アジア地域を高信頼でつなぐ「Asia Submarine-cable Express」の建設開始について
NTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com) は、NTT Com Asia(本社:香港)とともに、アジア地域における国際トラフィックの急増および信頼性が高く遅延の少ないケーブルへの需要に応えるため、Telekom Malaysia(本社:マレーシア)、PLDT(本社:フィリピン)、StarHub(本社:シンガポール)とアジア地域をつなぐ新しい大容量光海底ケーブル「Asia Submarine-cable Express」(略:ASE)の建設を開始します。
ASEは、大容量を効率的に伝送できる最新の40G伝送技術を導入し、さらに、将来の100G伝送技術の適用を見据えた設計としています。フェーズ1として、日本、シンガポール、およびマレーシアを直接結び、フィリピンへ接続を持つルートの建設、その後、フェーズ2として香港に接続するルートを建設します。さらに今後は、各国主要通信事業者と共同で、中国大陸、東南アジア諸国への接続先の拡大を進めます。
これまでに地震や台風などを原因として頻発した、台湾南沖バシー海峡付近でのケーブル故障回避を考慮し、かつ、日本から香港、シンガポールなどへの最短遅延となるルート設計を行い、より信頼性の高い、低遅延の光海底ケーブルを建設します。
NTT Comは、本ケーブルを建設することにより、アジア域内の保有ケーブル容量をさらに強化するとともに、複数のケーブルルートを保有することで冗長性を確保し、さらに信頼性の高い国際ネットワークサービスを提供します。
アジア地域のインターネットトラフィック急増への対応とともに、経済発展するアジア地域への取り組み強化の一環として、NTT Comは東京・香港・シンガポールといった多国籍企業や金融機関が集積するアジアの経済ハブと、発展著しいアジア各国をつなぐケーブルを建設し、情報通信の高速化・大容量化に対応していきます。
建設総額:約4.3億 USドル (約360億円)
総延長:約7,200km
容量:15Tbps以上
陸揚げ予定地:日本、フィリピン、シンガポール、マレーシア、香港
参加通信事業者:NTT Com、Telekom Malaysia、PLDT、StarHub
運用開始予定:フェーズ1 2012年6月、 フェーズ2 2012年12月
別紙:ケーブルルート(イメージ)図