撃対策だけでなく、ハードウェアの紛失、設備不備による情報漏えいを防ぐ「物理的な対策」も必須です。しかしながら、セキュリティ対策をガチガチに行ってしまうと、ユーザー側の使い勝手が悪くなり、業務の生産性を低下させるなど、導入課題の見極めも重要になってきます。
そして3つ目の導入障壁は「コスト」です。テレワークで使われるシステムとして、サーバーやクラウド側で実行されているOSをリモート操作で利用する「シンクライアント」があります。端末側にデータを持たないシンクライアントは、テレワークにおける強固なセキュリティ対策を講じる代表的な手段ですが、システム構築、機器の導入にはそれなりのコスト負担を覚悟する必要があります。しかもネットワークに接続して利用することを前提としているため、外出先の通信が不安定な場合、使い勝手の低下につながります。
また仮にテレワークを実践していたとしても、オフィスの外に持ち出すことを想定していないPCを自宅に持ち帰り、作業に利用してはいないでしょうか。オフィスと異なり、従業員の自宅のインターネット環境はセキュリティ対策が不十分であることが十分に想定されます。そのため、安全なオフィスで使うことを前提としたPCをそのままテレワークに使うことは大きなリスクにつながりかねません。
新型コロナウイルスから従業員を守る上で、テレワークが有効であることは言うまでもないでしょう。ただ、IT人材の不足、セキュリティ対策の煩雑化をクリアできなければ実現することはできません。また、無理にオフィスで使うPCをテレワークに使えば、セキュリティ上のリスクが高まることになります。こうしたお悩みを解消するサービスがNTT Comが提供する「テレワーク・スタートパック」です。
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テレワーク導入の敷居を下げるパッケージサービスとは
「テレワーク・スタートパック」はテレワークに必要となるノートPCの準備、モバイル通信やセキュリティの設定などをワンパッケージで提供。導入の煩雑な対応をすべてアウトソーシングできるサービスです。このサービスには、4つの特長があります。
「テレワーク・スタートパック」パッケージ内容
ノートPC
NTT Comのセキュリティに関するノウハウを凝縮。
LTE-SIMが内蔵されたノートPCをキッティングしてお届けします。
モバイル通信サービス
OCNモバイルONE
for Business
小容量(1GBコース)から大容量(50GBコース)までビジネスの状況にあわせて選択できます。
セキュリティ対策
NTT Comのノウハウが詰まったセキュリティポリシーを策定しています。
特長 1ロケーションを問わず安全にクラウドサービスを利用可能
モバイルネットワークでは法人向けサービスとして豊富な実績を持つ「OCN モバイルONE for Business」を採用しています。Wi-Fiがない環境でもインターネットに接続してMicrosoft 365、Google Workspaceといったクラウドサービスが利用できます。小容量(1GBコース)から大容量(50GBコース)までビジネスの状況にあわせて選択可能です。さらにSymantec Web Security Serviceを利用したWebフィルタリング機能を実装し、有害サイトや業務に関係ないサイトの閲覧をブロックできます。
特長 2選べる端末!設定は約10分、キッティング済みPCをデリバリー
モバイルPCについては、指紋認証のNEC製「VersaPro UltraLite タイプVB <VB-3>」と2in1PC「VAIO PRO PA」の2端末から選べます。「VersaPro UltraLite タイプVB <VB-3>」は、SIM内蔵に加え、バッテリー駆動時間は最大約16.8時間、急速充電にも対応したテレワーク仕様です。また「VAIO Pro PA」は、ディスプレイ部とキーボード部が分離するため、合体させた状態では一般的なクラムシェル型ノートPCとして、分離させた状態ではディスプレイ部をタブレットPCとして利用できます。時間と場所に縛られない「働き方改革」との相性も抜群です。「テレワーク・スタートパック」の最大のポイントは、セキュリティ対策を含む初期設定があらかじめ完了された状態で手元に届くこと。電源を入れて仮設定されたID、パスワードを設定し直し、利用者の指紋を登録するといった簡単な対応だけで利用できます。1台あたり2時間程度を要する各種設定も、約10分で完了します。設定の手順書も付属しています。
タブレットでもPCでも。ビジネスオールラウンダーPC
VAIO PRO PA
バッテリー駆動時間最大16.8時間の大容量
VersaPro Ultralite タイプVB
特長 3NTT Comのノウハウによるセキュリティ対策
ノートPCには総務省の定める個人情報保護法、IPAの定める情報セキュリティ5か条のガイドラインをクリアするセキュリティ対策を実装。さらにNTT Comが社内で培ってきたノウハウを上乗せした対策を行っているため、安心してビジネスで利用できる必要充分な対策が講じられていると考えていいでしょう。
「テレワーク・スタートパック」セキュリティ対策
特長 4法人向け専用サービスなので将来のスケールアップも安心
1台からの導入もできるため、まずは数台導入し、使い勝手を確かめてみるのも一手です。将来的なテレワーク拡大の土台として、徐々にスケールアップ、バージョンアップにも対応できます。
また、「テレワーク・スタートパック」は今後、Web会議、Web電話帳といったサービスのアドオン、端末バリエーションの拡大なども予定しており、社内LAN、外出先からのWANへの閉域接続についてのオプションサービスも計画しています(個別の対応は現在も可能です)。
テレワーク環境による働き方改革の推進で将来的な企業戦略にも貢献できる「一石二鳥」のリプレース。社内PCのキッティングから運用までをアウトソーシングすることで、情報システム担当者の稼働を大幅に軽減する「テレワーク・スタートパック」をこの機会に検討してみてはいかがでしょうか。