テレワークスペースを確保するには?自宅での必要な準備やおすすめの場所も解説
公開日:2023/5/25
テレワークの普及に伴い、自宅での作業スペースの確保が求められています。しかし、「どうやってテレワークスペースを作ればよいのか」「外でテレワークに利用できる場所を知りたい」と考えている方も多いでしょう。
本記事では、自宅でのテレワークスペースの作り方、テレワークにおすすめの場所について解説します。自分に適したテレワークスペースを検討する際の参考にしてみましょう。
自社にテレワークの導入を検討している場合は、こちらの記事でより詳しく解説しています。
テレワークとは?効果や適した業種、実施時のポイントについて解説
自宅でテレワークを行うスペースに必要な準備
自宅でテレワークを行うためには、仕事に適した集中できる環境を整えることが大切です。ここでは、自宅にテレワークスペースを設置する際に必要なもの、重視すべきポイントについて解説します。
インターネット
自宅でテレワークを行うためには、安定したインターネット回線が必要不可欠です。以下の表では、固定回線と無線回線の各特徴をまとめ、比較しました。
種類 | 固定回線 | 無線回線 (Wi-Fi) |
---|---|---|
接続の安定性 | 一貫して安定 | 時間帯や接続数により不安定になりやすい |
通信速度 | 通常は高速 | 通常は固定回線より遅い |
セキュリティ | 物理的接続で安全性が高い | 暗号化が必要 |
必要設備 | ケーブル、ルーター、モデムなど | ルーター |
回線工事 | ケーブルの配線、接続工事が必要 | 不要 |
持ち運び | 不可 | 可 ※ホームルーターは不可 |
干渉 | 受けにくい | 他の電子機器や壁など |
固定回線は接続やセキュリティ、通信速度において無線回線よりも優れているため、自宅でのテレワークに適しています。しかし、回線工事が必要となるため、自宅の条件や予算によっては選択できないケースもあるでしょう。
無線回線を利用する場合は、固定回線に劣らない十分な速度・安定性が見込まれる光回線を推奨します。また、公共Wi-Fiはセキュリティに脆弱性があるため、仮に自宅から接続できる場合でもテレワークでの利用は非推奨です。
デスク
快適なテレワーク環境を整えるためには、デスクの機能性やレイアウトも重要です。例えば、昇降機能付きのデスクはイスに高さを合わせられるだけでなく、立ったり座ったりしながら仕事ができます。長時間の座り仕事による腰痛予防にもなるため、テレワークがメインとなる場合は検討しましょう。
また、デスク上にPCや書類を配置する際は実際の作業シーンをイメージすると、利便性の高いスペースを作ることが可能です。頻繁に使うアイテムは手の届く範囲に、モニターは視線移動が少ない位置に配置するなどが考えられます。
イス
長時間の作業を支えるイスは、テレワークの効率を左右します。無理な姿勢で作業を続けた場合体調を崩す原因になるため、正しい姿勢を保ちやすいイスを選びましょう。さまざまな種類がある中でも、エルゴノミクスチェアはテレワークに適しています。
エルゴノミクスチェアは人間工学に基づいたデザインが特徴であり、長時間座っていても身体への負担を軽減することが可能です。背もたれや座面の角度も自在に調節できるため、無理なく正しい姿勢を維持できます。また、家具に合わせやすいシンプルな外見の製品が多いのも魅力です。
効率化につながる設備
作業効率を上げるためには、デュアルモニターやBluetooth対応のデバイスなどの設備を推奨します。デュアルモニターは一度に多くの情報を確認できるため、タスク間を何度も切り替える手間がかかりません。
また、Bluetooth対応のデバイスはケーブルの煩わしさがなくなり、デスク周辺の整理整頓が行いやすくなります。しかし、いずれも初期投資が必要となるため、予算を見ながら検討しましょう。
セキュリティ
自宅でのテレワークでは、セキュリティ対策も重要です。特に一人暮らしでない場合は、Web会議中やデータ閲覧時など、第三者に画面や書類の内容を見られないよう注意しましょう。
画面からの情報漏洩対策には、パーテーションの設置や覗き見防止フィルムが効果的です。書類については、鍵付きの引き出しに入れる、不透明のファイルで整理するといった対策を行うとよいでしょう。
また、インターネットを通じてITツールやデータをダウンロードする際に、ウイルス感染のリスクがあります。ウイルス対策ソフトをインストールしておき、最新のバージョンに保ちましょう。
自宅のテレワークのスペースは個室・オープン型どっちがいい?
自宅でのテレワークスペースの形状は、個室型とオープン型の2種類に分かれます。メリットを比較し、自分のワークスタイルに適している方を導入しましょう。
個室スペースのメリット
個室スペースのメリットは以下の3つです。
・集中力を高められる
・Web会議で背景を気にする必要がない
・自分のペースで作業に取り組める
個室ではプライバシーが保たれた空間により、小さな子供やペットの気配をシャットアウトし、作業や会議にしっかりと集中できます。また、好きな音楽を流したりアロマを焚いたりと、より集中しやすい環境にカスタマイズすることも可能です。
オープン型のメリット
一方、オープン型スペースのメリットとしては以下3つが挙げられます。
・空間の有効活用が可能
・リビングなどの一角をそのまま活用できる
・家族の状況を伺いながら働ける
オープン型スペースではリビングやダイニングなど、既存の生活空間をそのまま活用でき、場所を選びません。小さな子供がいる場合、目の届く場所で作業できるため安心です。
テレワークを行うならどこがいい?
自宅以外にもテレワークが可能なスペースは多く存在します。ここでは、テレワークに適した5つの場所とそれぞれの特徴についてみていきましょう。
ホテル
ホテルではプライベート空間が確保されており、他人の視線を気にせずテレワークを行えます。また、長期滞在にも対応でき、自分のペースでじっくりと仕事に取り組める環境です。
一方、室料や食事などコスト面での負担が増えることも念頭におく必要があります。また、ホテルによってはイスやデスクが使いにくい場合があるため、内装を事前にチェックしておくとよいでしょう。
コワーキングスペース
コワーキングスペースでは、指定席の中から自由に選んで利用可能です。料金体系はドロップイン(時間制)と月額・年額プランに分かれており、自分の利用スタイルに合わせて選択できます。
また、多種多様な職種の人々と交流する機会もあります。新たな発想やビジネスチャンスにつながるでしょう。
しかし、混雑状況や騒音により作業に集中できなくなるケースも少なくありません。静かに集中したい場合は、私語禁止エリアのあるスペース、ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンなどを活用するとよいでしょう。
図書館
図書館は静かな環境が確保されており、集中して作業を進められる場所です。無料で利用できるため、費用を抑えたい場合に向いています。仕事のノウハウに関する参考書籍がすぐ手に取れる点も便利です。
しかし、飲食が不可であったり、長時間の滞在が難しかったりとデメリットも多く存在します。また、施設によってはPCの持ち込み自体が禁止されている場合もあるため、事前にルールを確認しましょう。
カラオケ
近年のカラオケボックスにはテレワーク専用プランを設けている店舗もあり、プライベートな空間で作業ができます。また、フード・ドリンクのサービスが充実しており、作業中のリフレッシュも容易です。
しかし、隣室の騒音や独特の環境になじみづらいといったデメリットも考えられます。そのため、静かで落ち着いた環境を好む場合には不向きといえるでしょう。
レンタルオフィス
レンタルオフィスは電源やWi-Fiなど、仕事に必要な設備が整っており、家庭の雑事から完全に切り離された環境を提供しています。しかし、レンタルオフィスの設備や会議室は共用で他者とやりとりする機会があるため、孤独感が和らぐでしょう。
料金体系は一般的に水道光熱費も含めたレンタル料に加え、オプションとしてサービス利用料が発生します。賃貸オフィスに比べて安価ではあるものの、総額を確認したうえでサービスを利用しましょう。
まとめ
テレワークに適した場所は自宅以外にも選択肢が多く、ワークスタイルや求めるセキュリティレベルに合わせて検討が必要です。自宅ではプライバシーが確保され、自分のペースで仕事ができる一方、各種設備が求められます。
コワーキングスペースやレンタルオフィスなどの外出先では、最初から設備が整っているものの、料金や騒音が気になる場合があります。それぞれの環境に合ったテレワークスタイルを選び、より効率的に働くための工夫をしましょう。
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