コワークとは?特徴や快適なコワークに必要な設備について解説。
公開日:2023/2/14
コワークとは面識のない人たちが共同スペースで働く場所をさします。さまざまな職種の人とコミュニケーションをとれるため、新たなビジネスチャンスにつながる可能性もあります。
そもそも、コワークとはどのような施設なのでしょうか。本記事では、コワークの特徴について詳しく解説していきます。
目次
コワークとは
コワークとは「CO(共同)」と「working(働く))を合わせた造語です。意味は面識のない人たちが共同スペースで働く場所をさします。また、コワークで働く個人事業主や小規模法人などをコワーカー(コワーキング)と呼びます。
コワークでは会社の経営者や学生、Webデザイナーやライターなど多様な職種の人が働いているため、コワーカー同士で全く新しいビジネスチャンスを掴める可能性があるでしょう。
ここでは、コワークの特徴についてみていきましょう。
定額制と従量課金制に分かれる
コワークは定額制と従量課金制に分かれます。定額制は使用時に利用料金を支払う仕組みです。定額制のコワークでは、ドリンクサービスのような無料サービスが含まれるケースがあります。
一方、従量課金制はドロップインとも呼ばれ、利用時ごとに支払う制度です。時間に縛られずに自分のタイミングで利用したい人に向いている制度といえます。
働き方や利用頻度に適した制度を選びましょう。
共同オフィスだが個室もある
基本的に共同オフィスですが、周りの声が気になってしまい、集中できない人に向けて個室を設置しているコワークも少なくありません。
また、会議室やセミナールームなど大人数で利用できるスペースを提供している場合もあります。
設置スペースはコワークによって大きく異なります。会議やセミナーなどを行いたい人は事前にコワークの設置スペースを確認しておきましょう。
立地に優れた場所が多い
コワーカーが集まりやすいように立地に優れた場所に構えているケースが多くあります。
例えば、都市部では人通りの多い商店街や市街地に、地方部では車の利用者を考慮し、駐車場が近くにある場所が多い傾向にあります。
コワークの歴史
コワークは日本発祥の定義ではなく、比較的歴史が浅い産業です。しかし、自治体の支援や大企業の入居などにより、今後成長していく産業として注目を集めています。
ここでは、今後成長が期待できるコワークの歴史をみていきましょう。
アメリカ
2006年11月、起業家が集まるサンフランシスコのシリコンバレーがアメリカのコワークの発祥地です。当時のコワーク「Citizen Space(シチズン・スペース)」は4人の主催者と数人の入居者のみと、少人数の利用者に限られていました。
徐々に、シリコンバレーからニューヨークなどの大都市に広がっていきます。ヨーロッパにも伝わり、2010年にはベルギーにてヨーロッパ初となるコワークスペース・カンファレンスが開催されました。ヨーロッパの各地で起業活動が増えつつあります。
日本
日本では2010年、神戸に初めてのコワークである「カフーツ」が開設しました。
東京で初めて開設したコワークは「バックスコワーキングスペース」です。「パーティーをするように仕事をしよう」をコンセプトに営業している点が特徴です。
コンセプトからシェアオフィスとレンタルオフィスとは異なり、コワークは話しやすい環境で仕事をするスペースであることがわかります。
快適なコワークに必要な設備とは
コワークで快適に仕事を進めるために、次のような設備やサービスがあるか確認しておきましょう。
・Wi-Fiや電話の有無
・電話・郵送物転送の可否
・法人登記
・キッチン・ドリンクサービスの有無
Wi-Fiや電話など基本的なインフラ設備が整っている場合、ノートPCのみで仕事に取り組めます。ただし、インターネットの速度は利用場所によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
オフィスのように事業用の固定電話を利用できるケースもあります。また、住所番号を提供しているコワークでは郵便物の転送サービスを利用すると、個人と事業主宛の郵便物を分けて管理可能です。
法人登記をした住所に営業電話やチラシなどの勧誘が来て困るという人も珍しくありません。そういった場合、法人登記用に住所の利用を許諾しているコワークを選定するとよいでしょう。
キッチンやドリンクサービスを提供している場所もあります。キッチンを料理教室として活用し、他業種の人と円滑にコミュニケーションを図ることも可能です。
コワークを効率的に行うためのポイント
コワークごとに特徴が大きく異なるため、自分に向いている場所を選定しましょう。また、料金システムがわかりにくい場合、会計の手間が負担になります。
ここでは、コワークを効率的に行うためのポイントをみていきましょう。
ニーズに合った設備があるか
仕事に必要な設備が整っているコワークを選定しましょう。例えば、インターネットや個室の有無は仕事のやりやすさに影響を与えます。
また、ミーティングを開く予定がある場合、会議室のあるコワークを探すとよいでしょう。
料金システムがわかりやすいか
コワークの料金システムは主に次の2種類があります。
・料金システム
・支払い方法
・定額制
・月単位で定額料金を支払う
・従量課金制(ドロップイン)
・1日または時間単位で支払う
定額制は月単位で料金を支払うため、一定期間の利用が決まっている人に向いている支払い方法です。都度料金を支払う必要がなく、手間を省けるでしょう。
一方、従量課金制は時間や場所に縛られず、自由に利用したい人に向いている支払い方法です。延長料金や時間単位・1日単位の料金など場所によって料金システムが複雑になるケースもあるため、利用時には注意が必要です。
立地や環境はどうか
個人で利用する場合、最寄り駅周辺にあるコワークを選びましょう。アクセスが便利で、交通費の節約にもつながります。
また、コワークの周辺環境も事前に確認しておきましょう。レストランやカフェ、リラクゼーションなどの施設が周辺にあると、仕事の息抜きや気分転換になります。レストランやカフェは取引相手との仕事の打ち合わせにも利用可能です。
法人登記として住所を利用する場合、土地のブランド力も選定のポイントになります。知名度のある場所を利用するのも戦略の1つといえるでしょう。
効率的にコワークを探す方法
ワークスタイルに適したコワークを探したい場合、アプリやサイトを利用するとよいでしょう。コワークの設備や評判、周辺の環境などをまとめて確認できます。また、気に入った場所が見つかった場合、その場で予約できるアプリもあります。
NTTコミュニケーションズが提供しているdroppinは従量課金制のコワークを検索し、利用の予約ができるサービスです。
「個室がある」「アクセスが便利な都心にある」「クリエイティブな作業ができる」など自分に合った場所を効率的に探せるため、気軽に利用してみましょう。
コワークを探す方法や選定時のポイントについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
「近くのコワーキングスペースを探すには?見逃せない5つの選定ポイントについても解説」
まとめ
コワークはさまざまな職種の人たちが集まり、新たなビジネスチャンスを掴める可能性がある場所です。
インターネットや個室、会議室の有無など設備は大きく異なります。「自宅から場所が近い」「料金が安い」といった理由のみで選んでしまうと、仕事に必要な設備や環境が整っていない可能性も想定されます。コワークを選ぶ場合、事前にニーズに合った設備や料金システムなどを確認しておくことが大切です。
NTTコミュニケーションズが提供しているdroppinでは、多種多様のコワークから自分のワークスタイルに合った場所を検索・予約できます。効率的にコワークを探したい人は、ぜひ利用してみましょう。
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