個室コワーキングスペースのメリットは?向いているケースや考慮すべき点を解説

個室コワーキングスペースのメリットは?向いているケースや考慮すべき点を解説

公開日:2023/5/25

コワーキングスペースは、柔軟なワークスタイルを支えるために全国各地で利用されています。中でも個室タイプのコワーキングスペースは、プライバシーを保ちながら作業を行いたい方や、チームでの作業スペースが必要な方にとって魅力的なオプションとなっています。

しかし、「個室コワーキングスペースのメリットが知りたい」「どのようなケースで利用すればよいのか」といった疑問を抱く方も多いでしょう。

本記事では、個室コワーキングスペースのメリット、他の施設と比較した場合の利用ケース、利用時に考慮すべき点について解説します。

コワーキングスペースの個室とオープンスペースはどっちがいい?

コワーキングスペースは、個室とオープンスペースのどちらも提供しています。ビジネスニーズや作業スタイルにより向き・不向きがあるため、特徴を押さえて比較検討することが大切です。ここでは、各スペースの利用シーンやメリットをみていきましょう。

初期費用ならオープンスペース

コワーキングスペースのオープンスペースはデスクや椅子、Wi-Fiなどの基本的な設備が揃っており、自分で用意する必要がありません。また、必要になるのは基本的に座席料金のみで、敷金・礼金のような初期費用がかからないのも魅力です。

一方、個室を利用する場合は、事前に別途プランを契約する必要があります。相場は最低でも10,000円前後となっているため、オープンスペースに比べると初期費用はやや高額です。

コミュニケーションを図るならオープンスペース

オープンスペースは、他の利用者ともコミュニケーションがとれる場所です。ネットワーキングの機会が多いため、新たなアイデアやビジネスパートナーを見つけられる可能性があります。一方、個室はプライバシーが保たれる反面、他の利用者との交流は少なくなります。

しかし、個室でも共有スペースやイベントを活用すれば、交流の機会を作ることが可能です。また、自分の業務に集中する時間がほしい、混雑や騒音から離れたいといった場合には個室が適しています。

セキュリティ、防音は個室

個室のメリットは、より高いセキュリティと防音性です。機密情報を扱う場合や集中して作業を行いたい場合には個室が適しています。一方、オープンスペースは周囲の騒音に影響を受けやすく、プライバシーも保証されません。

また、個室は閉鎖的な空間であるため、感染症の予防にも有効です。しかし、オープンスペースよりも値段が高くなる傾向にあり、予算とニーズをしっかりと比較検討する必要があります。

Web会議なら個室

Web会議を頻繁に行う場合、個室内の静かさとプライバシーの確保はメリットだといえるでしょう。また、背景に他の利用者が映り込む心配もありません。一方、オープンスペースでは、周囲の騒音や視覚的なノイズが会議を損なう可能性があります。

オープンスペースでもヘッドセットを使用したり、専用の会議室を利用したりすればある程度のセキュリティ対策は可能です。しかし、重要な会議に参加する場合は個室を選択すべきといえます。

フリーWi-Fiには注意

コワーキングスペースのフリーWi-Fiは便利な一方で、データ漏洩のリスクも伴います。セキュリティ上のリスクを減らすためには、個室で各部屋に設けられたWi-Fiを利用する方が安全といえるでしょう。

オープンスペースのWi-Fiを利用する場合は、VPNなどのセキュリティ対策が必要です。また、大量のデータをダウンロードする場合や安定したネット環境が必要な作業には、個室の専用回線が適しています。

コワーキングスペースの個室とレンタルオフィスはどっちがいい?

個室付きコワーキングスペースとレンタルオフィスを比較検討する際は、コストや柔軟性、プライバシーなどがポイントです。各施設の特徴を把握し、仕事内容やスタイルに合った方を選択しましょう。

値段でみると安価なら個室

コワーキングスペースの個室は、レンタルオフィスに比べてコストパフォーマンスが高い点が特徴です。ドロップイン(従量制)対応の店舗では数分単位からの利用が可能で、プランが豊富に設定されており、短期利用にも適しています。

一方、レンタルオフィスの利用プランは月額・年額制のみである場合が多いです。コワーキングスペースに比較すると料金相場もやや高くなります。

コワーキングスペースのドロップインについて詳しく知りたい場合は、こちらの記事から。
コワーキングスペースのドロップインとは。使い方から予約方法まで解説

気分ごとに場所を変えたいなら個室

コワーキングスペースはフリーアドレスであり、さまざまなコンセプトの店舗が存在するため、場所や環境を自由に変えられます。同じ場所での仕事に飽きてしまった場合でも、別のスペースに移動可能です。

また、カフェやラウンジなど、気分転換に利用できる共有スペースが併設されている店舗もあります。レンタルオフィスにも併設サービスはみられるものの、気分に合わせて場所を変えられない点がネックです。

法人登記ならレンタルオフィス

レンタルオフィスは、法人登記が可能なスペースとして提供されています。コワーキングスペースの個室ではほとんどの場合、法人登記はできません。法人化を考えている場合はレンタルオフィスが適しています。

しかし、法人登記が可能なレンタルオフィスでも、ビルのオーナーや管理会社の方針によって一部プランの契約者に制限されている場合があります。契約前に忘れずに確認しましょう。

場所にもよるがセキュリティならレンタルオフィス

レンタルオフィスは、個室が多く他者が入ってこれない空間を提供しており、セキュリティ面で優れています。一方、コワーキングスペースは他の利用者とスペースを共有するため、完全なプライバシーは保証されません。

重要な書類や機密情報を頻繁に扱う場合にはレンタルオフィス、または鍵付き個室のあるコワーキングスペースを利用するのがよいでしょう。

コワーキングスペースで個室を選ぶ場合に考えたいこと

個室タイプのコワーキングスペースは、プライバシーや集中力を重視するビジネスパーソンに向いています。しかし、契約前に利用プランや利用層など、必要なポイントの確認が必要です。

利用プランの内容

コワーキングスペースの利用プランは多様です。月額制だけでなくドロップイン(従量制)も利用できるのか、自分の利用頻度に適した料金プランがあるかどうかを確認しましょう。適切なプランを選択すれば、余計な出費を抑えられます。

また、利用時間や利用日数に制限があるのか、追加料金が発生する場合は何に対して発生するのかなどプラン内容の細部までを把握しておきましょう。

利用層とのコミュニケーション

コワーキングスペースでは、さまざまな業種の人々との交流が期待できます。他の利用者とコミュニケーションを図りたい場合は、利用者層をチェックしてみましょう。自分のビジネスや活動に有益な情報を得られるかもしれません。

また、同じ業種の人々が多い場合、情報交換やビジネスチャンスの発見に役立つ可能性があります。ただし、情報漏洩には十分に注意しましょう。

コワーキングスペースの全体的な利用者層や市場規模などについて気になる方は、こちらの記事から。
コワーキングスペースの利用者層とは?市場規模や利用目的などについて解説

人の声があっても集中できるかどうか

個室であっても、多くの店舗は完全に防音されているわけではありません。隣の部屋の話し声や音が苦手な場合は、事前に見学や体験を利用し、自分に合う環境かどうかを確認することをおすすめします。

また、自分が集中できる時間帯や環境も事前に把握するとよいでしょう。早朝や夜間の時間帯がよいのか、適度な話し声や環境音があった方がよいのかといった条件を揃えると、好条件のスペースを探しやすくなります。

まとめ

コワーキングスペースの個室とオープンスペース、レンタルオフィスではそれぞれ異なる特性やメリットを持ちます。個室は集中力を必要とする作業やWeb会議に適しており、秘匿性の高い仕事も扱えるのが利点です。

一方、オープンスペースは初期費用を抑えつつ、多様な人々とのコミュニケーションを楽しめます。また、法人登記を考えている場合はレンタルオフィスが適しています。

選び方のポイントとしては、自分の仕事スタイルやコミュニケーションの取り方、利用頻度、予算などを考慮することが重要です。また、利用者層やプランの内容、防音性などもしっかりと確認しましょう。

NTTコミュニケーションズが提供する「droppin」は、個室のあるコワーキングスペースの検索と予約が迅速に行えるアプリです。個室やオープンスペースなど、さまざまなワークスペースから自分のニーズに合った店舗を選択できます。

また、設備もアプリ内で確認でき、働く場所を全国どこでも選びやすくなる汎用性の高さも魅力です。働き方に合ったコワーキングスペースを見つけるためのツールとして、droppinを活用してみましょう。

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