テレワークは働き方改革につながる?推奨される理由や注意点を解説

テレワークは働き方改革につながる?推奨される理由や注意点を解説

公開日:2024/9/6

政府主導で進められている働き方改革は、働く人が個々の事情に応じた多様で柔軟な働き方を、自分で選択できるようにするための改革です。

これらを実現するためには、これまでの労働環境を変えていく必要があり、その一つとしてテレワークが働き方改革につながると言われています。

本記事では、テレワークが働き方改革につながる点や、推奨される理由、テレワークで働き方改革を進めるにあたって注意したいことについて紹介します。これからテレワークを導入したい企業や、今後も続けていきたい企業はぜひ参考にしてください。

テレワークは働き方改革につながる?

働き方改革は、一言で説明すると『一億総活躍社会』を実現するための施策の一つです。

日本では、今後労働者は減少していくことが予想されており、その理由の一つとしては少子高齢化が進んでいることがあげられます。

このような状況が続くことで予想される未来としては、労働者が減少し、経済が縮小してしまう可能性がある点です。

これらの問題を解消するための方法の一つにテレワークの推進があげられ、テレワークは多様で柔軟な働き方の実現を可能にします。具体的には、働く意思を持っているにも関わらず、何らかの理由で就業を諦めていた人たちも、テレワークを導入することで出社しなくても働ける世の中を実現できるようになります。

実際に政府はテレワーク環境を実現できるよう幅広い制度を設けており、代表的なものとしては厚生労働省の『人材確保等支援補助金(テレワークコース)』や『両立支援等助成金』があり、助成金を通して企業のテレワーク整備の支援も行っています。

テレワークが推奨される3つの理由

テレワークが推奨される理由としては、下記の3つがあげられます。

女性が活躍できる社会の実現につながる

1つ目にテレワークが推奨される理由は、女性が活躍できる社会の実現につながることです。

働く女性が出産や育児を理由に仕事を辞めるケースは少なくなく、働く意欲や能力を持つ女性のみならず、企業や社会にとっても大きな損失と言えます。

しかし、テレワークが普及することで、女性が育児と仕事を両立しやすくなるだけではなく、夫も家事や育児に参加しやすくなるなどサポートがしやすくなります。

このようなことから、テレワークが普及すれば出産や育児を理由に仕事を辞めるケースも少なくなることが考えられ、安定して女性が活躍できる社会の実現につなげられます。

地方創生につながる

2つ目にテレワークが推奨される理由は、地方創生につながることです。

テレワークが当たり前の世の中になると、働く人たちは通勤のことを考える必要がなくなります。必ず出社をしなければならないケースでは、できる限りオフィスから近い住居や、アクセスのしやすさを考えて住居を選ぶことがほとんどでしょう。

しかし、テレワークなら離れた環境でも関係なく仕事ができるため、都市部から離れて地方に移住することも可能です。また、観光地やリゾート地で休暇を取りながら仕事に取り組むことも可能になるため、地方創生にもつながるメリットがあります。

一極集中を避けることができる

3つ目にテレワークが推奨される理由は、一極集中を避けられることです。

テレワークが実現できると、必ずしも出社をしなくても業務を遂行することができます。例えばITツールを活用することで、取引先や同僚とのやり取りもオンライン上で完結できます。

また、従業員がオフィスに集中して集まることもなくなるため、企業は必ずしも都市部にオフィスを構える必要もなくなるのです。

現在では都市部に経済機能が集中している状況ですが、この状況では万が一の災害の際にリスクは大きくなります。テレワークの実現で一極集中を避けられれば、リスクの分散もできるので、もし災害が発生しても大きなリスクは避けられる可能性が高いでしょう。

テレワークで働き方改革を進める際に気を付けたい注意点

働き方改革の一つとしてテレワークの導入は幅広いメリットがありますが、注意しておきたいポイントもいくつか存在しています。特に注意したいポイントとしては、下記の3つがあげられるので参考にしながらテレワークの導入を進めてください。

セキュリティ対策を実施する

1つ目に注意したいポイントは、セキュリティ対策です。

テレワークを実施する際には、パソコンやITツール、社内以外のネットワークなどを活用することとなります。セキュリティ対策を実施せずにテレワークを導入すると、最悪の場合、情報漏洩などの危険性も高まります。企業にとって情報漏洩は死活問題となり、大きな問題へと発展するリスクがあるので注意しましょう。

特に情報漏洩のリスクがあるものを扱う場合にはしっかりとセキュリティ対策を行う必要があり、社外へ持ち出す場合のルールや管理方法なども事前に決めておくことが大切です。

コミュニケーションを取る

2つ目に注意したいポイントは、コミュニケーションを取ることです。

在宅勤務ではオフィスでの勤務とは異なり、従業員同士が直接対面する機会がなくなるため、コミュニケーションの頻度が大幅に減少します。コミュニケーション不足になると、従業員間の連携が弱まり、業務の質が低下することが懸念されます。

また、コミュニケーションの頻度が減るだけではなく、その質が低くなることも課題です。不要なやり取りが増えることで業務が円滑に進まず、人によってはストレスが蓄積する可能性があります。

これ等を防ぐためには、Web会議システムの利用やビジネスチャットアプリを活用し、積極的にコミュニケーションを取ることが大切です。コミュニケーションが活発になることで、業務が円滑に進むだけではなく、チームとしての一体感も高まり、仕事へのモチベーションも向上しやすくなるでしょう。

組織運営方法の見直しを実施する

3つ目に注意したいポイントは、組織の運営方法の見直しを実施することです。

最初に取り組むべき具体的なポイントとしては、勤怠管理があげられます。従業員がしっかりと業務に取り組んでいるか、長時間労働になっていないかを確認するために、適切な勤怠管理システムを導入することが大切です。

自己申告による勤怠管理は正確性に欠けるため、必ずパソコンのログイン時間を記録することや、作業内容を遠隔で確認できるシステムを導入することで正確な勤怠管理を実現できます。

また、テレワークの実施にはマネジメントの強化も求められます。管理職は、部下の業務進捗を把握し、さらに仕事に対する姿勢やパフォーマンスを正確に評価するための情報を確保できる体制を整えることが大切です。具体的にはコミュニケーションツールの活用だけでなく、評価面談の頻度を増やすことや、評価基準を見直すことで従業員のモチベーションや生産性の低下を防ぐ工夫が求められます。

まとめ

テレワークは、働き方改革を進めるための手段の一つであり、多様で柔軟な働き方を可能にします。女性の社会進出や地方創生、一極集中の回避といった幅広いメリットがある一方、セキュリティ対策やコミュニケーションの工夫など、注意点もいくつかあります。これらの課題に対して適切に対応することで、テレワークを効果的に活用し、持続可能な働き方を実現しやすくなるので、企業はこれらを参考にしながらテレワークの導入を進めてみてはいかがでしょうか。

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