テレワーク手当とは?4つのメリットと導入する際のポイントを解説
公開日:2024/9/6
テレワークが普及する中、企業が従業員の働きやすさをサポートするために導入する『テレワーク手当』が注目されています。
テレワーク手当とは、リモートワークや在宅勤務を行う従業員に対して支給される手当のことで、環境整備や通信費などの負担を軽減する目的で支給されます。
本記事では、テレワーク手当の基本的な概要から、導入によるメリットや注意すべき点について詳しく紹介します。特にテレワーク手当の導入を検討している企業は、ぜひ参考にしてください。
テレワーク手当とは?わかりやすく解説
テレワーク手当とは、テレワークを行う従業員に対して支給される手当のことです。テレワークは新型コロナウイルスの影響や、厚生労働省が推進する働き方改革の実現のために採用する企業が増えていますが、社内での業務とは異なり、電気代や通信費、その他必要な機器の購入費用が従業員の負担となるケースがあります。
これらの負担を軽減するために注目されているのがテレワーク手当であり、従業員に手当を支給することで、テレワークにかかる費用の負担を軽減することができます。
テレワーク手当は、従業員が自宅で快適かつ効率的に仕事を行うためのサポートとして、多くの企業で導入が進められています。
テレワーク手当を導入する4つのメリット
テレワーク手当を導入するメリットは、下記の4つがあげられます。
多様な働き方の推進
1つ目にテレワーク手当を導入するメリットは、多様な働き方の推進ができることです。
テレワークは、働き方の多様化を目指して導入する企業も少なくなく、育児や介護などのライフイベントに対応した柔軟な働き方が可能になります。
これまでは育児や介護などを理由に退職せざるを得ない人も一定数いましたが、テレワークを導入することで家庭と仕事の両立がしやすい環境が整います。
しかし、問題となるのがテレワークにかかる費用ですが、テレワーク手当を支給することで、余分な出費を抑えながらテレワークのみに集中できるようになります。従業員はお金のことを考えずにテレワークを実施でき、自分に合った働き方を選択しやすくなるメリットがあります。
従業員のモチベーションアップ
2つ目にテレワーク手当を導入するメリットは、従業員のモチベーションアップにつながることです。
テレワークを実施する際、適切な環境が整っていないと業務に集中できなくなり、モチベーションの低下だけではなく、ストレスの原因にもなります。特に長時間の作業に適していない環境(机や椅子が完備されていない、インターネット回線が不安定など)では、仕事の効率も下がりがちです。
しかし、企業がこのような点に配慮し、従業員が快適に仕事を進められる環境を整えるためのテレワーク手当を導入し、サポートをすることで効率よく作業ができるようになります。
このような従業員の不便や不満に企業が寄り添うことで、より良い環境が構築され、モチベーションの向上も期待できます。
離職率の低下につながる
3つ目にテレワーク手当を導入するメリットは、離職率の低下につながることです。
テレワーク手当を導入することで、育児や介護を理由に退職を考えている従業員に対し、新たな働き方の選択を提案できるようになります。テレワーク手当によって従業員をサポートし、在宅での勤務をより現実的なものにすることで、従業員が家庭の事情と仕事を両立できる環境を整えることが可能になります。
その結果、育児や介護に直面している人でも、両立しながら働きたい人の選択肢を増やすことができるため、離職率の低下も期待できます。
企業の良いイメージにつながる
4つ目にテレワーク手当を導入するメリットは、企業の良いイメージにつながりやすい点です。
テレワークの導入自体が、働き方改革に積極的に取り組む企業としてのイメージを築きやすくなります。さらに、テレワーク手当を支給することで、従業員の福利厚生を大切にする企業であるという印象を与えやすくなり、外部からの評価も高まりやすくなるメリットがあります。
テレワークはただ単に導入するだけではなく、従業員の負担やストレスの軽減を図ることがさらに大切となります。テレワーク手当を支給すれば、従業員のサポートもしっかりと行っている企業と認識されるので、従業員や取引先、顧客からの信頼も得たいと考えている企業は、テレワーク手当の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
テレワーク手当を導入する際に把握しておきたい3つのポイント
テレワーク手当を導入する際には、把握しておきたい下記の3つのポイントがあります。
ルールを策定し就業規則を変更する
1つ目にテレワーク手当を導入する際に把握しておきたいポイントは、ルールを策定し、就業規則を変更することです。
新たにテレワーク制度を導入し、テレワーク手当を支給する際には、従来とは異なる給与体系が必要になるため、『労働基準法第89条』に基づいて就業規則の見直しが求められます。ただし、テレワークの労働条件が通常の勤務と変わらない場合、就業規則の変更は必須ではありません。
規則を変更する場合には、通常、既存の就業規則にテレワークに関する規定を追加する方法がとられます。また、テレワーク時に発生する従業員の費用負担についても就業規則に明記しておくと、万が一のトラブルも避けることができますので、導入前にはしっかりと適切な規定を整備することが大切です。
従業員への周知を徹底する
2つ目にテレワーク手当を導入する際に把握しておきたいポイントは、従業員への周知を徹底することです。
テレワーク手当を導入する際には、ルールを明確にし、企業と従業員間で共有の理解を深めることが重要となります。例えば就業規則を変更した場合は、社内の目立つ場所に掲示し、書面でも配布することで全従業員が簡単に把握できるようになります。
また、テレワーク手当は、何が対象となるのか、手続き方法などについても丁寧に説明するようにし、全従業員が理解できるよう心がけることが大切です。
その他にも、社内説明会などを実施し、従業員が意見や質問を言える環境も用意しておくことで、企業側と従業員側が納得した状態で新しい制度を導入しやすくなるのでおすすめです。
課税に関して従業員に説明する
3つ目にテレワーク手当を導入する際に把握しておきたいポイントは、課税に関して従業員への説明をすることです。
テレワーク手当は、支給方法によって課税・非課税かが変わります。
例えば、『毎月定額を支給』する場合、テレワーク手当は給与として支給されることとなるため、課税対象です。
一方、業務にかかった実費を支給する場合、非課税となるケースがほとんどです。具体例としては、従業員が業務に使うパソコン代やモニター、Wi-Fiの料金の実費を支給するなどの場合です。
このように、テレワーク手当は支給方法によって課税か非課税かが変わるので、この点についても従業員への説明が必要と言えるでしょう。
まとめ
テレワーク手当の導入は、従業員の働きやすさをサポートし、企業のイメージ向上や離職率の低下といった多くのメリットをもたらします。効果的に運用するためには、ポイントなどもしっかりと押さえ、従業員への説明も忘れないようにしたうえで、テレワーク手当の導入を検討してください。
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