2024年3月22日
プラントや工場などの防爆エリアで利用可能な現場作業員向け暑熱対策ソリューション「防爆対応Worker Care」を提供開始
NTTコミュニケーションズ株式会社(以下NTT Com)は、プラントや工場などにおける現場作業員向け暑熱環境への対策として、防爆※1対応リストバンド型バイタルセンサーを活用した「防爆対応Worker Care」(以下 本ソリューション)を2024年4月1日より提供開始します。本ソリューションにより、防爆対応が必要なお客さまの暑熱環境への対策に貢献します。
1.概要
現場作業員が装着した防爆対応リストバンド型センサーによりバイタルデータ(脈拍数など)を計測し、NTT ComのIoTプラットフォーム「Things Cloud®」※2へ、1分に1回取得したデータを送信します。異常値を検知した場合、危険状態を知らせるアラートメールが安全管理者に配信されます。これにより、作業員への体調確認や休憩指示、駆けつけ対応などを実施することができます。
<本ソリューションのイメージ>
2.特長
(1) 国内防爆検定合格済みリストバンド型バイタルセンサーを採用
登録型式認証機関Eurofins E&E CML Limitedによる国内防爆検定※3に合格しているリストバンド型バイタルセンサーの採用により、防爆エリアでの暑熱環境への対策が可能です。
<リストバンド型バイタルセンサーの外観と主な仕様>
(2) 従業員の体調確認と休憩指示の迅速化
体調変化の予兆を検知した場合、あらかじめ設定した安全管理者(複数人設定可能)へアラートメールを配信します。アラートメールには対象となる従業員の氏名や電話番号などが記載されており、電話連絡による迅速な体調確認と休憩指示が可能となります。
(3) 多数の従業員の安全を効率的に管理可能
平常時の状態と異なる恐れがある従業員は、アラートメールにより通知されるほか、「Things Cloud®」のダッシュボード画面にも表示されます。数百〜数千人の中から早急に該当する従業員を見つけ、位置情報やバイタル数値などの詳細な情報にアクセスすることが可能となります。
3.主な利用想定エリア
- 石油、LNG備蓄施設/プラント
- 化学工場
- インク、溶剤製造工場
- 半導体、製薬などのクリーンルーム
4.注意事項
リストバンド型バイタルセンサーは医療機器ではありません。また、本ソリューションは疾病を予防・判断・治療するものではなく、利用者のバイタルデータを取得し平常時の状態との違いをお知らせするものです。
5.提供開始日
2024年4月1日
6.価格・お申し込み方法
下記お問い合わせ先、もしくは NTT Com営業担当者までお問い合わせください。
※1:防爆とは、可燃性のガス・蒸気・粉塵による火災や爆発を防止することです。防爆機器とは、このような危険な場所で電気機器が点火源となり爆発が起きないように防止する構造・対策を施した機器です。
※2:「Things Cloud®」は、NTT Comが提供するIoTプラットフォームです。お客さまのビジネス環境に合わせた多様なセンサー/デバイスの接続やデータ収集、可視化、分析、管理などIoTに必要な機能をパッケージ化しています。また、お客さま自身で用途に合わせたダッシュボードのカスタマイズが可能です。
※3:型式検定合格番号:CML23JPN2473X
(ガス防爆/Zone1)Ex ib IIC T4 Gb
(粉塵防爆/Zone21)Ex ib IIIC T135℃ Db