CASE of docomo Business 02
スマートビルディングにおける ロボット活用の高度化

スマートビルディングにおける
ロボット活用の高度化

変わるオフィス環境

近年、労働人口の減少や、新型コロナ禍をきっかけとするリモートワークの普及などを背景に、オフィス環境のあり方や働く人々の意識に大きく変化が生じています。オフィスや商業施設では、ビル建物内の省エネや利用者の快適性・利便性の向上に注目が集まる一方、ビルメンテナンスにおいては管理業務の効率化が求められるなど、DXによってこれらを実現するスマートビルディングに向けたニーズが高まっています。中でも次世代のビルの風景を劇的に変えると期待されるのがロボットを活用したソリューションであり、さまざまな技術を連携するためのプラットフォームづくりが進んでいます。

東京ミッドタウン八重洲におけるマルチロボットの活用

ビル管理業務の効率化・省人化に貢献

NTTコミュニケーションズが提供する「Smart Data Platform for City(以下、SDPF for City)」は、ビル内施設のさまざまなデータを連携・制御するためのスマートビルディングプラットフォームです。2023年3月、東京駅前にオープンした大規模複合施設「東京ミッドタウン八重洲」に実装され、最先端のビル内DXに貢献しています。
NTTコミュニケーションズでは、かねてよりスマートビルにおけるロボット活用の高度化に向けて、異なるメーカー、異なる機能のロボットを制御するソリューションを提供し、技術課題であった「ビル設備と複数メーカーのロボットの連携」をテーマに実証実験を進めてきました。東京ミッドタウン八重洲は、この実証の成果を試す絶好の舞台となったのです。現在、東京ミッドタウン八重洲には、「SDPF for City」と連携する形で複数メーカーのロボットが計19台導入され、清掃・配送といったビル管理業務の省人化に貢献しています。ビル内を自律走行するロボットの位置や稼働状況は常時把握され、ロボット単独でのエレベーター乗降やドアの通過などを実現。また、オフィスビルとして全国初のロボットによるオフィスワーカー向けデリバリーサービスも稼働しています。さらには顔認証データを活用した入退館の完全タッチレス化を実現したほか、館内カメラで取得した映像から商業エリアやオフィスロビーなどの混雑度を解析し、館内サイネージや施設の公式WEBサイトに混雑情報を掲示するサービスも展開しています。NTTコミュニケーションズは、「SDPF for City」を通じてデータを収集・蓄積していくことで、これからもスマートビルの可能性を広げていきます。

ビルから街へ、よりスマートに

スマートワールドビジネス部 スマートシティ 推進室 帰山 宰

スマートワールドビジネス部 スマートシティ 推進室
帰山 宰

「SDPF for City」は、さまざまなデータを収集・分析し、その結果をもとに改善を重ねられるデータドリブン機能に強みがあります。これまでに携わってきた都市開発の実績や異業種との協業の経験を活かし、お客さまのニーズに合わせて最適なソリューションが提供できるマルチベンダーとしてスマートビルディングの発展と普及に努め、さらにはビルから街へとサービスのすそ野を広げていくことで、よりよい未来の創造に貢献していきます。

ソリューションサービス部 井上 雅士

ソリューションサービス部
井上 雅士

今後は空調管理や安全・安心に関わるサービスなどもより充実・発展させ、訪れた方々が安心して過ごせる、快適に仕事ができるスマートビルをますます増やしていくことが私たちの目標です。加えて、ロボットの活躍やまだ見ぬソリューションの提供によって、そこで働く人々にワクワクしてもらえるようなワークスペースを生み出すことで、ビルや街全体を元気にする助けとなり、少しずつ見据える未来に近づいていきたいと考えています。

※本記事の内容は2024年12月現在の事実にもとづくものです。

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