ID Federation
Ping Identityソリューション for Customer
セキュリティと利便性を兼ね備えた
カスタマー向けIDアクセス管理
顧客と企業の接点をつくるエンゲージメント形成は、あらゆる業種の企業においてデジタルビジネスの最重要施策の1つとなっています。
エンゲージメント形成のためには、チャネルやアプリケーションに一貫性があり、かつセキュアであることが非常に重要です。しかし、従来型のIDアクセス管理(IAM)システムにはそれを満たす機能が備わっておらず、顧客のユースケースに応じてコンテンツを出し分けすることができません。
これらの課題を解決するために、企業個別のニーズに合わせたカスタマーIAMが必要です。Ping IdentityのカスタマーIAMソリューションは、決してセキュリティに妥協することなく顧客とサービスのエンゲージメントの形成に貢献します。
カスタマーIAMを形成する要素
シングルサインオン
デジタル資産にまたがった1つのクレデンシャル情報(ID・パスワードなど)により、ソーシャルログインなど、セキュアで一貫性のあるシングルサインオンを実現します。
ディレクトリー
体系だったデータも、そうでないデータもまとめて管理できる高性能なディレクトリーを用いて、顧客のプロファイルを統一し、パーソナライズを推進します。ディレクトリーは100万ユーザーを収容できる拡張性を持っており、REST APIによるユーザーデータへのアクセスを提供します。
データガバナンス
データへのアクセスを統制するポリシーを一元管理し、内部・外部のアプリケーションにアクセスできるユーザー属性情報をきめ細やかに制御します。
多要素認証
ユーザーに紐づく情報(属性、位置情報など)やトランザクションから脅威リスクを判定し、SMSや生体情報といった第二要素の認証を要求できます。ソフトウェア開発キット(SDK)を利用して、既存モバイルアプリに多要素認証を付加することもできます。
アクセスセキュリティ
デジタル資産へのすべてのアクセスを一元的に制御することが可能です。アクセスポリシーによって、アプリケーションや特定のURL、APIエンドポイントへのアクセスをコントロールします。
デジタルサービス利用の垣根を低く
ユーザーがインターネット上のさまざまなサービスにアクセスする際のスムーズな会員登録と認証を実現します。 Ping Identityプラットフォームは、ユーザー登録機能、シングルサインオン、ソーシャルログイン、多要素認証を提供します。お客さまのビジネス要件に合わせて、ユーザーのセキュリティと利便性のバランスをカスタマイズすることができます。
パーソナライズされた
ユーザーエクスペリエンス
セキュアで高品質なディレクトリーでユーザーのID情報やプロファイル情報を管理することで、ユーザーにマッチした(パーソナライズされた)サービスを複数のチャネルで提供することができます。
ユーザーの趣味嗜好やデータ共有への同意、その他パーソナライズするために有益な情報を蓄積します。また、REST APIを通してアプリケーションへのアクセス性を高めます。
ユーザーのID情報をセキュアに保護
顧客のID情報は企業にとって最も価値ある資産の1つであり、認証からデータ管理まで一貫したセキュリティが求められます。
Ping Identityのプラットフォームは、すべての段階においてユーザー情報を暗号化し、情報漏えいを防止します。データ共有の同意ポリシーを集中管理することは、GDPRを含むさまざまな規制を遵守することにもつながります。
アクセスセキュリティやその他の優れたセキュリティ機能に加えて、多要素認証やユーザーコンテキストに沿った認証機能は、世界の最もセキュリティ要件の厳しい企業の要求にも応えることができます。
カスタマーIAMのための
統合ソリューション
Ping IdentityのカスタマーIAM(CIAM)ソリューションは、特にグローバル企業の厳しいニーズに応えるよう設計されており、幅広い機能を備えています。また、お客さまのCIAMニーズに合わせて展開できるよう、オープンスタンダードを採用した製品で構成されています。
例えば、サービスへのシームレスな認証のためのSSOや、データ層での統一されたユーザービュー、GDPRなどの制約への遵守などです。こうした要件に加えて、Ping Identityプラットフォーム上で必要に応じて機能を追加できます。
大手小売業の
顧客エンゲージメント強化を促進
導入の背景
世界最大の小売業者の1つであるA社では、異なるデータベースに複数の異なるバージョンの顧客プロファイルを持っていました。そのため、ユーザーがサービスを利用する際のコンテンツには一貫性がなく、顧客データはユーザー毎に異なっていました。
ソリューション
Ping Identityは980万にも及ぶユーザーが利用するサービスビューを統一し、7つの異なるアプリケーションのUI/UXに一貫性を持たせることに貢献しました。これにより、ソーシャルログインを可能とし、また厳しいセキュリティ要件を満たす拡張性のある基盤を実現しました。