Bizストレージ ファイルシェア:導入事例

財団法人建築環境・省エネルギー機構

取材当時の内容を掲載しているため、旧サービス名称「ShareStage ASPサービス」で表記しています。

生稲清久氏の写真

建築研究部
次長
生稲おいね 清久 氏

大容量ファイルのやりとりも、情報の共有・遮断もShareStage ASPサービス導入でスムーズに
誰かが、いつでも、どこでも開発作業を続行

課題

  • ソフト開発プロジェクトを立ち上げたが、参加メンバーは全国各地の研究機関、企業、大学などに所属している。
  • 大容量のファイルを交換、共有する必要がある。
  • 休日、夜間に関係なく開発作業が進む環境にしたい。
  • 財団内にサーバーを設置しても管理しきれない。

対策

決め手

  • 開発領域ごとにグループを設定。
  • 開発途上のプログラムをバージョンアップさせるごとにアップロードし、共有。
  • ソフト開発の進捗にあわせ、容量を追加。

効果

  • 大容量のデータが容易に送受信可能。
  • 情報セキュリティに対してプロジェクト参加企業も納得。
  • 参加メンバー個々が自分の時間に合わせて作業可能。
  • 開発担当領域に限定した情報の共有化。

日本初、建築物の総合エネルギー計算ソフト開発の産・官・学連携プロジェクトを支えたShareStage ASPサービス
ネットワーク上で200名超の参加者が共同開発

財団法人建築環境・省エネルギー機構(IBEC)は、2005年度、建築物の総合エネルギー計算プログラム『BEST』(Building Energy Simulation Tool)の開発事業を立ち上げた。国土交通省、大学、企業が参画するプロジェクトで、我が国の建築関係分野で活躍する第一線のエキスパート200名超が共同して開発を行うというものだ。全国各地にいるプロジェクト参加者が、時間的制約を乗り越え開発作業を進めるために導入されたのが、ShareStage ASPサービスである。その経緯と運用についてIBEC建築研究部、生稲清久次長に話を伺った。

ポイント:開発領域ごとのグループ作成。ShareStage ASPサービスとIBEC 事務局 担当者:大容量ファイルの交換・共有。ShareStage ASPサービスと研究機関・大学:プログラムの更新ごとにアップロード。ShareStage ASPサービスと企業:グループ内のみでファイル共有。

ネットワーク上に開発の場を作る必要性

『BEST』とは、建築物の総合エネルギーシミュレーションを計算可能にするプログラムで、その開発には空調・換気・照明・給湯・エレベーターなどの各分野における研究成果を包括的に統合する必要があった。IBECは『BEST』開発の事務局機能を担う組織として、産・官・学の協力体制、情報ネットワークをいかに構築していくのかという課題に直面した。この点について生稲氏は次のように語る。

『BEST』の開発は、国土交通省、大学、企業が委員会を組織して行っています。それぞれの機関、大学、企業で活躍している我が国の建築関係分野の第一線のエキスパートの方々が、本来の仕事に加えて、『BEST』の開発にも携わっていただいている形です。人員は200名を超え、北海道から九州まで全国各地にいらっしゃいます。ですから全員が一堂に会して作業に当たるのは不可能で、IT機器・サービスを駆使して、ネットワーク上に共同開発の場を設けるしかなかったのです。こうした時間と空間の制約を乗り越えて一つのソフトを開発していくわけで、常に最新の情報が決まった場所にあることが必須でした。異なるバージョンのモジュールをもとに、知らないところで作業が進んでしまっては仕事になりません。しかも、我々がやりとりするのはモジュールで、共有しなければならない情報量は膨大なものです。情報ツールはいろいろありますが、こうした要件を満たすネットワーク環境が構築できなければ、『BEST』の開発はできなかったでしょう」

大容量ファイルの共有、グループ単位でのファイル管理という条件をクリアしたのが、ShareStage ASPサービスだった。

<BEST>システム構築入力ダイアログ画面(例)
開発中の『BEST』の画面。建築物のスペックデータを入力するとエネルギー消費を総合的に計算し、結果をグラフ表示する。

BESTグラフ

コスト・サービス・セキュリティのトータルで評価

ShareStage ASPサービスの導入決定に至るまでにはいろいろと検討を行ったという。「メールのやりとりでは無理だということはわかっていました。ファイルサーバーの構築も考えましたが、サーバーの管理ができないだろうと言うことで、レンタルサーバーのようなサービスを比較検討していました。その時、開発メンバーの方からShareStage ASPサービスを紹介してもらい、コスト・サービス・信頼性の面で納得できると判断し、委員会に諮った上で決定しました」

採用の決め手となったのは「NTTブランドに対する信頼」だったと生稲氏は語る。『BEST』開発に使用するデータが、その研究を行った企業や大学にとって守秘情報である場合も多い。その際、「NTTコミュニケーションズのShareStage ASPサービスを利用している」ことを説明すれば、情報セキュリティに関する企業、大学側の信頼を得られるという。

情報の「共有と遮断」がグループ機能で容易に

エネルギーの利用効率に関する研究は、これまで各分野ごとに行われてきた。その成果を分野横断的につなぐ『BEST』は、日本初のシミュレーションソフトとなる。開発過程ではShareStage ASPサービスの威力が如何なく発揮された。

「ShareStage ASPサービスを利用することで、土曜・日曜、夜間も関係なく、いつも誰かがどこかで作業に当たっているという状況が作れました。また、不必要な領域の膨大な情報を提供して混乱させてはいけませんから、情報を遮断することも時には必要です。そこではグルーピングが非常に有効でした。20以上のグループを作り、情報交換の整理が大変スムーズに行えました。今年(2008年)の3月で第1次開発が終了します。途中で容量の追加が必要になった以外は、ShareStage ASPサービスの運用に何の問題もありませんでした。引き続き2008年4月からの第2次開発作業にも、もちろんShareStage ASPサービスを活用していきます」

日本初のソフト開発を担う産・官・学連携プロジェクト。ShareStage ASPサービスが支えているのだ。

財団法人建築環境・省エネルギー機構

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