山口県・広島県・北九州エリアを中心に、銀行や証券会社などを展開している株式会社山口フィナンシャルグループ。モバイル回線の構築から運用保守までを含むドコモIoTマネージドサービスfor ATMを導入し、店舗外ATMの無線化を実現した。
商業施設内への設置の足かせとなっていた有線回線の敷設工事がなくなり、場所の制約や時間的ロスがないフレキシブルな出店ができるようになった。また、ドコモIoTマネージドサービスfor ATMの充実した一元管理体制により、店舗外ATMの安定稼働も確保されている。
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導入前・導入後の比較
導入前の課題 | 導入後の成果 | ||
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1 | 店舗外ATMに使用しているISDN回線が2024年に廃止になるため、別の回線に変更する必要があった。 | 1 | 1万台以上のATMを管理している実績に注目しドコモIoTマネージドサービスfor ATMを導入。店舗外ATMとデータセンターをモバイル回線で接続した。 |
2 | 光回線への変更を考えたが、ランニングコストが費用的に折り合わない。回線の敷設工事も必要なので設置までにかなりの時間がかかる。 | 2 | ISDN回線の頃と同等のランニングコストで運用できる。敷設工事が不要なので、店舗外ATMの設置にかかる時間が短い。 |
3 | モバイル回線に変更する場合は、電波状態が悪化したとき、店舗外ATMを利用するお客さまの取引が途切れるのではないかという不安があった。 | 3 | ドコモのモバイル回線に加え、別キャリアのサブ回線があり、万が一の事態にも、店舗外ATMの稼働が確保できる。 |
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お客さまの声
【導入のきっかけ】
ISDN回線が廃止されるため、店舗外ATMの回線を変更する必要があった
傘下の銀行の店舗外ATMに使用しているISDN回線が2024年で廃止になるため、山口フィナンシャルグループでは回線を変更する必要がありました。当初、光回線への変更を考えましたが、敷設工事が必要な上に、ランニングコストが増加するので、費用的に折り合いませんでした。それに、店舗外ATMが商業施設内にある場合、敷設工事の許可をもらい、工事を行う時間を調整する必要があり、設置までにかなりの時間がかかるという懸念もありました。
ほかの方法はないものかと悩んでいたところ、ドコモからモバイル回線とその運用保守サービスを提案されました。個人的にドコモの携帯電話を使っていますので通信エリアの広さと安定性は実感していましたが、店舗外ATMは比較的電波が届きにくい山沿いの地域にも設置されていますので、電波状態が悪化したときには回線が途切れてしまい、利用するお客さまの取引ができなくなってしまうのではないかという不安がありました。
【導入効果】
場所の制約を受けないフレキシブルなATM出店ができる
山口フィナンシャルグループがドコモIoTマネージドサービスfor ATMを導入する際に注目したのは、すでに1万台以上のATMを管理しているという実績でした。やはり一番重要なのは店舗外ATMの安定稼働ですから、その実績は信頼に足るものでした。
また、万が一の事態にも、安定稼働が確保できる冗長構成が組めることも導入の決め手となりました。
店舗外ATMの設置時には専門的なノウハウで電波強度を良好に調整してくれますし、回線全体の保守というサービスも含まれていて、迅速な対応が可能な一元管理体制になっています。ランニングコストをISDN回線の頃と同等にできたことにも満足しています。
導入にあたり、ATMの障害センターにつながるオートホンもモバイル回線に変更しましたので、すべての敷設工事が不要となり、店舗外ATMの設置や撤去にかかる時間がかなり短くなりました。回線の引込みなどを考える必要もなく、場所の制約を受けないフレキシブルなATM出店ができます。災害時にATMが被害にあったとしても迅速な復旧が可能です。
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導入システム
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導入サービス
山口フィナンシャルグループさま
業種 | 金融・保険 |
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エリア | 中国 |
従業員数 | 301名~1,000名 |
事業概要
2006年設立の広域金融グループ。傘下には3つの銀行に加え、証券会社や保険会社など、20社以上の企業がある。地域に深く根ざしながら、お客さまのライフスタイルに応じた最適な金融サービスを提供している。本社所在地は山口県下関市。
※ 掲載内容は2020年1月取材時点の情報です。