株式会社サニックスは、自動車総合サービス工場として、車体製作、車両整備、鈑金塗装、特殊機械整備などを手がける山形県の企業。環境省のCO2削減実証事業に採択され、大型ディーゼルトラックをEV(電動)化する新事業に着手した。EV化の経験がなかったため、東京と神奈川の支援会社から技術指導を受けることになっていたが、コロナ禍でリモートワークが推進される今、対面による技術指導が困難な状況となった。そこで「AceReal for docomo」を導入し、ARスマートグラスを用いてリモートで指導を受けられる体制を確立。業務のスマート化やコスト削減に成功した。
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導入前・導入後の比較
導入前の課題 | 導入後の成果 | ||
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1 | これまで技術指導は、遠方から熟達者を招いて未熟練者に指導を行ってきたが、コロナ禍で直接指導が困難になった。 | 1 | 「AceReal for docomo」の導入で未熟練者が誰でも等しく効率よく技術指導が受けられるようになった。 |
2 | 技術指導は教科書的な知識では不十分で、支援者が現場で指示を行う密な指導でなければならず、既存のリモート会議システムの機能では不十分だった。 | 2 | 現場の作業者は、遠隔地の支援者からリアルタイムで音声による指示や、スマートグラスに映し出されるマニュアルや写真・解説動画を見ることができ、直接指導と遜色のない高度な技術支援が受けられるようになった。 |
3 | 対面による技術指導に代わる、誰もが使いやすい遠隔作業支援ソリューションを求めていた。 | 3 | 遠方から熟練者を招く必要がないので交通費や宿泊費といった出張費が節約でき、労務効率も上がって全体的なコスト削減につながった。 |
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お客さまの声
【導入のきっかけ】
リモートワークが推進される今、遠隔支援による技術指導を模索
環境省のCO2削減実証事業として採択され、ガソリンやディーゼルで走るトラックをEV(電動)トラックに改造する作業を行うことになりました。我々はEV化の経験がなかったため、当初は東京と神奈川の支援会社の方を山形に招いて技術指導を受けるつもりでした。しかしコロナ禍でそれが困難となり、何かよい方法はないかと思案していたところ、ドコモの遠隔作業支援ソリューション「AceReal for docomo」を知り、導入を検討しました。
ドコモ山形支店に問い合わせたところ、AceReal®のデモ機でわかりやすく説明してくれました。通信回線、AceReal Appsサービス(アプリ)、AceReal® One(スマートグラス)がパッケージになっていて、設定や操作がスムーズなのが魅力です。弊社に合わせた提案もしてくれて、サポートが厚いところもよいと思いました。導入の決め手は、ドコモさんならではの信頼感・あんしん感です。特に通信の部分では「ドコモオープンイノベーションクラウド®」を利用すると聞き、セキュリティ面の強固さを感じました。
【導入効果】
出張費や移動時間の削減を実現、記録が残せるのでマニュアル作成にも活用できる
EV(電動)トラックへの改造は、設計図面通りにはいかないため、容易に進められない作業ですが、コロナ禍でそれが困難となりとても困っていました。その悩みが遠隔作業支援ソリューション「AceReal for docomo」で一気に解決しました。ARスマートグラスのカメラとマイクを通して遠方の支援者とリアルタイムでコミュニケーションができ、あたかも隣に指導員がいるようです。またARスマートグラス上に、マニュアルや設計図面などが、動画や画像で表示されるため、ハンズフリーで手がふさがらずに作業をすることができます。
「AceReal for docomo」の導入により、リモートで技術指導が受けられるようになり、出張費や移動時間の大幅な削減になりました。また記録が取れるというのも非常によいです。作業の様子は「ドコモオープンイノベーションクラウド」上に残すことができるので、そこから画像や、パソコンから動画を抽出してマニュアルを作成することもできます。
今後は、我々の協力業者にも「AceReal for docomo」を使ってもらいたいと考えています。遠隔地の協力業者に遠隔技術指導ができれば、事業の可能性は大きく広がります。
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導入システム
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導入サービス
遠隔作業支援ソリューション AceReal® for docomo
ARスマートグラスでオフィスから作業現場をリアルタイム遠隔支援。
株式会社サニックスさま
目的 | 遠隔作業支援 |
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業種 | サービス(その他) |
エリア | 山形県 |
従業員数 | 76名 |
事業概要
1970年創業。「私たちは"車の快適環境創造業"。働く車と社会をつなぎ、安全で明るい未来を育みます」という理念のもとに経営。年間実績は車検で約1600台、修理も入れると約8300台。カスタムメイドの新車架装も400台と、山形県ではもちろん東北でも有数の企業である(2020年10月時点)。
※ 掲載内容は2020年10月に取材済みのAceReal® for docomo 遠隔作業支援ソリューション「AceReal Apps」の事例です。