テレワークのメリットは?企業・従業員それぞれで紹介
公開日:2024/6/25
テレワークは、新型コロナウイルスの流行により積極的に取り組む企業が増え、令和3年度には首都圏で42.3%の割合で実施されていました。直近1年間のテレワーク実施状況については、令和5年度で28%に減少しているものの、コロナ前と比べて高水準の割合で実施されています。
感染状況は流行時よりも落ち着いていますが、なぜテレワークを継続的に続ける企業が多いのでしょうか?それにはテレワークによるさまざまなメリットがあるからです。
本記事では、テレワークのメリットを企業・従業員別でそれぞれ紹介します。特に今後もテレワークを実施しようか検討している方は、ぜひ参考にしてください。
テレワークとは?
そもそもテレワークとは、簡単に説明すると時間や場所にとらわれない柔軟な働き方のことです。働く場所は自由に決められているケースが多く、例えば自宅でパソコンやインターネットを活用した働き方や、コワーキングスペースやカフェなどを活用して働く人たちもいます。
このように、テレワークといっても多様な勤務形態があり、働き方は個人、企業によって自由に決められているケースがほとんどです。
企業側におけるテレワークのメリット
企業側におけるテレワークのメリットは下記の4つです。
多様な人材の雇用が実現できる
1つ目の企業側のメリットは、多様な人材の雇用が実現できることです。テレワークは、従業員がオフィスに出社する必要がなくなるため、場所や時間の制約がなくなります。これにより、育児や介護のためにフルタイムで働けない人や、地方に住んでいる人でも活躍の場が広がります。
例えば、決まった時間にオフィスに出社することが難しい人でも、テレワークなら場所や時間の制約がないため、柔軟な働き方が可能です。
さらに、テレワークは社員のライフステージの変化にも対応しやすく、離職を防ぐ効果もあります。このように、柔軟な働き方を可能にするテレワークは、多様な人材を雇用しやすくなるメリットがあるのです。
コストの削減につながる
2つ目の企業側のメリットは、コストの削減につながることです。テレワークは、オフィスの電気代やプリンターを使用する際の消耗品などのコストを削減できます。さらに、出社の必要がなくなることで、通勤手当も不要になるといったメリットがあります。
企業にとって、オフィスにかかる費用や従業員の通勤手当等は負担が大きなものになるため、実際にテレワークでも本来の業務を問題なく行える業種であれば、コスト削減のために積極的に採用している企業も少なくありません。
そして、削減できたコストはテレワーク用の福利厚生や手当などにあてることも可能なので、従業員満足度向上にもつながるなど、企業側にとっては大きなメリットと言えます。
感染症・災害・緊急時のBCP対策になる
3つ目の企業側のメリットは、テレワークがBCP対策につながることです。テレワークは、災害や緊急時のBCP対策としても効果的です。感染症対策はもちろんのこと、緊急事態で出社できなくなった場合でも、テレワークを利用すれば業務を継続することが可能です。
テレワークは、日常業務におけるメリットだけではなく、非常時における事業継続の重要な手段にもなります。万が一に対応するためにも、テレワークの導入を検討することは大切なことと言えます。
企業のデジタルの促進につながる
4つ目の企業側のメリットは、デジタル化の促進につながることです。テレワークでは、ペーパーレスな環境が重視され、これまで効率が悪いと感じていたオフィス業務の改善につながります。
例えば、オフィスで書類にハンコを押していた作業は、電子契約を導入することでオンラインにて完結できます。また、紙で保管していた資料は、オンラインストレージに移行することで場所関係なくアクセスができるようになります。
このように、テレワークを通じてデジタル化の効果を実感することによって、企業全体のデジタル化が進むきっかけにもなります。
従業員側におけるテレワークのメリット
従業員側におけるテレワークのメリットは下記の3つです。
ワークライフバランスの実現につながる
1つ目の従業員側のメリットは、ワークライフバランスの実現につながることです。テレワークは、育児や介護をしている人だけでなく、プライベートと仕事を両立したいと考える人たちにとっても働きやすい環境を提供できます。
例えば、通勤時間がなくなること、毎日の移動に費やしていた時間を有効活用できるようになります。時間に余裕ができることで、家族と一緒にいる時間を増やせたり、家庭の事情に合わせた柔軟な働き方もできたりします。家庭と仕事のバランスをこれまで以上に取りやすくなるので、大きなメリットと言えるでしょう。
さらに、健康面においてもメリットがあります。特に通勤にストレスを感じている方にとっては、出社する必要がなくなることで心身の負担が減り、ストレスを溜めない生活を送ることも可能です。また、好きな場所で作業できる環境になることで、適度な運動や休憩を取り入れやすくなり、長時間のデスクワークによる健康リスクも減らせます。
このように、プライベートと仕事のバランスを取りながら充実した生活を送れるようになるのがテレワークなので、働く従業員にとってもメリットがあると言えます。
生産性の向上につながる
2つ目の従業員側のメリットは、生産性向上につながることです。オフィスでの業務は、他の従業員と直接コミュニケーションを取りやすい反面、個人が集中して作業する時間が中断されやすいデメリットがあります。
テレワークは、基本的に1人の環境で作業することがほとんどであるため、一つの業務に集中して取り組みやすいメリットがあります。
さらに、テレワークは自分のスケジュールに合わせて仕事がしやすいです。いつ、どこで、どのくらい働くかは個人の自由になるため、結果として効率的に働ける環境を作りやすくなるメリットがあります。しかし、自由になることで働きすぎてしまう従業員もいるため、長時間労働とならないよう、企業側はテレワークのルール等をしっかりと決めておくことが大切です。
居住エリアの選択肢の幅を広げられる
3つ目のメリットは、居住エリアの選択肢の幅を広げられることです。従来、オフィスに出勤する必要がある場合、住む場所はオフィス近辺か、通勤に便利なエリアを選択することが一般的でした。
しかし、テレワークでは自宅やリモート環境で仕事ができるようになるため、通勤の利便性を考慮して居住エリアを選ぶ必要がなくなったのです。
これにより、住みやすさを重視した居住エリアを選択したり、都市部の高い家賃のエリアを選んだりする必要はなくなります。従業員にとって好みの場所で生活できるようになることで、制限によるストレスから解放されるので、今まで以上に生活の質を向上させることができます。
まとめ
今回は、テレワーク実施における企業側と従業員側のメリットをそれぞれ紹介しました。テレワークには幅広いメリットがあり、特に企業側にとっては多様な人材の確保や、コスト削減ができる点がメリットと言えます。また、従業員にとってはワークライフバランスの実現につながるなど、オフィス勤務と比べて幅広いメリットがあります。しかし、企業によって得られるメリットの数は変わるため、今回紹介した内容も参考にしながら、自社にとってどちらが良いのかを検討しながら導入を決めてください。
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