リモートデスクトップ・リモートアクセス
MagicConnect
導入事例
株式会社
力の源カンパニー
Biz Communicator:ビズ コミュニケーター
- 社名:株式会社 力の源カンパニー
- 本社:福岡市中央区薬院1-10-1
- 設立:1986年10月
- 資本金:1億33350万円
- 社員数:1397名(社員172名)
- 店舗数:41店舗(2009年9月時点)
BEFORE
「出張先からメールチェックしたい、必要書類・データを確認したい…」。
出先から自席PCを使いたい要望は高まるばかり
常識破りのラーメン店、「博多一風堂」を展開するのが力の源カンパニー。一風堂1号店をオープンしたのは1985年であったが、当時は「汚い店が美味い店」というのが常識。その常識を破り、内装に木を用い、一歩店内に入ればモダンジャズが流れ、元気な店員はバンダナにTシャツというスタイルを打ち立て、積極的に店舗展開を続けてきた。
また、一風堂以外にも、ラーメンダイニング「五行」やベーカリーの「DAMES de FRANCE(ダム・ド・フランス)」といった他業態も展開している。総合粉食産業を目指して、店舗展開や新事業のスタートのため、多くの社員がいまも全国を飛び回っているのだ。
店舗拡大に伴い、いろいろな課題も出てきたという同社。お話を管理本部経理財務部マネージャーの戸渡さんに伺った。
「開店当時に主流だった「汚い店が美味い店」という常識を打ち破った一風堂の内装。「女性が1人でも入れるラーメン店」というコンセプトを見事に実現した
「一風堂」という店名には、社長の熱い思いが込められています。「ラーメン界に一陣の風を起こす」、という思いです。おかげさまでお客さまの熱い支持をいただくことができ、1994年の「新横浜ラーメン博物館」への出店を皮切りに全国区となり、2008年にはニューヨーク支店も開店、パワフルに成長を続けています。いま一風堂は全国で41店舗(2009年9月時点)、年5~6店のペースで出店していく予定です。
もちろん、味に対するこだわりも開店当時から一貫して変わりません。それは「有名になるのではなく、本物になる」ということです。1号店オープン当時はとんこつラーメンというとまだ馴染みが薄かったのですが、あえて「一風堂のとんこつラーメン」で通しましたし、このポリシーは現在も変わりません。
店員はバンダナにTシャツという出で立ち。明るい店内にはモダンジャズが流れている
以前は、こうした急成長の背景で、通信やITの環境が追いついていなかった、という現実があったのも事実です。
私は財務とシステム関連の仕事などをしていますが、入社した2000年当時は正直、通信もITもとても十分な環境にあるとはいえませんでした。500人分の勤怠管理を、当時は手書きでしていたくらいです。アルバイトを含めると1店舗あたり約50人ですから、2店舗・3店舗と増えるだけでも大変なことになります。さらに本社スタッフも一気に4倍に増えた時期でしたから、急いで環境を整備する必要がありました。
社員の出張も多く、特に店舗開発の担当者は、1カ月の半分は出張です。ある担当者は、ヨーロッパを2往復できるほどマイレージがたまったくらいです。そうした出張先での業務連絡は、電話やFAXでもなんとかなります。ただ、出張先でも自分のデスクと同じパソコン環境で仕事がしたい、というニーズが高まっていました。
店舗開発の担当者は1カ月の半分を出張先で過ごす。以前は出張先で自席と同じパソコン環境が実現できず、業務効率に課題も
というのも、たとえば店舗開発に必要なCADといったソフトは特殊ですから、ノートパソコンで持ち出すのには無理があります。それに全部のデータファイルを持ち出すことは、それこそできません。セキュリティにも不安がありました。
だからといって、本社に電話をかけて、「私のパソコンを立ち上げて、デスクトップの左端中段にあるAというフォルダのBというファイルを印刷してFAXして」、といったことは、みな忙しいのですから、なかなか頼めませんでした。
導入前の環境と課題のまとめ
- パワフルな成長に合わせたIT環境の構築が必要
- 出張先で自社と同じパソコン環境を実現することができず、業務効率化とストレスのない通信環境整備が課題
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AFTER
パソコンを使える人なら誰でもごく自然に使え、外出先のパソコンにデータが残らないので
経理・財務データなど重要なファイルも安心して扱える
1カ月の半分を出張先で過ごす店舗開発のスタッフはもちろん、社外に出かける機会の多いスタッフは、本当に「出先や自宅にいても自分のデスクのパソコンで仕事ができる環境がほしい」と心から願っていました。
キー付きのUSBを持ち歩くだけで、店舗開発など出張が多いスタッフの出先での業務が劇的に改善。USBをノートパソコンに差し込んでネットにつなぐだけで、会社の自席にいるのと同じパソコン環境を実現できる
そこで、NTTコミュニケーションズの担当者の提案で、まずエリアの回線整備状況と合わせてISDNを光に切り替えました。これで、500人分の勤怠管理を手書きでしていた頃と比べるとウソのように仕事がラクになりました。いまはデータ管理もリアルタイムにでき、タイムレコーダーがネットワークと連動しているため、月次処理も簡単です。
最後まで残った課題が、外出先での通信環境でした。
ですから、NTTコミュニケーションズの担当者からリモートデスクトップ「Biz Communicator」の提案をいただいた時は、とても嬉しかったのを覚えています。「ついに来た!」という感じでした。
リモートデスクトップ「Biz Communicator」なら、認証キー付きのUSBを出先のノートパソコンに差し込み、インターネット環境に接続するだけですから、パソコンを使える人なら誰でも簡単に使えます。それにノートパソコン側にはデータが残らないため、経理・財務データなども安心してチェックできます。これは嬉しいことです。
出張する社員には、USBと空のノートパソコンだけ渡して、出張の間、使ってもらうようにしています。外出先で万が一ノートパソコンを紛失したとしても、出先PCにはデータが保存できないわけですから、重要な情報を漏洩する心配がありません。セキュリティ面でも非常に安心なのです。
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効果
外出先でも「快適でスピーディーな仕事ができる」
業務効率改善に加え、精神的にもゆとりを得ることができた
誰よりも出張の多いスタッフは、「これで快適でスピーディーな仕事ができるようになった」と満足していると思います。特に店舗開発スタッフが出店交渉をする時には、店舗の図面などさまざまなデータが必要になります。しかし、以前の環境では、その持ち出しは難しかった。リモートデスクトップ「Biz Communicator」を導入した後は、交渉の場や出張先のホテルなどで、まるで自席パソコンの前にいるように仕事ができています。「本当に便利」「こういう環境がほしかった」と評判です。
キー付きのUSBを持ち歩くだけで、店舗開発など出張が多いスタッフの出先での業務が劇的に改善。USBをノートパソコンに差し込んでネットにつなぐだけで、会社の自席にいるのと同じパソコン環境を実現できる
おかげで本社のスタッフにお願いをする必要はまったくなくなりましたし、何か急の問題がおこった時も柔軟に対応ができるようになりました。
それに本社に連絡して確認、といったタイムロスもなくなります。本社スタッフ側でも、出張先のスタッフの面倒を見る必要がなくなることには、ホッとしていることと思います。
こうした業務効率の改善も嬉しいことでしたが、同時に、「精神的なゆとりも手に入れることができた」というのも大きな効果のひとつでした。
というのが、店舗は年中無休ですし、遅い店舗では午前4時まで営業しているところもあります。店舗のイメージとユニフォームは全国で共通としていますが、お客さまに喜ばれるお店と味とを追求する結果、イベントやメニューは各店で独自の工夫をしてもOKとしています。そのため、各店舗から、「メニューを月曜から増やすので、システム変更してほしい」という連絡が、急に飛び込んでくることもあるのです。
そうした急なシステム変更などが必要な時、リモートデスクトップ「Biz Communicator」の導入前であれば、わざわざ会社に出かけて対応していました。それが、導入後は自宅でコーヒーを飲みながら対応できるようになったわけです。これは大きな変化でした。私は会社の近くに住んでいるため他のスタッフに比べると負担はそれほど大きくありませんが、近くであっても休日に会社に出かけるのは少なからず負担に思っていました。
さらに私自身、交渉のため毎月かならず出張する機会があるのですが、その時リモートデスクトップ「Biz Communicator」を使えば、「財務処理などの通常業務に支障が出てしまう」と、気をもむ必要がなくなりました。
導入後しばらくしてから、リモートデスクトップ「Biz Communicator」をソフトフォンつきにバージョンアップしました。忙しいので実はまだテストしただけですが、やはり「電話会議ができる」というのは便利だと思います。現状、全国の社員が一堂に会することのできる機会は1年に1回しかありませんから、将来はもっと多くの社員のあいだで、リモートデスクトップ「Biz Communicator」をコミュニケーションツールとして使っていけるといいな、と思っています。
導入の決め手と効果のまとめ
- 念願の「外出先でも自席パソコンと同じ環境で仕事がしたい」というニーズを簡単に実現
- 休日対応しなければならない急な業務も自宅で対応することができ、心のゆとりも得ることができた