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クラウドバックアップの重要性とは? メリット・デメリットを紹介

インターネットを介してデータをバックアップする「クラウドバックアップ」は、コスト削減やBCP対策、ランサムウェア対策などに効果的です。本記事では、クラウドを利用したバックアップのメリットやデメリットに加え、バックアップの種類、マルチクラウドを採用するメリット、サービスの選び方について解説します。

クラウドを利用したバックアップとは

クラウドを利用したバックアップとは、インターネット上のストレージに各種ファイルを復元するためのデータを保管することです。クラウド管理のため、保存用のUSBメモリーやディスクを用意したり、自社サーバーなどを設置したりする必要がありません。人的ミスやシステム障害、災害などによってデータが破損・消失してしまった場合にも、短時間での復元が期待できます。

オンプレを利用したバックアップとの違い

オンプレを利用したバックアップとは、自社内にバックアップサーバーを設置してデータの保管・管理を行うことです。それに対してクラウドバックアップは、クラウド事業者が提供するサービスを利用して運用する点が異なります。

オンプレバックアップは安全性の高さやカスタマイズのしやすさなどが利点です。しかし設備投資が必要になることから、初期費用が高額になります。さらに保守・メンテナンスなどの運用費用も、すべて自社で負担しなければなりません。

クラウドバックアップのメリット

クラウドを利用したバックアップにはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、クラウドバックアップの代表的なメリットを5つ紹介します。

BCP対策

BCP対策において、データのバックアップは最重要項目の1つです。自社サーバーでバックアップを行っている場合、災害発生時にサーバーの故障や破損などで重要なデータが消失する恐れがあります。一方、クラウドバックアップであれば、クラウド事業者の多くは遠隔地にデータセンターを複数所有しているため、災害発生時にも影響を受けずに安全にデータを保護できます。

また、インターネット環境およびデバイスがあればデータ復旧が行えるため、災害発生時の事業継続に向けた迅速な対応が可能です。災害による非常事態下では、社員の出社が難しくなることが考えられます。そのような状況でもクラウドバックアップが行われていることで、リモートワークで事業継続を図れる可能性が高まるでしょう。クラウドを利用することはBCP対策に大きく貢献することがわかります。

ランサムウェア対策

ランサムウェアは、感染したデバイスと同一ネットワーク上のデバイスおよび物理的に接続しているデバイスのデータすべてに感染します。経営に直結するような重要データや機密データなどが消失する恐れもあり、高度な対策が必要です。しかし、外付けハードディスクやNASなどの物理的デバイスでのバックアップでは対策とはなり得ません。

共有機能を持たないバックアップ専用のクラウドであれば、すべてを侵される危険性を回避できます。また、クラウド事業者は高いセキュリティレベルを実現できる専門家でもあります。ランサムウェアだけでなく、さまざまなセキュリティリスクに対する高度な対策が可能です。

効率的にバックアップを実施

多くのクラウドバックアップのサービスでは、ソフトのインストールを行いバックアップの範囲を設定することで、自動的にバックアップされます。バックアップ作業にかかりきりになる必要がなく、エラーの対処などもいりません。クラウドバックアップの進捗は管理画面などで簡単に確認が可能で、問題が起きた場合はアラートで通知されます。手間をかけずに、効率的にバックアップできることから業務の効率化にも貢献します。

バックアップにかかるコストの削減

クラウドバックアップはコストの削減につながることもメリットです。オンプレミスでは、自社サーバー構築のための初期投資が必要です。そのなかには、物理サーバーやソフトウェアの購入費用、ライセンス取得費用などが含まれます。また、保守・メンテナンス費用が継続的にかかります。

これに対してクラウドバックアップは、インターネット環境とデバイスがあればバックアップが可能です。費用は従量課金制の場合、利用した分の支払いと月額費用で済むことが多く、トータルでみてもクラウドのほうが安く収まるケースがほとんどです。バックアップにかかるコストを抑えたい場合には、大きなメリットがあります。

バックアップできる対象の拡大

クラウドバックアップは、リモートワークなどで使用する社外PCのデータも断続的に保護できます。例えば、社外PCのデータをファイルサーバーにアップロードする場合、VPN接続などの問題から断続的なバックアップは困難です。また、外付けハードディスクへのバックアップも、情報漏洩などのセキュリティリスクが伴います。

一方、クラウドバックアップは自動で通信が暗号化されるシステムが一般的です。そのため、利用するWi-Fiに脆弱性があってもバックアップデータの安全性は保たれます。バックアップできる対象が社内データだけでなく、社外PCなどのデータも安全に保護できることは、セキュリティの面からも大きなメリットです。

クラウドバックアップのデメリット

クラウドバックアップには多くのメリットがありますが、デメリットも持ち合わせています。その1つはインターネット環境が必須であることです。例えば外付けハードディスクは、インターネット環境下でなくてもバックアップできます。2つめのデメリットは速度です。限られた帯域および遠隔地からの転送は、速度が低下しやすくなり、複製や復旧に時間を要する恐れがあります。オンプレミスの場合はLAN内で対応するため、高速で安定した速度が期待できます。

またクラウドバックアップはセキュリティや運用に関しては、クラウド事業者任せです。どのクラウド事業者もセキュリティ性の高さを打ち出していますが、基本的にはその事業者のセキュリティポリシーに従うため、自社独自のセキュリティ要件を満たすことは困難です。これらのデメリットは、オンプレミスとの併用や目的に合ったクラウド事業者の選択などでカバーすることもできます。

クラウドバックアップの種類

クラウドバックアップには2種類のタイプがあります。それぞれのタイプの特徴とメリット・デメリットを解説するので、比較してみてください。

イメージバックアップタイプ

イメージバックアップは、ファイルやアプリケーション、OSなどのデータすべてを含むシステム全体をバックアップする手法です。バックアップはボリュームおよびディスク単位で行います。アカウントや設定などもすべてバックアップされるため、トラブルの際には一から設定し直す必要がなく、すべてを復旧させることが可能です。

バックアップにかかる時間は長めですが、復旧は短時間で完了しコストも安く抑えられるメリットがあります。一方で、万が一バックアップファイルが破損した場合、すべてのデータが失われてしまうデメリットがあります。とはいえメリットの多さから、イメージバックアップはファイルサーバーや基幹システムのサーバーなどを対象に、非常時にも有効性の高い手法です。

ファイルバックアップタイプ

ファイルバックアップは、特定のファイルやデータのみを選択しバックアップする手法です。バックアップは、フォルダーおよびファイル単位で行います。必要なファイルやデータのみを保存するため、バックアップ作業にかかる時間が短く済み、容量を節約できる点がメリットです。しかし、トラブル時の復元作業には、OSや必要なアプリケーションを再インストールしなければならないというデメリットがあります。

環境設定などもやり直す必要があるため、復元作業に多くの時間がかかり、経済的な損失が膨らむ恐れもあります。特定のファイルやデータのみを効率よく自動でバックアップしたい場合には、おすすめの手法です。

バックアップを行うなら複数のクラウド利用がおすすめ

バックアップを行う場合、複数のクラウドを利用する「マルチクラウド」がおすすめです。なぜなら、利用するクラウドを1つに絞った場合には、少なからずリスクが生まれるからです。どんなに信頼性の高いクラウドでも障害やサイバー攻撃などの影響を受ける可能性があります。復旧までの間は業務が行えず、最悪の場合データを失う恐れもあります。マルチクラウドを採用することで、バックアップや復旧がスムーズになり、万が一の事態にもリスクの分散が可能です。

さらに、1つのクラウド事業者に依存してしまうことで、他社のサービスに切り替えにくくなる現象が生まれます。「ベンダーロックイン」と呼ばれ、これによりシステムの柔軟性やパフォーマンスが失われてしまいます。複数のクラウド環境を併用するマルチクラウドでは、各事業者が提供するサービスをうまく組み合わせて効率的な運用が可能になるでしょう。

最適なクラウドバックアップサービスの選び方

自社に最適なクラウドバックアップサービスを選ぶときには、セキュリティ性の高さや料金体系はもちろんのこと、BCP対策、復元できる範囲の広さなどにも注目する必要があります。セキュリティ性については、データの暗号化やログの保存、データセンターにおけるセキュリティレベルが自社の水準に達しているか確認が必要です。

BCP対策も大きな選定ポイントになります。自社から離れた場所に複数のバックアップ拠点があるか、システムの設備・装置などに余裕はあるかなども確認しておきましょう。さらに、復元範囲も重要です。ファイルを削除もしくは上書きしてしまった場合、いつの状態のファイルを復元できるかにより利便性が変わり、範囲が広いほど便利になります。

まとめ

クラウドバックアップは、自社サーバーによるバックアップに比べ、初期費用や運用費用などのコスト面や災害時などのBCP対策に効果的です。一方で、セキュリティ性能の高さはクラウド事業者に依存するため、自社の水準に合った事業者の選定やマルチクラウドの採用が求められます。

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